観光列車から! 日々利用の乗り物まで

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護衛艦「あさぎり」型 1番艦 TV練習艦あさぎり

2010-08-02 18:00:59 | 艦艇(自衛隊・保安庁・その他)
 基地見学に行って来ました。その時に停泊していた「あさぎり」です。「あさぎり」は昭和63~平成3年に8隻就役した改"「はつゆき」型"の汎用護衛艦です。兵装は「はつゆき」型と基本的に同じですが、フォークランド紛争の戦訓により、上部構造物の鋼製化など、坑堪性向上のため各種の対策を施した結果、船体寸法が大きくなり基準排水量は3500トンに増加しました。また推進プラントも「COGOG方式」から「COGAG方式」に改められています。はつゆき型の運用実績から、情報処理能力C4Iの向上、水中放射雑音の軽減が図られるなど、数々の改善策も施されています。外観上の大きな特徴は、2本のラティス・マストで、1番マストにはレーダー類、2番マストに(NOLR-6C電子戦装置)ESMアンテナを装備しています。排気を前後の煙突で2基ずつ分担していますが、煙突はいわゆるシフト配置で、前部が左舷側、後部は右舷側に寄っています。また後部煙突はヘリコプター格納庫と一体型になっており、これも外観上の大きな特徴になっています。上構や煙突、ヘリコプター格納庫の形状は、次世代の「むらさめ」型、「たかなみ」型に比べ、ステルス性の上では不利なデザインになっています。

 C4Iシステム 搭載する戦術情報処理装置は、はつゆき型のものを基本としているが、その能力は大幅に強化されている。前期建造艦が搭載するOYQ-6は、OYQ-5のUYK-20 1基に加えて2基のCP-642Bを有し、データリンクもリンク 11に対応している。
対空戦闘システムは、はつゆき型と同様、シースパローIBPDMS、オート・メラーラ 76 mm 砲、20mmファランクスCIWSと3重の対空火網を備えており、これらの火器は、OYQ-6/7を中核として連接され、半自動システムを構成している。
OPS-14二次元対空捜索レーダー(DD-151~DD-154)
OPS-24三次元対空捜索レーダー(DD-155~DD-158)
OYQ-6/7戦術情報処理装置
FCS-2射撃指揮装置
シースパローIBPDMS (NSSMS)
オート・メラーラ 76 mm 砲

 対水上戦システムは、はつゆき型に引き続いて、ハープーン艦対艦ミサイルによる長距離対水上打撃力を備えている。ハープーン対艦ミサイルは4連装のMk 141発射筒2基に収容されて、艦中央部の煙突脇に搭載されており、その射撃指揮を行なうSWG-1 HSCLCSを介してOYQ-6/7に連接されており、目標諸元の入力を受けることになる。また、対水上センサーとしては、新型のOPS-28対水上レーダーが搭載された。これはCバンドで動作し、遠距離での精密捜索能力に優れており、水上の目標のみならず低空を飛行する巡航ミサイルなどの探知にも使用される。また、レーダーを作動させることが危険な状況においては、NOLR-6C ESM装置やデータリンクからの情報に基づいて攻撃が実施されることになる。
対潜戦闘システムは、あらゆる面ではつゆき型搭載のものを踏襲したものとなっている。
主たる対潜センサーは、船体装備のOQS-4A IIIソナー、OQR-1戦術曳航ソナー(TACTASS)、および哨戒ヘリコプター装備のディッピングソナーとソノブイである。このうち、ソノブイからの情報のみが戦術情報処理装置に入力されて処理を受け、それ以外のセンサーからの情報は、いずれも水測員によって処理された上で、直接に水中攻撃指揮装置SFCS-6Bに移管される。なお、OQR-1曳航ソナーはアメリカのAN/SQR-18/19 TACTASSの日本版であると考えられており、長距離での敵潜水艦の探知が可能である。また、OQS-4は艦底装備(ハル・ソナー)であるため、艦首の形状は通常のクリッパー型となっています。
 
 一方、対潜攻撃兵器としては、従来より使用されてきたアスロック対潜ミサイルの8連装発射システムMk 16およびHOS-302A 3連装短魚雷発射管に加え、搭載するヘリコプターの短魚雷を使用することができる。従って、本型は長射程においてはヘリコプター、中射程においてはアスロック、短射程においては短魚雷と3段構えの対潜火力を行使することができるが、これは、同世代の欧米の同級艦と比して極めて強力なものである。特に対潜ミサイルについては、オランダ海軍のコルテノール級、西ドイツ海軍のブレーメン級など当時盛んに建造された列国の3,000トン級フリゲート(いわゆるStandard Frigate)には無い装備である。また、従来の護衛艦装備のアスロック発射機が人力装填であったのに対し、艦橋構造物下部の弾庫から直接次発装填する方式に改められています。
これらのうち、アスロックおよび短魚雷発射管はSFCS-6B水中攻撃指揮装置によって統制を受ける。一方、本型の搭載する対潜哨戒ヘリコプターは、アメリカ海軍のLAMPSとは異なり、かなり高度な独立作戦能力を有しており、固有のディッピング・ソナーからの情報に基づいて攻撃を実施することもできるが、LAMPSと同様、母艦からの統制のもとで攻撃を実施することもできます。

電子戦システムは、ESM装置としてNOLR-8、ECM装置としてOLT-3を有する。また、対ミサイルのソフト・キル用として、OLR-9C ミサイル警報装置、Mk 137 チャフ発射機および曳航式デコイを備えています。

航空機 もっとも重要な装備と言えるのが、搭載する哨戒ヘリコプターですが、搭載機種は、当初はHSS-2Bであったが、のちにSH-60Jに更新されています。

  


基準排水量:3500t(はまぎり以降:3550t)/満載排水量:4900t(はまぎり以降:4950t)
●主要寸法:全長137.0m×幅14.6m×深さ8.8m×喫水4.5m
●エンジン:ガスタービン4基(COGAG)2軸 出力:54000PS
●速力:約30kt
●船型:長船首楼型
●乗員:約220名
●主要装備:62口径76mm単装速射砲×1 高性能20mm多銃身機関砲(CIWS)×2 アスロックSAM8連装発射機×1 短SAMシースパロー8連装発射機×1 ハープーンSSM4連装発射機×2 3連装短魚雷発射管×2
●哨戒ヘリコプター 1機搭載

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