観光列車から! 日々利用の乗り物まで

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デ・ハビランド・カナダ DHC-8-Q300 海上保安庁

2016-09-25 11:00:45 | 自衛隊/車両/その他

デ・ハビランド・カナダ DHC-8 (de Havilland Canada DHC-8) とは、1980年代初頭にカナダのデ・ハビランド・カナダ社が開発した双発ターボプロップ旅客機である。1992年にデ・ハビランド・カナダ社はボンバルディア・エアロスペース社 (Bombardier Aerospace) に買収されたがDHC-8の生産は続けられた。ただし、DHC-8の名称は“ダッシュ 8”(Dash 8)に変更された。また、1996年以降のものについては騒音・振動抑制装置が装備された低騒音型として、Q シリーズ (Q Series) という名称に再び変更され現在に至っている。総生産機数は800機以上である。
日本の航空会社では、-100/-200がコミューター路線の大型化により1990年代後半から、またQ300/Q400がYS-11の後継機として2003年より地方路線を中心に運用されている。

デハビランド・カナダ社の前作、デ・ハビランド・カナダ DHC-7(ダッシュ 7)はコミューター機として開発されたものであり、50名ほどを搭載できる機体のサイズや与圧された客室、強力なSTOL性能は適切なものであった。しかし、4発機であったために、価格がやや高く、運航経費の問題もあり、より経済的な機体が求められた。デハビランド・カナダ社は、DHC-7を発展させた双発機型の開発を決定し、1979年にこれはDHC-8として計画が公表された。初飛行は1983年7月20日。

大まかな機体形状はDHC-7を踏襲し、主翼は直線翼で高翼配置である。主脚はエンジンナセル後部に収納される。全幅はDHC-7の28.35mに対し、25.58mとやや小さくなっており、コックピット周辺の形状も段差のないものに変更された。コミューター機としてSTOL性能を重視し、前縁フラップはないが二重隙間フラップを装備しており、これは翼幅の80%に達している。エンジンはターボプロップエンジンの双発である。DHC-7はPT-6(1,100軸馬力)4発であったが、DHC-8はプラット・アンド・ホイットニー・カナダ社製PW120(2,000馬力)2基搭載に変更されている。尾翼はT字尾翼で垂直安定板は前方にフィン(ドーサルフィン)が伸ばされているなど、大きなものである。方向舵は二重ヒンジ式であり、操縦性を高めている。客室は与圧されている。

Qシリーズ (Bombardier Q Series) は、DHC-8を基にボンバルディア・エアロスペースが改良および生産した派生型。1996年第二四半期以降に生産が開始された。
Qシリーズで最も大きな機体はQ400であり、これが正式型名である。しかし、この機体を記述するに当たってDHC-8-400や、Qを付加してDHC-8-Q400とされる場合が日本国内外を問わずよく見かける。また“Dash 8”(ダッシュエイト)と表記・呼称されている場面も多々見受けられる。これらの現象については姉妹機であるQ300やQ200でも同様である。
コクピット計器類も改められている。三菱重工業がリスクシェアリングパートナーとして開発に参加し、中胴、後胴、垂直尾翼、水平尾翼、昇降舵/方向舵、ドアなど全体の半分近くの設計・製造を行っている。かつて日本の日本航空機製造が製造したターボプロッププロペラ機「YS-11」より少し大きな機体で、効率の良い6枚ブレードのプロペラを装備して比較的低回転数(離陸時1020rpm、巡航時850rpm)で所要の出力を発揮する。また、巡航速度は700km/h弱とターボプロップ旅客機としては比較的高速である。主な競合機であるATR-72と比較すると、巡航速度・航続距離・座席数の点などで優れている。
騒音・振動抑制装置(NVS:ノイズ・バイブレーション・サプレッション)は機内のマイクロフォンが騒音を拾い、そのデータを元に能動型制振装置が振動を緩和させる。1988年から研究が進められていた。ボンバルディアはQ シリーズに吸音素材の導入、反響を抑えるための構造の改善など設計から見直した。その結果、平均騒音値は75.1 dBAまで下がり、高空飛行時のボンバルディアCRJが発する騒音値よりも低いものとなった。

Q300 (DHC-8-Q300)
1986年に初飛行。ボンバルディアが開発し、プラット・アンド・ホイットニー・カナダ PW123を搭載してエンジンの性能を向上した。1989年にカナダのリージョナル航空会社が初導入。
日本ではANAウイングス、琉球エアーコミューターが運航する他、国土交通省航空局、海上保安庁が導入している。
ANAウイングスでは退役が進んでおり、2013年8月現在では1機にまで減らされ、東京 - 大島線及び東京 - 三宅島線の2路線のみで運航していたが、2014年3月31日をもって完全退役した。
乗員3名
座席数50-56(1 クラス 50)席
ペイロード6,126 kg
全長 25.7 m
全幅 27.4 m
全高 7.49 m
翼面積 56.2 m²
キャビン全長 12.6 m
キャビン床面積 30.6 m²
最大離陸重量 19,505 kg
最大着陸重量 19,051 kg
最大航続距離 1,558 km
最大巡航速度 528 km/h
エンジン P&WC PW123B
出力 2,500 shp x2


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