goo blog サービス終了のお知らせ 

はるまのとりとめのない日記 (ほぼおやつ日記)

【とりとめのない】「特に重要ではない単なるおしゃべり」といった意味合い

*かすみがうらマラソン(詳細)

2009-04-27 | 道楽・ランニング


詳細なレポート?

記憶に偏りがあるので、妙に細かい描写部分と、はしょい過ぎの部分との
格差が激しいレポートとなっております。


  ***************



13大会目のフルマラソン。今シーズン2つ目のフルマラソンだった。


気ぜわしい毎日が続いていた。
そして、痛みに発展はしないものの右膝不調も長引いていたので、
「頑張って “いいとこ” 狙う!」 気持ちは皆無だった。
それどころか、「走るのやめておこうかな。」 とさえ思っていた。

右膝の違和感は、ちょっと脇に置いといて。

気ぜわしいことで、DNSにすると自己に負けたような気になる。
それでなくとも、先月の荒川は、自分の都合外の理由でDNSに
なってしまったので、2ヶ月続けてのキャンセルは避けたかった。

遠い会場、混雑必至の大規模大会、暑くなるとの予報、等々
そのほかの外的要因も気持ちを萎えさせた。

みなみさんが、復路の指定券を取ってくれていた。
ゆっくり現地に行って、応援して、みんなと一緒に帰ってこようかなと
後ろ向きな参加の仕方に気持ちが少し傾きかけていた。

そんな時、前泊するみなみさんが、当日朝のコインロッカーの確保などを
申し出てくれたので、いくつかの心配は解消されることとなった。
そして、ぎりぎりの会場入りが可能=土浦着が1本遅くてもOKとなり
前々日に往きの指定券も取れた。


走ろう。

頑張れないかもしれないけど、走ろう。
暑くて、つらいフルマラソンになりそうだけど走ろう。


ということで、当日を迎えた。


前置きが長過ぎ…


  ***************


10時スタート。
だというのに土浦着は9時17分。
ホテルのトイレをお借りして、トイレ行列に加わらずに済んだのと、
荷物預けの待ち時間がないことが、このギリギリ到着を可能にさせた。
事前にゼッケン送付されていたことが一番大きいけど。


ロッカー前で最終身支度を済ませ、みなみさん と とだひさん と別れる。
私は、5時間30分でゴールする人の場所に並んだ。

前方には、風船(何?クマだったかな?)を着けたランナーが。
あとで、5時間のペースメーカー(ペーサー)だったことを知る。
スタートラインまで約12分。
参加者が2万人規模で、かなり後方からのスタートにしては
時間がかからないなあ、とのノンビリした感想。
10kmまでは、右膝の様子見だから、ゆっくり走る。

…のつもりだったのに。
周囲のランナーと同じペースで走ってるのに、最初の1kmのタイムが、
6分10秒/km くらい。
スタートラインまで、ゆるゆる進んで、一気に動き始めたので
みんなハイペースだったのかなあ。

ところが、あとで自分の時計を確認したら、

     -5km 31:08
    5-10km  29:49
   10-15km  29:36

という具合に、15km地点までは、ほぼ6分/kmで走っていた。
レース中も時計を見ていなかったわけじゃないのに、
「今日の自分にとってハイペースだ。」 なんて思いもしなかった。
「様子見」 のはずだったのに…

こんなことからもわかるように、膝はダイジョウブだった。
前述のように、痛みがあるわけでなく、なんというかスムーズでないというか
「こわばり感」 とでも言おうか…そんな感じだったので
かえって、走ることによって血行が良くなり、動きやすくなったのかもしれない。

なので、レース続行決定。
でも、不安が全く解消されたわけではない。
「爆発」 もあり得ると、ビクビクしていたことには変わりない。


10km過ぎあたりかな?(記憶なし)
少し前方に黄色いランパンランシャツのオジサン(オジイチャン?)発見。
背中には、「○○走友会」 の文字。○○は私の地元、住んでる区だ。
走り寄って、声をかける。

「こんにちは!私も○○から来たんですよ。」


しばらくオシャベリしながら並走。
走友会の女性とスポーツクラブが一緒だということや、東京マラソンの話、
今日の目標等々マラソンの話、そして、区のスポーツセンターのことや
近所の中華料理屋のこととか、ローカル話にも花が咲いた。

この時、前方に風船付きのランナーが。
スタート前に見えた風船だ。
オジサンが、「5時間のペースメーカーに追いついたよ。」 と教えてくれた。
二人で彼らの前に出る。

