
静岡駅は、東海道新幹線と在来線の東海道本線が乗り入れる静岡市の中心駅であり、新幹線・在来線間の乗換駅としても機能しています。静岡市葵区と駿河区の両区の代表駅扱いでもあります。所在地が静岡県静岡市葵区黒金町にある、東海旅客鉄道(JR東海)の駅です。1日の平均乗車人員は約58,000人(2009年度)。これはJR東海の駅では名古屋、東京、新大阪に次いで第4位(東京と新大阪は東海道新幹線のみ)です。
新幹線利用者も東海道新幹線区間内の「のぞみ」非停車駅の中では最も多い。乗車人員の多さの割りに停車本数が少なく、1時間に1本程度しか停車しないひかりを中心に混雑するために利用客の不満が高まっている。特に近年は静岡駅停車のひかりが浜松駅にも停車するようになったために上りの便で席の確保が難しくなるなど、サービスの低下が著しい。JR東海側ものぞみ主体ダイヤのために静岡県内の利用者が犠牲になっていることを認めているが、抜本的な改善は現状ではなされていない。
駅の北側は駅ビル「PARCHÉ(パルシェ)」となっています。1981年10月8日に開業しました。東京方の高架下も一部利用しています。運営はJR東海グループの静岡ターミナル開発が行っており、大阪方高架下と新幹線改札口裏(東京方)はショッピングモール「ASTY静岡」となっています。運営はJR東海グループのジェイアール東海静岡開発です。
パルシェは主にファッション、雑貨が販売主体、ASTY静岡は飲食店や日用品などが主体となっていて、一部テナントを除いて直接的な競合を避けたフロア構成となっています。同じJR東海の系列企業ではあるが別会社であるため、駐車券サービスにあたってのレシート合算を相互的には行っていません。サービスを受けるにはパルシェ、ASTY静岡それぞれのフロア内店舗で2000円ないし5000円以上の購入額が必要となります。駅コンコースを出るとすぐに国道1号が面しているため、市街地へ向かうための地下道が設置されています。北口には2009年3月に徳川家康の立像と竹千代の立像が設置されました。
南口は北口と違い、住宅地が駅近辺にも密集しています。ビルが駅前広場のすぐそばにも密集しているため、整備事業が北口よりも大幅に立ち遅れていた感があったが、現在は一通りの整備事業が整っています。しかし、駅南口ロータリーに集まる一般車両などで日中は交通密度が高い。
南口ロータリーにはオーギュスト・ロダンのブロンズ彫刻作品(複製)が2点展示されています。
1889年(明治22年)の開業以来の業者である東海軒が調製・販売している。かつては大垣夜行の発着に合わせて在来線ホームにおいて深夜2時台まで駅弁を販売していました(現在は23時頃まで)。現在は新幹線ホームの直売店・在来線ホームにおけるキヨスク委託販売に加え、改札外コンコースに面した「ASTY静岡」の直売店において各種駅弁を販売しています。幕の内弁当・大御所弁当・特製鯛めし・ますの押し寿司・茶めし弁当・不二の味覚・千扇弁当・
うなぎめし
東海道新幹線は、「こだま」の全列車が毎時2本と、東京駅 - 岡山駅間(一部、東京駅 - 名古屋駅・新大阪駅・広島駅間)の「ひかり」が毎時1本停車します。東京方面への通勤通学者を配慮し、7時台の上り列車は「こだま」3本・「ひかり」2本の計5本が、8時台は「こだま」「ひかり」が共に2本ずつで計4本出発しまうす。
在来線(東海道本線)は、日中は上下共に1時間に6本(おおよそ10分間隔)と、静岡県内では特に発着本数の多い駅です。静岡駅止まりの列車が多いが、同一方向への乗り換えが同じホームでできるようになっています。早朝には静岡駅から名古屋方面岐阜駅まで運転する長距離普通列車が早朝に2本、豊橋駅まで運転される列車が朝に2本・夜に1本設定されています。そのほか、身延線直通列車として早朝に普通1本が乗り入れるとともに、甲府駅との間を往復する特急「(ワイドビュー)ふじかわ」が1日上下ともに7本発着します。また、御殿場線直通列車として早朝に普通1本が乗り入れるとともに、臨時列車の「さわやかウォーキングごてんば号」が当駅発となっています。多客時には臨時快速「ムーンライトながら」(東京・大垣方面)が停車。2004年10月15日以前は、静岡駅から東京行きのグリーン車付き普通列車(113系11両編成或いは211系10両編成)が発着していました。
