「独り善がりの記」・吉祥点

うつ病発症十余年。
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「血税で食っている公務員」がそんなに憎いか。

2007-08-20 22:50:25 | Weblog
地方公務員に「心の病」急増、背景に職員の負担増(読売新聞) - goo ニュース

当該ニュースに対してあまりにも冷たい意見のブログが多い事に驚いている。
世の人々はそんなに「公務員」が憎いのだろうか。ろくな働きもせず、血税を貪る存在としか認識していないのだろうか。確かに身近な例としては、社会保険庁、社会保険事務所の不祥事の数々が上げられよう。

しかし、その社保庁関係の公務員ですらその大多数は真面目に日々仕事を懸命に遂行している。況わんやその他一般公務員の殆ど全員は一昔前とは違い厳しい、少なくとも民間企業に近い職場環境・条件で労働しているのである。

では、なぜその事が理解されずいくら主張しても、いまだに「親方日の丸」の誹りを受けなければならないのか。

一点目。公務員は身分保障がしっかりされているから。
確かにうつ病で休職しても2年間は給料が支給される。
「民間ならとっくに首だ。」と胸を張られる方も多いだろう、だが現実は厳しいものがあるのだ。公務員のうつ病の原因は殆どが仕事上のストレスである。一定の試験就労期間を乗り越え、復職検討会議で了承されても戻るのはうつ病を発症した元の職場、最悪はプレッシャーを掛けた上司が待ちかまえているのだ。
結果、自主退職をする者も少なくない。法令で縛られている公務員に「温情ある上司」は存在出来ないシステムになっている。どの職場でも合理化の風は強く吹いており、組合は財政再建の前に弱体化、弱者切り捨てで合理化人員削減ノルマを消化するというムードが何となく肯定化されているのである。

二点目。公務員の仕事は楽だ。
過去にはそんな時代もあった。午前中でその日の分の仕事が終わり、午後は週刊誌を読んでいた頃もあったと聞いている。だが、今は違う、国や地方の長はIT化の進行イコール人員減と勘違いし、古き良き時代?の半分以下の人数でむしろ年々増加する行政需要を処理させているのである。縦割り行政の体制を変えず行うので、増えた業務は担当係に全部上乗せされ、残業の増加、引いては今回のテーマ「うつ病」へと繋がるのだ。試しに近くの地方公共団体に行ってみて欲しい。窓口にいる職員はお客が無ければ暇そうだ。だが、その後方の職員を観察して貰いたい。パソコン作業、電話応対、打合せ等々何もせずいる者は皆無のはずである。公務員も労働の対価として賃金を得ている事を忘れないで欲しい。

まだまだ、書きたいことは山ほどあるが、私自身がうつ病で試験就労中の身なのである。無理を押して体調を崩してはそれこそ首が危ない。

今日の反論はこれまで、機会をみてまたお話は続きます。

「思い煩う事なかれ、生きてるだけで丸儲け。」真情。

2 コメント

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Unknown (家畜の勢い)
2008-09-15 10:13:20
 公務員は楽だとか言われていますが、確かに実質的な中身から考えると、議会や予算対応など意味あるのかと思われることに、膨大なエネルギーを注ぎ込み、お金も精神も消耗していく。でもそれをそつなくこなすことこそ、優秀な公務員なのです。
 そこで、まじめに悩み考えると深みにはまっていく。それでいて、住民たちは好き放題のこという。言うものに限って、大して税金も納めていないし、秩序を守らない。言ったもの勝ちの世界でフラストレーションがたまります。
 せめて、公務員の権利を最大限に活用するして、病休するしか精神的弱者には対抗手段がありません。
 行政は本来、最低限の規制行政や給付行政をしっかりすればよいのであって、利権構造を生み出す振興策は極力抑えていけば、無理して進めなければならない事業も減り、お金も悩みも少なくなると思います。
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真摯なコメント感謝します。 (KISSYOTEN)
2008-09-29 22:30:56
お礼が遅れまして恐縮です。
問題の本質を的確に捉え、分かりやすい
コメントを頂き感謝申し上げます。

これからも拙いブログですがご訪問頂き、
良質のコメントを何卒よろしくお願い申しあげます。
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