『反転』

2007-12-22 17:47:12 | 文学
『反転』田中森一 凄腕の特捜検事と言われた著者が検事を辞し、 ヤクザや地上げ屋などの弁護士となり、やがて自身も経済詐欺事件の被告となる。 長崎平戸の小島から這い出し、 苦闘しながら日本の中枢の表と裏舞台を縦横に舞い続けた、、あるいは、踊らされた男の記録。 いわゆる文学としての面白みは無いが、 首相を務めた竹下登、中曽根康弘、或いは山口組組長や若頭、さらには許永中、イ・アンド・イー . . . 本文を読む

オペその弐

2007-12-22 12:11:47 | Weblog
手術室は近代的なローマ帝国の風呂のような所だった。 床や天井も含めてすべて白っぽいタイル張りで、 天井の中央から歯科医院にあるようなライトのデカイのが 多頭系恐竜の頭のようにこちらを睨んでいた。 私への作業は一段落したようであり、軽部は結子に軽口を叩き始めた。 『ここんとこオペが多くてさぁ、、先週なんか3っつだぜ、みっつ』 『ひゃぁ~、大変ですねぇ、、』 『まぁ、でかいのは無いんだけどね、、 . . . 本文を読む