よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録077(こと座 ε Lyr、ζ Lyr)

2023-06-09 06:00:00 | NGC天体他
Ⅰ.こと座 ε Lyr(ダブルダブルスター)

画像①(QBPフィルターⅢ使用、VGA切り出し)

こと座のε星は、重星のε1とε2が共に連星で、ダブルダブルスターと呼ばれているそうだ(残念ながら画像①ではそれぞれ連星のかけらも見えていないが)。なお、この2つの間にさらに星が見え十重星との話もあるとか。アップ前の画像では5つ。アップ後の画像①では、3個ほど見えるが、該当するかどうかはわからない。次の観望での課題としたい。今年はここまで。

画像②SharpCapProでのDSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)

    ε2 のみが表示されている

画像③(元画像)

Ⅱ.こと座 ζ  Lyr

画像④QBPフィルターⅢ使用、VGA切り出し(FMA135では、星が分離されていない)

画像⑤SharpCapProでのDSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)

画像⑥(元画像)

覚書)

Wikipediaによると、こと座のβ星シェリアク(二重星)、γ星スラファト(連星)、η星アラドファル(三重星)、δ星(二重星)、ε星(四重星、十重星?)、ζ星(重星)と重星のオンパレード。1つぐらいは観望してから、こと座の観望終えたいと思っていた。

それから1ヶ月。はくちょう座のアルビレオが観望(記録074)できたことで、もしかしてこと座にも観望できる重星があるかもしれないと考えSynScanProの二重星リスト(画像⑦)を見る。せめて星座ぐらい書いてくれと愚痴りながら見ていくと、ε Lyrとζ Lyrの文字、確かLyrはこと座の記号。

そして、手はじめにFMA135で試す。自動導入でこの2つを電視観望し記録を取ることができた。残念ながら、ζ Lyrは、重星が分離してないが・・・重星の雰囲気(二色雪だるま)は記録できた。次の観望まで精進あるのみ。Mak127をもっと活用できるようにするしかない。

画像⑦

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

5)天体望遠鏡セット「VIRTUOSO GTiシリーズ」| Sky-Watcher

6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

7)Quad BP フィルター III~サイトロンジャパン

8)こと座~Wikipedia

9)こと座イプシロン星~Wikipedia

10)R100SとNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(7) - KIMUKAZU blog

11)恒星~国立天文台(NAOJ)

12)二重星・画像のページ~WEB天文台 SEIYUKAI

 

撮影データ

2023年6月5日晴れ、満月の翌日

メダカ部屋観測所
こと座 ε Lyr(ダブルダブルスター)、ζ Lyr
FMA135+Neptune-CⅡ+VirtuosoGTi+QBPフィルター
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=4s×約80frames=約320s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
SharpCapPro上でDSIAし、PNG保存。
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、トリミング等