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平成23年4月5日から、呉海上保安部に最新鋭の350トン型巡視船が就役しました。船は、多様化する海上保安業務に的確に対応するため、高速化、操縦性能の向上、夜間捜索監視能力等機能強化した巡視船であり、「くろせ」と命名され、先日解役した巡視船「みささ」の代替船として就役いたしました。
巡視船「くろせ」について
350トン型巡視船 PM「とから」型
配属部署: 呉海上保安部
船 名: くろせ
長 さ: 約56.0メートル
幅 : 約8.5メートル
深 さ: 約4.4メートル
総トン数: 約335トン
エンジン:ディーゼル3基ウォータージェット3軸 出力:15000PS
速力:30kt以上
船質:軽合金
主要装備:20mm多銃身機銃×1
航行区域:近海
造船所:USC京浜
主な装備
遠隔操縦が可能な20ミリ機関砲
遠隔操縦が可能な遠隔放水銃
夜間においても捜索監視が可能な赤外線捜索監視装置
高い耐航性・機動力を有する 複合型ゴムボート
推進性能・操縦性能を向上させたウォータージェット推進
平成15年から就役を開始した中型高速巡視船です。公称船型は350トン型
不審船事案にも留意した高性能船ですが、船価の低減にも留意されています。船価高騰の大きな要因である主機の大型化を防ぎつつ、「つるぎ」型 に準じた高速性を得るため、3基あるウォータージェットの中央ノズルには水流偏向器を装着しないなど、徹底した軽量化が図られています。
航走しながら作業が行える搭載艇の発進・揚収装置は本型で初めて採用されたものです。また3番船には体のホールド性に優れたハイバック・シートも巡視船として初めて採用されています。
また巡視船「くろせ」は第六管区の救難強化巡視船です。海上保安庁の巡視船のうち、特に特殊海難等に対応するために知識・技能・救難体制強化を指定された巡視船。潜水士(一部救急救命士資格保有)が乗船しており、一般巡視船が対応困難な特殊海難に対応するために、各種潜水装備、アクアリフター、エンジンカッター等各種救難装備を多数保有している。多くは潜水支援艇、自走水中カメラやヘリコプターとの連携をするためヘリ甲板を装備している(くろせにはへり甲板はない)。
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