新幹線・在来線共に高架駅です。新幹線ホームは構内南側、在来線ホームは構内北側にあります。
直営駅で、高架下のコンコースに面してJR全線きっぷうりばや自動券売機がある。改札口は全部で4か所でコンコースに面して2か所あり、うち1つが新幹線専用改札口となっています。改札は自動化されており、自動改札機、自動精算機(どちらもタッチパネル式、TOICA等のIC乗車券対応)がある。残り2か所は中2階にあり駅ビル内に直接つながっており、駅ビルの営業時間中に通行可能となります。また中2階には新幹線と在来線との乗り換え改札口があります。
新幹線側中2階には待合所がありコーヒーショップが設置されている。コンコースと各ホームの間にはエスカレーターやエレベーターが設置されています。
駅長・駅員配置駅(直営駅)。管理駅として、東海道本線の東静岡駅・安倍川駅・用宗駅の3駅を管理しています。
以前は「大道芸ワールドカップin静岡」開催時にコンコースが演技ポイントとして利用されたことがあったが、利用者の通行を妨げるなどの理由から、数年で使用されなくなっています。その代わりに、現在ではコンコースにイベントのインフォメーションカウンターが設置されました。
新幹線(5・6番線)
2面4線のうち、相対式ホーム2面2線を使用する。ホームは副本線に接し、上下副本線の間を通るもう2線の本線は通過線となっています。なお、東京方面発で静岡駅止まりの列車は上りホームに入線する場合もあります。東静岡駅に隣接した位置に保線基地(柚木保守基地)と夜間停泊列車用の留置線が2線ある。最終列車後に停泊する列車は、東京寄りにある片渡り線を通過し、下り本線を逆走する形で徐行しながら入線する形です。
在来線(1 - 4番線)
2面5線のうち、島式ホーム2面4線を使用します。1・4番線が本線、2・3番線が副本線(中線)となっている。もう1線は1番線の外側にある副本線(通過線)で、貨物列車などの通過時に使用する。また、構内浜松寄りに乗務員横断のための踏切警報機が設置されています。
電車の留置に使用する引き上げ線が構内東側に2線と西側に4線の合計6線が設置されており、折り返し列車などの留置に使用されています。また、東側へ伸びる留置線と本線の合流地点付近から静岡車両区へ抜ける通路線が分岐しています。
静岡駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1・2 ■東海道本線 上り 沼津・熱海方面
3・4 ■東海道本線 下り 浜松・豊橋方面
5 ■東海道新幹線 上り 新横浜・東京方面
6 ■東海道新幹線 下り 名古屋・新大阪方面
かつて定期運転だった快速「ムーンライトながら」(2009年3月13日まで)は、前身の「大垣夜行」時代から上下とも2番線発着でした。
ホーム上の設備
在来線の1・2番線ホーム及び3・4番線ホームの階段裏に東海軒の「富士見そば」がそれぞれ1店舗ずつ営業しています。天ぷらそばなどの通常メニューの他に、ラーメン、おにぎり、稲荷寿しがあります。また、この「富士見そば」やキヨスクの他に、在来線の1・2番線ホームでは日本酒・ビールなどと共におでん串などを供する立ち飲みスタンドが、3・4番線ホームではジャパン・トラベル・サーヴィスが経営する喫茶・軽食店「Siera」が営業していたが2009年8月20日に営業を中止し、店舗は撤去されました。
各ホーム中央付近にライナー列車の乗車整理券券売機が設けられている。かつては現金のみ使用可能だったが、現在はライナー列車の座席管理システムの更新によりタッチパネル式に交換され、TOICAなどのIC乗車券とオレンジカードに対応するようになった。またチャージ・履歴印字などにも対応しています。
