観光列車から! 日々利用の乗り物まで

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ロールス・ロイスマリーン621 エンジン(航空機エンジン)

2018-03-27 00:23:19 | 乗り物(鉄道:船:飛行機:バスなどなど)

マーリン(英語:Merlin )はイギリスのロールス・ロイスが開発、生産した航空機用レシプロエンジンである。液冷V型12気筒ガソリンエンジンで、バルブ駆動方式はOHCであり、バルブ数は吸気2、排気2の4バルブである。

改良を重ねられながら、主に第二次世界大戦中のイギリスの軍用機で使用された。特に活躍したスピットファイア、ランカスター、モスキートのエンジンとして搭載されたことからもわかるように、軍用の航空用レシプロエンジンとしては最も大きな成功を収めた代表的なエンジンである。

排気量を変更することなく、スーパーチャージャーの改良によって性能を向上させたことから、機体の変更を最小限に抑えることができたため、大戦全期間を通じて利用されることになった。イギリス本国での生産は、ダービー、クルー、グラスゴーのロールス・ロイス社工場で実施されたほか、同じく自動車メーカーである(高級車ロールス・ロイスとは対極のような大衆車メーカーであった)イギリス・フォードのマンチェスター・トラフォードパーク工場でも生産された。

イギリス以外にもアメリカのパッカードがマーリン66をマーリン266としてライセンス生産を行い、P-51 マスタングでアリソン V-1710に代わって使用された。P-51はエンジンをマーリンに変えたことで大成功をおさめた。

クロムウェル巡航戦車やチャレンジャー巡航戦車、コメット巡航戦車、センチュリオン戦車に搭載されたミーティア・エンジン(英語版)は、このマーリンエンジンを戦車用に改修したものである。

1930年代初頭、フレデリック・ヘンリー・ロイスは当時順調な売れ行きを見せていた航空エンジン「ケストレル」に過給機を組み込んだ885馬力のペレグリン (Rolls-Royce Peregrine) を開発した。このペレグリンを重ね、爆撃機のような大型機向けにヴァルチャーの開発が開始された。

一方、ケストレルを改良して作られたバザード (Rolls-Royce Buzzard) をさらに改良すれば、1,500馬力のエンジンを開発できる見込みがあった。しかし、それでは800馬力級と1,500馬力級の間に大きな隔たりができてしまい、中間クラスのラインナップを欠いてしまうため、ロールス・ロイスは政府の支援を受けることなく独自に1,100馬力のPV-12を開発しはじめた。

PV-12は1935年に新型の蒸発冷却器を採用して複葉機ホーカー ハートに搭載されたが、この冷却器に問題があることが判明した。アメリカからエチレングリコールを輸入できるようになった際、冷却器は従来の液冷式に戻された。

1936年、イギリス航空省は480 km/h以上を発揮できる新型戦闘機の要求を明らかにし、ホーカー・エアクラフトもスーパーマリンもこの要求に応えて設計した機体にPV-12を搭載した。1936年にホーカー ハリケーンとスーパーマリン スピットファイアの生産契約が結ばれると、ただちに最優先供給にPV-12が据えられ、コチョウゲンボウを意味する「マーリン」の名がつけられた。


装備航空機:チューダー (Tudor) 。チューダー はイギリスの航空機メーカーであるアブロ社がリンカーン爆撃機を原形にして開発・製造したレシプロ旅客機である。


諸元

タイプ: 12気筒 過給水冷式60° V型ピストン航空機エンジン
シリンダー直径: 5.4 in (137.2 mm)
ストローク: 6 in (152.4 mm)
体積: 1,648.96 in³ (27.04 L)
全長: 88.7 in (225.3 cm)
全幅: 30.8 in (78.1 cm)
全高: 40 in (101.6 cm)
重量: 1,645 lb (746.5 kg)[5]
機構

バルブ: オーバーヘッドカム、2吸気口、2排気口、ナトリウム-冷却排気弁ステム
スーパーチャージャー: 2速式2段スロットルに合わせて連動する過給器、2段目とエンジンの間に水-空気アフタークーラー搭載
燃料システム: ツイン・チョークアップドラフト気化器、自動混合気制御
燃料: 100 オクタン価 1944年半ばより 100/150 グレード航空燃料
潤滑システム: ドライサンプと加圧ポンプ1台と排出ポンプ2台
冷却システム: 70% 水と30%エチレングリコール、加圧
性能

出力:
100 オクタン燃料, +12 lb 加圧
1,315 hp (981 kW) 回転数 3,000 rpm 離陸時
1,705 hp (1,271 kW) 回転数 3,000 rpm 高度 5,750 ft (1,753 m) (MS gear)
1,580 hp (1,178 kW) 回転数 3,000 rpm 高度 16,000 ft (4,877 m) (FS gear)[6]
100/150 グレード航空燃料、+25 lb boost
2,000 hp (1,481 kW) 高度 5,250 ft (1,600 m) (MS gear) (bmep = 320.2psi)
1,860 hp (1,387 kW) 高度 11,000 ft (3,353 m) (FS gear)
比出力: 0.95 hp/in³ (43.3 kW/L)
出力重量比: 0.80 hp/lb (1.76 kW/kg) take-off; 1.21 hp/lb (2.69 kW/kg) 100/150 grade fuel/MS gear.


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