川崎駅(かわさきえき)は、神奈川県川崎市川崎区駅前本町(駅の西半分は同市幸区)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅です。
当駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東海道本線と南武線の2路線(詳細は路線記事および鉄道路線の名称を参照)で、東海道本線は当駅の所属線としており、南武線は当駅が起点となっている。東海道本線は現在、列車線を走行する東海道線列車と電車線を走行する京浜東北線電車の2系統が停車し、旅客案内ではそれぞれ別路線として扱っている。現在はこれらの3系統の列車が停車しているが、加えて1980年9月30日までは東海道線と線路を共用していた横須賀線電車も停車していた。
当駅は川崎市内にあるが、便宜上、特定都区市内制度における「横浜市内」に属している(南武線・鶴見線の川崎区および幸区にある各駅、「京都市内」に属する保津峡駅、「広島市内」に属する海田市駅と向洋駅も同様。)。東海道本線では当駅が横浜市内エリアとしての北限となり、当駅が属する横浜支社管理エリアの東京支社との境界も当駅と蒲田駅の間、東海道本線六郷川橋梁の蒲田側堤防上にある。
京浜急行電鉄の本線と大師線が乗り入れている近隣の京急川崎駅とは地下街などで結ばれており、当駅から連絡が可能である。なお、JR線の京急川崎連絡京急線乗車券と京急線の川崎連絡JR線乗車券は発売されていないが、連絡定期券が2008年3月15日から発売されている。
島式ホーム3面6線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。ホーム中央部とコンコースを連絡するエスカレーター(上りのみ)・エレベーターが設置されている。
ホームの両端には乗り換え専用の跨線橋があるが、東京寄りの跨線橋は将来拡幅してコンコースにする計画がある。
のりば
番線 路線 方向 行先
1 ■東海道線 下り 横浜・小田原・熱海・伊東・沼津方面
2 上り 東京・上野・大宮・宇都宮・高崎方面
(■上野東京ライン含む)
3 ■京浜東北線 南行 横浜・関内・大船方面
4 北行 東京・上野・大宮方面
5・6■南武線 下り 武蔵小杉・武蔵溝ノ口・登戸・立川方面
東海道線ホームはかつて横須賀線と共用していたが、1980年10月1日ダイヤ改正時のSM分離により品鶴線経由とされ、同時に同線に新川崎駅が開業した。
みどりの窓口(営業時間6:00 - 22:00・指定席券売機併設)
売店など
KIOSK
川崎2号店 - 改札外・改札を出てすぐ左手
川崎3号店 - 改札内正面
川崎7号店 - 1・2番線ホーム横浜方
川崎8号店 - 3・4番線ホーム東京方
かつては川崎11号店が5・6番線ホーム東京寄りに設置されていたが、KIOSK販売員の人員不足により閉店となり、跡地に自動販売機が設置された。
NEWDAYS
川崎東口店 - 東口交番付近
かつてはmini川崎6号店が1・2番線ホーム東京寄りに設置されていたが、駅改良工事に伴い閉店となっている。
喫茶・飲食店など
直久 JR川崎店(立ち食いラーメン店)- 5・6番線ホーム階段上付近
Krispy Kreme Doughnuts - 1・2番線ホーム階段上付近
かつてはBECK'S COFFEE SHOP 川崎駅店が3・4番線ホーム東京寄りに設置されていたが、駅改良工事に伴い閉店となっている。
駅弁は改札内コンコースに崎陽軒の売店が出店している。
東口:駅舎に接続して駅ビルの「アトレ川崎」がある。
2003年、それまで川崎ルフロンに入居していた西武百貨店川崎店が業績不振で撤退したことにより、百貨店は老舗のさいか屋と丸井のみとなったものの、その他の多くの店舗が出店したほか、新たな商業施設も建設された。
駅前にはバスターミナルがあり、川崎市交通局、川崎鶴見臨港バス、京浜急行バス、羽田京急バスなどが周辺各地への路線バスや高速バスを運行している。バスターミナルの地下には地下商店街の「川崎アゼリア」があり、バスターミナル・京急川崎駅や近隣の商業施設への連絡通路になっている。アゼリアと岡田屋モアーズとの連絡通路には設置当時世界一短かったエスカレーター(プチカレーター)がある。
京急川崎駅は当駅から北東に200m程離れている。バスターミナルの南東部を京急本線の高架線が通過している。
