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観光列車から! 日々利用の乗り物まで

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対空機関砲(VADS-I改)

2014-07-01 06:31:48 | 自衛隊/車両/その他

VADS(Vulcan Air Defense System)はアメリカ軍で開発された対空機関砲システムである。航空機関砲として有名なM61 バルカン・シリーズをもとにして開発された低空で進入する亜音速機を捕捉、迎撃することを主任務とした、基地防空の最終段階を担当する簡易な半自動独立火器システムです。

VADSシリーズは、M61 バルカンの対空砲バージョンであるM168 20mm機関砲を中核として、レーダー、コンピュータなどによる射撃管制装置を組み合わせた、半自動システムである。自走式のM163と、牽引式のM167がある。M163の車体はM113装甲兵員輸送車をベースとしている。


M168は、アメリカ合衆国のゼネラル・エレクトリック社が開発したM61 バルカンの派生型である。M61は有名な航空機関砲であり、6000又は4000発/分という発射速度を誇るが、VADSのM168では3000又は1000発/分に低下させてある。測距レーダーと射弾計算機を組み合わせて適切なリード射撃(移動する標的までの距離を計算して未来位置に射撃し、命中させる射撃方法)が可能となっている。尚赤外線カメラを付加しより正確な射撃が可能になった改良型への更新が進んでいる。

日本においては航空自衛隊が、航空基地の防空用にM167を導入し使用している。これには新品とF-104の退役機から機関砲が再利用された中古再生品がある。有効射程、1.2Km。20mmバルカン砲の高速発射性能に加え、リードコンピューティングサイト、測距レーダーの組み合わせによる見越し角の自動算定機能を備え、命中率の向上、対応時間の短縮をはかるとともに射手の負担を軽減している。

射撃範囲は方位角360度、高低角-5~+80度の範囲におよぶ。VADS-1と比較して、すべての機器が単一のトレーラー上に搭載されており、トラックによる牽引で容易かつ短時間に移動、展開、布置が実施できる。また、TVカメラの画像信号を用いた自動追尾機能を有しており、精度の高い射撃が可能である。

全長 走行時:4.95m  射撃時:4.29m
全幅 走行時:2.04m  射撃時:3.82m
全高 走行時:2.40m  射撃時:2.17m
重量 1,800kg
操作員 2人
牽引速度 72km/h
有効射程 1,200m


発射速度 高速:3,000発/分  低速:1,000発/分
発射制御 高速:10、30、60および100発  低速:なし
搭載弾数 500発
製作 住友重機械工業(ライセンス生産) 東芝(レーダー部分ライセンス生産)


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