
「オニコナスビ」。とても優雅で魅惑的な響きがする。
いろんなブログを見て、以前からその名は知っていた。
しかしながら、「井原」や「金山」にはよく行くけれど、
この花が咲くという背振山の方には、中々足が向かなかった。
それで、今年こそは是非機会をつくってその地を訪れたいと思っていた。
そんな話を「大台ヶ原」からの帰りのフェリーで、同行の山仲間と話してたら、
Yさんが、「いろいろと忙しいけど、付き合ってもいいよ!」とのこと。
「うぅーん!」。こちとらとしては大いにありがたいのだが、
そんなことはおくびにも出さないで、「じゃ,行こうかね!」。とだけ返事をした。
ということで、31日の暑い日曜日の8:30に、椎原のバス停で待ち合わせ。
8:45 車谷の登山口から登り始めた。

登山口には多くの人たちが準備をしていて、私たちは2グループの後から出発。
早速、「ヌスビトハギ」がお出迎え!

よーく見るととてもカワイイ!

今日はとても暑い! しかし、景色はとてもいい!

今日のコースは初めて。中々雰囲気のある登山路だ。

Yさんがゆっくりとしたリズムで先頭を歩く!

すさまじい暑さの中、沢の流れが少しだけ清涼感をくれる。

上を見上げれば、木々のミドリが美しい!

前日の「水無のオオキツネノカミソリ」を見ているので、少し淋しいが、

「車谷のオオキツネさん」も咲きはじめているようだ。

Yさんは、今日はバランスがよさそう。すいすいと渡っていく。

それこそすさまじい暑さで、体中から汗が噴き出るような感じ。

体調整えを兼ねて、「花」を撮りながら登っていく。

「クサアジサイ」も美しい!

この花はいくつも咲いていた。

そしてぽつんぽつんと咲いてるのを撮ってしまう。

背振山系の福岡側は、いずれも急峻で沢も大きい。

これは花ではないよね?

Yさんの足もとはしっかりしているが、

暑さに弱い私はというと、

山タオルを水で濡らして、暑さを和らげる。とても暑い!
そうこうしているうちに、「矢筈峠」が見えてきた。

稜線に出ると、「ヤマホトトギス」や

「キンミズヒキ」などが咲いていて、

暑さを和らげてくれる!といいたいが、全く効果なし!
ここまでに、ペットボトル2本半を飲んでいる。
11:30 気象レーダーサイトに到着し、ランチタイム。

ここは、日陰で風通しもよく、ゆっくり景色を楽しめた。

こちらは金山方面。

12:10 椎原峠に向かって出発。

稜線歩きでは、それほどの暑さはなく、

「唐人の舞」では、何とかの高上がりで遊んだり、

いやがるYさんにも高上がりを強要して

気持ちよく先へと進んで、

13:10 椎原峠までやって来た。

椎原峠の登山口への分岐のところで、一人の若い登山者と出会った。
10分ほど話をしただろうか。
彼曰く、「2年ほど前に山登りを始めたのですが、背振はいいですね!」
「特に福岡側からの方がいい!」。「急登あり、沢もきれいで、
いろんな変化があって、とても楽しめます。」
「近畿の出身なんですが、六甲山系に比べてもずっといい!」などなど。
背振といえば、早良区生まれの私にとっては、裏山みたいなもの。
いつの頃も背振を見ながら、すくすくと育ったはずなのだ。(ほんまかいな?)
その背振の良さを、関西の人に教えられるとは!世の中は、本当に不思議なものだ。
その人とも別れて、さあ、山を下りよう!

13:52 開けたところまで下りてきた。

登山口まではもうすぐだ。

下山路にも結構良い景色があるけど、

14:25 無事に下山完了。
ホントにこの日は暑かった!「熱中症は気をつけないといけないね!
そうだった。そんなことでなく「オニコナスビ」が今日の主役だった!

どうにか、この花に出会うことができた。

やはり、想像していたとおりの魅惑の花だった。
ただ、花の数が少ないのが少し気になった。
どなたかのブログで読んだのだけど、ずっとその地で咲き続くことを願って、
見に行くのを控えたいと書いてあった。
とても悩ましい問題だ。でも考えなくてはいけないことでもある。
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