男のおしゃれ&キャリア・コンサルタント

中高年の生きがいを探そう

キャリア研11月研究会参加してきました(2)

2005年11月28日 | キャリア・コンサルタント
キャリア研11月研究会の内容について

このセミナーで取り上げられたテーマは
 1.キャリア・マトリックス
 2.OHBYカード
です。

この中で一番特徴的なことは、次の点でした。

<キャリア・マトリックス>
「対象とする年齢が、中高年を含めた若年者まで」ということです。
これまでの多くの職業適性検査は、
 VPI・・・・・・・・・・・・・・・・・大学生から若年者
 職業レディネステスト・・・・・・・・・・高校生から若年者
 GATB(厚生労働省一般職業適性検査)・高校生から中高年者
 キャリア・インサイト・・・・・・・・・・大学生から若年者
 OHBY・・・・・・・・・・・・・・・・中学生・高校生
などとなっていて、実際は幅広い年齢層で実施されているものの、GATBを除いては、本来の対象者としては、35歳ぐらいが上限となっていました。

それが、キャリア・マトリックスは若年者から中高年者までを対象とするという設定になっています。これは大変ありがたいことです。

この対象年齢というのは、バックアップデータをどの年齢層、学歴層を対象としているかということで、大変重要なことですが、現場では、比較的あいまいにされている点でもあります。


<OHBYカード>
これは、VPI職業興味検査の手法を応用したもといえます。VPI職業興味検査は160の仕事の興味検査ですが、OHBYカードでは48種類の仕事に関する興味を検査するものです。

48枚のカードには、それぞれの仕事の内容をイメージできるような、イラストと写真が印刷されています。視覚的に訴える方法をとっています。

仕事を抽象的な言葉から理解するのではなく、働く姿から理解しようというものです。それだけ、低年齢の生徒にも対応しようというものです。

これは、もともとOHBYが中学生・高校生を対象として開発したにもかかわらず、意外と大学生でも利用されているということから考えても、もう少し年齢の高い層にも役立ちそうです。

つまり、仕事に対するイメージが狭い場合には、どんな仕事に就いたらよいか、迷っている人は、20代、30代の若者にも結構多くいます。職業の経験の少ない人ではなおさらです。フリーター、ニートと呼ばれる人では、どんな仕事があるのか、理解できる仕事の数が少ない、それが問題になっているんです。

カードを分類するという作業と通じていろいろの仕事に接することも大事なきっかけになりそうです。VPI職業興味検査も、検査を行うことによって、いろいろの仕事に気づくという効果がありますが、OHBYカードの方がイラストと写真を使うことによって、より具体的なイメージを描きやすくなっているといえます。

こんな新しいツールが開発されているということを知って、選択の幅が広がっていることを嬉しく思いました。

もう一つのポイントとしては、これらの新しいツールの基本になっているのが、ホランド博士の開発した、VPI職業興味検査であるということです。VPI職業興味検査を使いこなすことが、これらの新しいツールを使いこなすために必要であるということがいえそうです。