タイトルのドロップの缶が私の目の前にあります。
明日から8月。頭に浮かぶのは野坂昭如作「蛍の墓」のアニメの場面。
この小さな缶は戦争の悲惨さを大きく象徴していました。
「蛍の墓」だけが、仮に唯一の野坂氏の作品だったとしても、それだけで
小説家としての存在価値は十分だと考えております。
私はこのアニメを一度しか観てはございません。切な過ぎ、悲し過ぎ、
辛過ぎて、再度観ることが怖いのです。
たった一度だけで、こんな思いをしている作品は他にございません。
まだご覧でない方、来し方行く末を考えるべき「日本の八月」にぜひ
ご鑑賞頂ければ、幸いに存じます。
「思い煩う事なかれ、生きてるだけで丸儲け。
おもしろくない事、嫌な事は自分なりにやり過ごし、右から左へ受け流す。
大所高所に常に立ち、いつも笑顔で俯瞰して、ここ一番に毒を吐く。
目指すは「杉下右京」です。」