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87式偵察警戒車

2012-12-10 15:22:07 | 自衛隊/車両/その他

87式偵察警戒車は日本の小松製作所が開発し、陸上自衛隊が使用している偵察戦闘車(装輪装甲車)です。陸上自衛隊各師団や旅団の偵察隊、戦車連隊本部などに配備されています。防衛省は略称を「87RCV」、愛称を「ブラックアイ」として広報活動に使用しているが、配備部隊内では「RCV」の通称が用いられています。

陸上自衛隊では創成期にアメリカ軍から装輪式のM8装甲車とM20装甲車の供与を受けましたが、未舗装路面の多かった当時(1950年代)の日本の道路における機動力に不安があったこと、60式装甲車などの装軌式車両や主要装備の調達が優先されたことで配備は少数に留まり、就役期間も短かった。
その後、経済発展に伴って道路網が整備されると機動力への不安要素が取り除かれ、1982年には装輪式である82式指揮通信車が制式化されました。87式偵察警戒車は82式指揮通信車に次いで制式化された装輪式戦闘車両であり、偵察を主任務とし、それまで偵察機材として使われていた73式小型トラックや偵察用オートバイには無かった火力や装甲防御力を持っています。
調達価格は一両約3億円とされており、平成24年度予算計上分も含めて110両が調達されています。

82式指揮通信車と車体下部の大半を共有していまする。威力偵察や警戒任務に用いるため、日本製鋼所でライセンス生産したスイスのエリコン社製KBA-02B 25mm機関砲(俯仰角-10~+45度、対地・対空両用)を回転式砲塔に搭載しており、機関砲同軸には74式車載7.62mm機関銃を装備しています。KBA機関砲は二重給弾方式であり、徹甲弾と榴弾の撃ち分け可能。APDS-T(装弾筒付曳光徹甲弾、砲口初速1,335m/s)は射距離2,000mの傾斜角30度の25mm装甲板を貫通可能。砲塔両側面には発煙弾発射筒(旧型は3連装、新型は4連装)を装備しています。


3軸6輪駆動(通常時は後4輪駆動)で前4輪でステアリングを行う。6輪の車輪にはある程度被弾しても走行を継続できるコンバットタイヤ(サイドウォール強化型ランフラットタイヤ)を採用した。スノータイヤは無いので積雪時や路面凍結時にはタイヤチェーンを巻く必要があります。
車体と砲塔は圧延防弾鋼板の全溶接構造で、NBC防護装備や浮航能力は有していません。
ディーゼルエンジンを、82式指揮通信車の車体中央部左側に対し、87式警戒偵察車では車体後部右側に移設しました。消音器も車体右側面後部にあります。エンジン左側には後部偵察員席と車体後面乗降扉を繋ぐ狭い通路があります。


車長、砲手、操縦手、前部偵察員、後部偵察員の5名が乗車します。車体前部右側に操縦手席が、左側に前部偵察員席が、車体中央部の砲塔右側に車長が、左側に砲手が、配置されています。砲塔直後の車体後部左側に後ろ向きに後部偵察員が乗車。後部偵察員は潜望鏡(ペリスコープ)や車体後面左側に備わるTVカメラにて後方監視を行います。また、操縦手及び砲手用に微光暗視装置を搭載しています。車長、砲手、操縦手、前部偵察員の席の上面に各々専用のハッチがあります。車体右側面の第1輪と第2輪の間に、車長、砲手、操縦手、前部偵察員用の乗降扉がある。車体左側面の第2輪と第3輪の間と、車体後面左側に、後部偵察員用の乗降扉があります。

全長 5.99 m
(車体長5.525 m)
全幅 2.48 m
全高 2.80 m
重量 15.0 t
乗員数 5 名
装甲・武装
主武装 25mm機関砲KBA-B02(400発)
副武装 74式車載7.62mm機関銃(4000発)
機動力
速度 100 km/h
エンジン いすゞ10PBI
4ストロークV型10気筒
液冷ディーゼル
前進6速後進1速MT
305 ps / 2,700 rpm
懸架・駆動 装輪式(3軸6輪駆動)
行動距離 500 km

 

 

 


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