以前は駅南口から南東方面のカネボウや松林工業薬品、静岡ガス、大浜製紙への引き込み線が、また南西方向にも西武建設の砂利採取場の引き込み線が存在していました。カネボウ、静岡ガス方面は昭和30年代、西武建設方面は昭和40年代までにすべて廃止となり、後に区画整理が進められ現在は引込み線の跡はほとんど存在していないが、東海道新幹線の安倍川を渡る手前に引き込み線跡のガードが残っているほか、ツインメッセ静岡周辺に線路跡らしきカーブを描く道路や踏切の跡である道路の隆起などが残っているとのこと。
1889年(明治22年)
2月1日 - 官設鉄道(国鉄)の駅として、東海道線 国府津駅 - 静岡駅間の開通時に開業。一般駅。
開業日には盛大な式典が開催される予定であったが、この日に市内で13町・1,100戸を失う大火が発生し、式は質素且つ厳かなものにせざるを得なくなったと言われている。当初は鉄道局長の井上勝も出席する予定であったが、惨事を受けて取り止めとなった。また、同日には御殿場駅周辺でも同様の火災が発生している。
4月16日 - 官設鉄道が当駅から浜松駅まで延伸し、豊橋方面への既存線と直結。途中駅となる。
1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
1907年(明治40年)10月 - 2代目の駅舎に改築。
1935年(昭和10年)10月10日 - 3代目の駅舎に改築。
1964年(昭和39年)10月1日 - 東海道新幹線の駅が開業。
1967年(昭和42年)10月1日 - 東静岡駅(現在の静岡貨物駅)に貨物取り扱い業務の一部を移管。
1973年(昭和48年)6月1日 - 貨物取り扱いを全廃。
1979年(昭和54年)10月12日 - 東海道本線の駅部高架化完成(当駅西方 - 安倍川左岸までは以前に高架化されていた)。
1980年(昭和55年)8月16日 - 静岡駅前地下街爆発事故が発生。15人が死亡、223人が負傷する大惨事。
1981年(昭和56年)10月8日 - 静岡駅ビル「パルシェ」オープン。
1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物取り扱いを廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)が継承。
1992年(平成4年)12月12日 - 在来線改札口に自動改札機を導入。
1997年(平成9年)6月11日 - 新幹線改札口に自動改札機を導入(新幹線では全国初)。
2006年(平成18年)10月26日 - 東海道新幹線下り通過線上でJR東海社員が通過中の東京発広島行き「のぞみ61号」に飛び込み自殺する事故が発生。上下合わせて38本が運休し、11万人の乗客に影響が出た。
2008年(平成20年)3月1日 - 在来線改札口でTOICAの利用開始。
2009年(平成21年)3月19日 - 北口前に徳川家康の少年期(幼名「竹千代」の頃)と壮年期の2体の銅像を建立。
2012年(平成24年)3月17日 - 当駅発着で東京駅へ直通する普通列車が前日の列車を最後に廃止。
電報略号 シツ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線(新幹線)
2面4線(在来線)
乗車人員
-統計年度- 58,114人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1889年(明治22年)2月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 ■東海道新幹線
キロ程 180.2km(東京起点)
◄新富士 (34.0km)(49.1km) 掛川►
所属路線 ■東海道本線
キロ程 180.2km(東京起点)
◄東静岡 (2.5km)(4.3km) 安倍川►
備考 駅長配置駅(管理駅)
みどりの窓口 有
何年に開通したこともわかりません。
出入り口を見たら安心堂の時計でした。
現在と比べたらどうですか?
私は、静鉄ファンのページとしてのハンドルネームは、清水のはごろもです。
どうぞよろしくお願いします。
masu_sato(清水のはごろも)
今後ともよろしくお願いいたします。
情報の件、調べてみます。