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潜水艦救難艦「ちはや」 :2代  ASR-403 海上自衛隊

2011-08-16 08:56:06 | 艦艇(自衛隊・保安庁・その他)

基地公開の時のちはや (潜水艦救難艦・2代)です。 ちはや ASR-403は、海上自衛隊の潜水艦救難艦。艦名は大阪、籠城戦で名が挙がる千早城に由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては4代目です。


老朽化していた「ASR-402 ふしみ」の代替艦として計画されます。


ちよだ型潜水艦救難母艦の拡大改良型として設計され、排水量を増大しつつ母船機能を排除して医療設備の強化と潜水艦の潜航深度の増大に対応した装備が備えられました。艦橋内には救難情報センターが設けられています。



艦容は「AS-405 ちよだ」とほぼ同じで、潜水救難装置を艦の動揺が少ない中央部に集め暴露していた格納品を艦内に納め、DSRVの発進方向を艦尾へ変更(ソナーとの影響の改善の為。このため、「ちよだ型潜水艦救難母艦」のDSRVと充電池補充などの支援位置が異なるなどの為、両艦のDSRVに互換性はありません。そのため、DSRVはLCACと異なり「母艦の搭載艇」扱いですし、センターウェル(ムーンプール)下部に油圧式開閉扉が採用され速度の向上などが図られています。

喫水線下の艦体部位にはバルバス・バウとサイドスラスターが前後に2基設けられています。サイドスラスターと主機を連携したDPS(Direct Positioning System)を装備し、洋上の一点に静止することが可能です。



艦の後部にはヘリコプター甲板を有する(「ちはや」のヘリ甲板には、MH-53E固定用のアイが用意されており、SH-60用より頑丈な作りで外観から解ります)


「ちはや」は、中期防衛力整備計画に基づく平成8年度計画潜水艦救難艦1103号艦として、三井造船玉野事業所で建造され、1997年10月13日起工、1998年10月8日進水、2000年3月17日に就役の後に第1潜水隊群直轄艦とされました。



2001年2月10日に発生したえひめ丸事件の遺体捜索の要請を愛媛県から受けた政府は防衛庁に対応を求め、災害派遣をもって2001年8月から遺体捜索作業を行い。この作業により行方不明者9名の内8人の遺体を収容しました。




2002年4月に実施された「国際潜水艦救難訓練Pasific Reach2002」に参加。荒天にもかかわらず全てのオペレーションを成功させた他、DSRVは当初予定のソフトメイト(沈没潜水艦への達着)だけでなく、ハードメイト(ハッチを開ける、より実際的な救難訓練)も成功しています。


なお、この時点で、輸送ヘリコプターMH-53Eシードラゴンは着艦訓練には成功していたが、レギュレーションが承認されていなかった為に、代表取材陣や参加国海軍高官はいったん旗艦ぶんごにMH-53で移動し、「ぶんご」と「ちはや」の間はSH-60Jで移動しました。

    

基準排水量:5450t/満載排水量6900t
主要寸法:全長128.0m×幅20.0m×深さ9.0m×喫水5.1m
エンジン:ディーゼル2基2軸 出力:19500PS


速力:約21kt
乗員:約125名
主要装備:深海救難艇(DSRV)×1、無人潜水艇(ROV)×1、深海潜水装置×1、海底調査装置×1、自動船位保持装置



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