「独り善がりの記」・吉祥点

うつ病発症十余年。
寛解?が心身症、不安障害に。
現在食事療法で糖尿病治療中!
独自・独断・独善の我儘放題自由帳。

不謹慎な安堵感(佐世保乱射事件)

2007-12-20 06:49:54 | Weblog

佐世保市のフィットネスクラブで、先日散弾銃の乱射事件がございました。
第一報を知った時、「ついに我が国のアメリカ社会化がここまできてしまった。」というのが、率直な感想で暗たんたる気持ちになった次第です。

その後捜査が進み、自殺した犯人には殺害動機があり、無差別殺人事件ではなかったことが判明いたしました。

私は、亡くなられたお二人の無念さ、ご家族等関係者の深い悲しみを思い、衷心より哀悼の意を捧げるものですが、一方で大変不謹慎な「安堵感」を抱きました。

病めるアメリカ社会では、無差別乱射殺人事件が学校ですら発生する状況にあり、現場映像を時折目にいたします。事件の度に「銃規制」が議論されますが、「命は自分で守る」という思想が建国以来肯定されている国にあっては、今後も実現される事は困難でありましょう。

上記が私の念頭にあったため、心よりお詫びいたしますが、「我が国はまだそこまで病んではいなかった。」という誠に申し訳ない「安堵感」を感じてしまいました。

全ての関係者の皆様に対し、この様な思いを持った事をご容赦願うと伴に、同様の感想をお持ちになった方が国内には何人かいらっしゃるのではないか、とも思料しております。

何れにせよ、銃口が幼気な子供達に向けられ発射された事実は見過ごしに出来ることではなく、「刀狩り」という歴史を有する国家として、目的は異なるもののその現代版の実現を願って止みません。

動物とはいえ「命」を奪うことを「娯楽」として認める寛大さを持ち得ず、それ故に「釣り」さえしない私にとって、我が国における銃規制の強化はしごく当然の事でございます。

さて、話は蛇足になりますが、復職後間もなく2ヶ月になります。
職場の皆様のご理解の賜で無事休む事無く勤務しているお知らせを最後に、本日のブログを終了させていただきます。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。


「思い煩う事なかれ、生きてるだけで丸儲け。
おもしろくない事、やな事は自分なりにやり過ごし、右から左へ受け流す。
大所高所に常に立ち、いつも笑顔で俯瞰して、ここ一番に毒を吐く。
目指すは「杉下右京」です。」

「明日の記憶」を観て

2007-12-09 18:37:42 | Weblog

泣き出してしまいそうで、最後まで観る自信がなく
鑑賞をためらっていた作品「明日の記憶」。

本日、全編休むことなく観ることが出来ました。

「うつ病」と「アルツハイマー」では、病状の軽重に大きな差が
ありますが、病気に起因する様々な問題は、体験として相通じることが多く、
時々涙を禁じ得ないシーンがあり、忘れ得ぬ映画の1本となりました。

しかし、うれしい「事実」の確認がございます。

躁転(抗うつ剤の副作用でうつ状態から躁状態に変わること)していた時に
「ブラザーフット」を観たのですが、あの時は涙が止まらず床を拳で
叩くくらい感激・興奮した記憶がありましたが、今日は落ち着いて
比較的冷静に作品を味わい振り返ることが、可能でございます。

寛解(うつ状態から解放されること)を改めて実感いたしました。
本当にありがたく、家族をはじめ私を支えてくださった全ての方々に
感謝の意を新たにした次第です。

そして、この回復を無駄にすることなく日々を確かに過ごし、
特にメンタルヘルス問題には、その理解拡大と救済に積極的に関わって
行こうという決意を更に強く胸に刻みました。

無理せず、無駄なく信じるところに邁進する所存でございます。

「思い煩う事なかれ、生きてるだけで丸儲け。
おもしろくない事、やな事は自分なりにやり過ごし、右から左へ受け流す。
大所高所に常に立ち、いつも笑顔で俯瞰して、ここ一番に毒を吐く。
目指すは「杉下右京」です。」