西口:かつては、東芝堀川町工場や明治製菓の工場などが建つ工業地区であった。これらの撤退後は更地が広がっていたが、後年再開発が行われ、面目を一新した。再開発で建てられた中核施設は「ラゾーナ川崎」と名付けられ、商業部分の「ラゾーナ川崎プラザ」が2006年9月28日に開業した。商業施設としてビックカメラや丸善などが、シネマコンプレックスとして109シネマズ(東急レクリエーションが運営)が入居し、その結果として新宿に次いで三大カメラ店系家電量販店が出揃う駅前となった。同じく開業した住宅部分のラゾーナ川崎レジデンスは2007年春に入居を開始した。
この地に東芝があったことを偲ばせる施設として旧正門脇に「川崎東芝前郵便局」があったが、2004年9月24日限りで閉鎖され、2年後の2006年9月26日に「川崎駅西口郵便局」として再開している。
駅北東部の明治製菓工場跡地には、1995年4月に大規模オフィスビルのソリッドスクエアが完成している。
残された南西部の区画は2013年3月に業務ゾーン「ラゾーナ川崎東芝ビル」として東芝グループの新事業拠点となるオフィスビルが完成した。
駅に隣接してホテルメッツ川崎がある。東口より小規模だがバスターミナルがあり、川崎鶴見臨港バス、川崎市交通局、横浜市交通局、東急バスの路線が発着する。なお、ラゾーナ川崎プラザ前には新たにバスターミナル(川崎駅西口北)が完成し、東口発着のバス系統が一部西口北バスターミナル発着に変更された。詳細は下記参照。
駅南西側には、2004年7月1日にミューザ川崎シンフォニーホールがオープンし、川崎市の目指す「音楽のまち」の拠点施設となった。
川崎縦貫高速鉄道が当駅と京急川崎の駅付近に乗り入れ、京急大師線と相互直通運転する計画がある。
当駅から浜川崎駅方面へ向かう川崎アプローチ線も計画されている。
1872年7月10日(明治5年6月5日) - 国鉄東海道本線の駅が開業。当初は旅客駅。
1898年(明治31年)4月1日 - 貨物の取り扱いを開始。
1914年(大正3年)12月20日 - 京浜線(京浜東北線の前身)運行開始。
1918年(大正7年)5月1日 - 東海道本線貨物支線が浜川崎駅まで開通。
1927年(昭和2年)3月9日 - 南武鉄道線(現在の南武線)が登戸駅まで開通。
1944年(昭和19年)4月1日 - 南武鉄道が国有化。
1944年(昭和19年)10月14日 - 川崎市電の川崎駅前電停が開業。
1959年(昭和34年)4月1日 - 駅ビル完成(神奈川県で初めての駅ビル)。
1969年(昭和44年)4月1日 - 川崎市電の川崎駅前電停が廃止。
1973年(昭和48年)10月1日 - 貨物支線 当駅 - 浜川崎駅間が廃止。
1980年(昭和55年)10月1日 - SM分離(東海道線と横須賀線の分離運転)により横須賀線が当駅を経由しなくなったと同時に、東海道線のすべての普通列車が停車するようになる。
1981年(昭和56年)9月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
明治製菓川崎工場へ専用線が続き、貨物輸送が行われていたほか、1970年(昭和45年)頃まで東芝川崎工場へも専用線が続いていた。
1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取り扱いを廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
1988年(昭和63年)6月28日 - 橋上駅舎化。駅ビル部分の改装及び増築。
2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
2011年(平成23年)4月9日 - 南武線で快速の運転を開始。当初は3月12日から開始予定だったが、東日本大震災の影響により延期となった。
2014年(平成26年)2月23日 - 午前1時11分頃、京浜東北線の回送電車が工事用車両と衝突し、脱線・横転する事故が発生。蒲田 - 鶴見間で終日運転を見合わせた。
電報略号 カワ
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 3面6線
乗車人員
-統計年度- 197,010人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1872年7月10日(明治5年6月5日)
乗入路線 3 路線
所属路線 ■東海道線
所属路線 ■京浜東北線
所属路線 ■南武線
乗換 京急川崎駅(京急本線)
備考 みどりの窓口 有
浜 横浜市内駅
日本初の鉄道の中間駅。
* 正式な所在地。駅西半分は川崎市幸区にまたがる。
** 蒲田 - 当駅間に東京支社と横浜支社の境界あり(当駅から鶴見・横浜方面は横浜支社管内)
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