観光列車から! 日々利用の乗り物まで

日記代わりに始めました。
まずは先日の小旅行での観光列車から出張利用の乗り物まで。

軌道モータカーTMC300 富士重工業 神辺駅にて

2012-08-05 07:17:38 | 乗り物(列車・車両)

神辺駅で停車していた大形軌道モータカーTMC300(富士重工業)です。軌道モータカーは,鉄道線路の建設や保守整備において活躍しています。法規上は「機械」扱いで「鉄道車両」ではない。

富士重工業
1950年(昭和25年)6月に勃発した朝鮮戦争は、戦後不況にあえぐ日本に「朝鮮特需」をもたらしただけでなく、GHQの日本の占領政策を一変させた。1952年(昭和27年)4月、サンフランシスコ講和条約が発行すると、旧・財閥から民間賠償用としてGHQに接収されていた土地・建物の所有者に返還がはじまり、富士工業(太田、三鷹工場)、富士自動車工業(伊勢崎工場)を中心とした旧・中島飛行機グループ内での再合同の動きがにわかに活発化、1952年(昭和27年)12月、大宮富士工業(大宮工場)、東京富士産業(旧・中島飛行機・本社)を加えた4社が合併同意文書に調印した。
同じ頃、1953年(昭和28年)の保安庁(現: 防衛省)予算に練習機調達予算が計上され、航空機生産再開に向けて、アメリカ・「ビーチ・エアクラフト・T-34 メンター」の製造ライセンス獲得に国内航空機メーカー各社は一斉に動き出した。当時、再合同の途上にあった旧・中島飛行機グループも再合同の動きを加速。

1953年(昭和28年)5月には、鉄道車両メーカーとなっていた宇都宮車輛(宇都宮工場)が新たに再合同に参加することが決まり、1953年(昭和28年)7月15日、5社出資による航空機生産を事業目的とする新会社「富士重工業株式会社」が発足。
1954年(昭和29年)9月、6社が合併契約書に調印。1955年(昭和30年)4月1日、富士重工業は、富士工業、富士自動車工業、大宮富士工業、宇都宮車輛、東京富士産業の5社を吸収し、正式に「富士重工業株式会社」としてスタートした(当時の資本金: 8億3050万円、従業員: 5643名)
旧・中島飛行機の発動機開発の拠点だった荻窪工場と浜松工場を引き継いだ富士精密工業は、中島飛行機再合同の動きが本格化した1952年(昭和27年)には、事実上、すでにタイヤメーカーのブリヂストンの資本下に入っており、再合同には参加しなかった。
また、この時再合同に加わらなかった、富士機械工業(現: マキタ沼津)など3社も、のちに富士重工業の関連会社として加わっている。
富士重工は、1966年(昭和41年)に東邦化学株式会社と合併し、存続会社を東邦化学株式会社とした。この存続会社の東邦化学株式会社は1965年(昭和40年)に商号を富士重工業株式会社と改めた上で合併しているため、一貫して継続した同一名称ではあるが、法律的には従来の富士重工業は1965年(昭和40年)に一旦消滅している。これは株式額面金額変更が目的の事務的なものである。

鉄道車両事業
東武9000系電車の車内銘板
1950年(昭和25年)頃から主に客車と気動車を旧国鉄やJR、私鉄、第三セクター向けに、また、群馬・栃木に路線を持つ東武鉄道向けには電車を生産していたが、生産両数の低下により2002年(平成14年)5月に事業存続は困難と判断し、宇都宮車両工場(現在のエコ宇都宮工場)で行っていた鉄道車両事業を終える決定をした。2003年(平成15年)2月に新潟トランシス新潟事業所(新潟県北蒲原郡聖籠町)へ事業譲渡。JR四国2000系気動車などの振り子式気動車はすべて富士重工製。
最後に製造された電車は東武30000系電車(31406Fの4両)。最終製造車両は地元を走る真岡鐵道のモオカ14形一般型気動車(2両)となった。
なお、先述の伊勢崎事業所でも、東京都電2500形(軌間1067mmの杉並線専用車で、足回りは戦前の車両のものを利用。杉並線廃止後は車体のみ荒川線で再利用された)を製造していた。


生産された鉄道車両
気動車
南部縦貫鉄道キハ101・102、羽幌炭礦鉄道キハ11(富士重工業版レールバス)
LE-Car(バス車体の中・小型気動車)
LE-DC(ボギー台車 一般型気動車)
JR四国2000系気動車(振り子型特急型気動車)
智頭急行HOT7000系気動車(振り子型特急型気動車)等、第三セクターの特急・普通型気動車
国鉄型気動車の一部
20系・58系・45系・40系・181系・183系(一部)・185系(一部)・191系検測車
JR北海道キハ283系気動車(振り子型特急型気動車)
真岡鐵道モオカ14形気動車(富士重工業最後の製造車両)
北近畿タンゴ鉄道KTR001形・KTR8000形

電車
東武鉄道
2000系・2080系
5000系・5050系・5070系
6050系
8000系
9000系・9050系
10000系・10030系・10080系
30000系
100形(日光軌道線用車両)
200形(日光軌道線用車両)
営団地下鉄(現在の東京地下鉄)
2000形
東京都電2500の改造等(国鉄型特急車両の製造歴もあり)
客車 
国鉄・JR関連の一部の車両等
12系・24系・50系・E26系
貨車 [編集]
私有貨車の一部の車両等
タキ2800形(苛性ソーダ専用タンク車)
タキ5450形(液化塩素専用タンク車)
タキ7750形(苛性ソーダ専用タンク車)
タキ9800形(石油類専用タンク車)
タキ12200形(セメント類専用タンク車)
タキ18600形(液化アンモニア専用タンク車)
タキ45000形(石油類専用タンク車)
ホキ10000形(石炭専用ホッパ車)


軌道モーターカー
TMC300


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