私たちの世代には、大変懐かしい思想家Y氏が
お亡くなりになりました。正確に記憶しておりませんが、
享年90歳前後だったと思います。
氏は私らの先輩たち、いわゆる全共闘世代の
オピニオンリーダーでございました。
氏の思想を支えに、当時の若者、特に大学生が「権力」と
戦い、残念な事に「華の命」を散らした方も少なからず
いらっしゃいました。
「革命に殉ずる」、今ではその意味さえ理解できない学生が
多数存在するようですが、私はそれでも「良い」と思います。
いくら高邁だという「評価」があったとしても、「命」に
比して価値あるものが存在する、という「思想」を肯定
しては絶対にいけない!
それが許される、というよりも「必然として行動」せざるを
得ないのは、近々には「福島原発事故」のような場合のみで
あります。
氏の著作を一行も読んだ事はありません。「読まずして
物言うなかれ!」ご批判も多くあると存じます。
しかし、氏の文庫本を懐に、傷つき、犬死された方々を思い、
また、人生の総括を謙虚に行ったとは思えない人間の「言葉」の
軽さが、そうさせた次第です。
「生命」、一番大切なもの!!!