山心 花心 湯心

山や山野草、名湯を求めて,九州を中心にうろついてます。

南阿蘇の「オキナグサ」に会いに行く。 (ただただ残念無念!)

2015年04月15日 | 花あるき


南阿蘇には、私としてはとっておきの「オキナグサ」の自生地がある。

その「オキナグサ」を初めて見たのは、2010年のことだった。
ネット上でのわずかな情報を頼りにして、南阿蘇をうろつき回った。

そして、どうにかその地で感動の出会いができたのを今も覚えている。
これはその時に撮った写真。




そして、2013年にも訪れている。





その地は、割と有名なところらしく、
行くたびに、写真を撮る人たちがいた。


最近、ネット上で、いろんなところの「オキナグサ」が紹介されはじめた。
そうすると、私的には南阿蘇が非常に恋しくなってくる。(なんでやねん!)

本来なら、とても嶮しい急峻な山を登っているところであるが、(ほんまかいな?)
どうも近頃は、すぐ易きに流される傾向を強めている私としては、

「南阿蘇が、おいらを待っている!」になってしまう。


そういうことで、先日、地域の写真愛好家の人たちと
「とっておきの場所」に行ってきた。


高速を走って、俵山経由で、南阿蘇の「その地」に着いた。


ワクワク、ドキドキだ。今日はどんな顔を見せてくれるのかな?
なんて思っていると、10名近い人たちが、
懸命に「オキナグサ」を探している。

「え!」と思わず叫んでしまった。「早かったのか!」
私たちも懸命に探した。


小さな株が、それこそ数えるくらいしか咲いていない。


まぁ、それでもとっても綺麗ではあるが、かつての大きな株はどこに行ったのか?
何か釈然としないまま、探し回っていると、

熊本市内から来られたというご夫婦の方と話をすることができた。

「これはプロの仕業ですね!」
「夜中に来て、根ごと掘って持って行ったのでしょう。」
「毎年楽しみにしてるんですけどね!」
「取り締まってもらわないといかんね!」

と言われてみると、いたるところに掘った跡がある。

「あ~ぁ!」「なんということだ!」

「盗掘」のことは、これまでも聞いていたし、
何度かその形跡を、目撃もしたこともある。

ここは「オキナグサ」の大きな株が至る所にあった。
それが、今、ほとんどなくなっている。

怒りというより、情けなくなってくる!
「何なんだ、この世は!」 ただただ、残念無念!


とてもがっくりしたが、その後も辺りを探し回った。


そうすると、小さな株だったがいくつか見つけることができた。




何とも言い表せない美しさ!


とってもいい!


こちらは、素敵な一本オキナ!


じっくり探してみると、所々に花は咲かせていないが、若い株が芽吹いている。
これなら、4~5年後には復活しているかもしれない。

と、先ほど話をした熊本のご夫婦から声がかかった。
「こちらに一株だけど大きいのがありますよ!」と。

慌ててそちらに行ってみた。


それはそれは素晴らしいものだった。


「以前はこんなのが、あちらこちらに咲いてたのにね!」と言われた。




まさに、これが南阿蘇の「オキナグサ」!


これから何年かかるかはわからないが、


また、この地を、


「オキナグサ」が咲き誇る


素敵な丘になることを切に願っている。


是非とも、是非ともそうなってほしい!




最後に高森の「○○サクラ」を見ながら、
この地の「オキナグサ」に思いを寄せつつ帰路についた。



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思い出しました (chidori)
2015-04-28 23:18:36
このブログお邪魔していました。
私が平尾台に行く前にだったかな。
おきな草をあまりにきれいに写しておられて記憶にありました。
確かメールいただいていましたよね。
ごめんなさい、私返信していたのかしら?
お許しください。
返信する

コメントを投稿