「先に行って。」 と言われ、一旦、オジサンの前を走ることになるが、
「お話したら元気復活したよ。」 と追いついて来られて、再び並走。
給水時に離れたり、その後追いついたりを繰り返し、しばらくは
前後して走っていたように記憶している。
どこで見失ったかは、全くわからない。
紙コップが足りなくなりそうだったので、私は念のため捨てずに
持って走っていた。一度、給水所で、紙コップが不足して、
そのオジサンに差し上げたんだけど、そのときが最後だったかな。
25kmくらいだったかなあ。
無事にゴールしたかしら。


ゴール後もらった記録証のスプリットタイムを見ると

   10-20km     1:02:14
   20-30km     1:07:33

とズルズル落ちている。
15km以降、とくにハーフ地点を過ぎたあたりから、不調を感じ始めていた。
膝ではない。私が最も苦手な 「暑さ」 にやられ始めていた。
給水ごとに、がぶ飲み。お腹がちゃぽちゃぽするので、何か食べないと…
と半ば強迫観念のような気持ちで、バナナを手に取る。
空腹は感じてないし、食欲もないので、結局水で流し込む。
バナナ半分にカットされたものを3つ摂ったところから吐き気と戦うことになる。
去年の荒川のフルのときもそうだった。
「そういえば、荒川も気持ち悪くなったな。」 と朦朧とした頭で考える。
「吐き気のうちは頑張ろう。吐いちゃったらリタイアだ。と完走したんだったなあ。
シャーベットも食べられないほど、消耗してたんだったなあ。」 頭の中グルグル。

なんだか、今日は、蛇行してるように思えるし。

ダイジョウブか?ワタシ。


今回は、最初から、「無理せず、キツイ時はリタイアだ。」 と決めていたのだが
ハーフを過ぎてしまうと、自力で戻ろうにも、結局はコースを進むしかなさそうだし
緊急ではないので救急車ばかりか、救護の車 (あったのか?) に乗ることも
ままならない。関門 (これもあったのか?) に引っかかった人を乗せる
収容車をジッと待つのも、かなりつらい。

帰りの電車の時間も決まってる。ひとりで寂しくかえるのヤダぁ!
電車の時刻から逆算して、5時間半ゴールで、ギッリギリと考える。
では、もう少し頑張ってみよう、進んでみましょう、と気持ちを奮い立たせる。

15km以降の自分の時計の5kmごとのスプリットタイム

  15-20km      32:29
  20-25km      32:18
  25-30km      35:15
  30-35km      43:25
  35-40km      39:43
  40-F           15:44


30km以降の落ち込みが物凄い。
これは、足が攣ってしまったため。
大丈夫と思った右膝も、不安が全くなくなったわけでなく
庇いぎみに走っていたんだと思う。

まず、右足の指が。次に土踏まずが攣り始める。
この細かい箇所が攣ることは、これまでにも何回も経験している。
足の返しを少なくしてゴマカシながら歩を進めればなんとかなる。

ところが、直後、膝が悲鳴を上げそうになる… や・や・や・・・
これはマズイでしょ。一旦立ち止まってみる。
屈伸すると膝がガクンとなりそう。土踏まずをストレッチする (つま先を体側に
寄せる) と、前の部分 (大腿四頭筋) が攣りそう…
どうしよ
結局、何の手立てもなく、しばらく歩いてみることに。
悪いことは重なるもんで、最近ご無沙汰だったマメも左足の親指に
出来てるようで痛みを感じる。
なぜか、マメは歩いてるときのほうが痛みが大きい。

あーあ 


一旦、歩き始めると、「もういいや、歩いても、なんとか5時間半くらいで
ゴールにたどり着けそう。」 と、ダメダメモードに陥る。

私設エイドのオバチャン自家製の梅干で、少し元気復活。
クエン酸効果?
ゆるゆると走り始める。ゆっくりだけど、歩くよりはさすがに速い。
歩くランナー (ウォーカー?) やストレッチで立ち止まる人々だけを追い越していく。
しかし、ままよ。足指、土踏まずに止まっていた足の攣りは、
ふくらはぎから大腿四頭筋へ、そしてハムストリング へと発展してきた。
大きい筋肉が完璧に攣ったらオシマイだろう。

うへぇ~
再び、歩くことを余儀なくされる。

歩いている時、のどかな沿道から、なーちゃんの応援を受ける。
「もうバテバテ~」 とか応えたのかしら。
早く気づけば、なーちゃんの前だけは元気に走り抜けたのに…
って、無理だったかも


35kmあたりで14時過ぎ (スタートから4時間ちょっと経過) だったかな。
動かない頭で一生懸命計算。あと7kmを歩く・・・
1km 10分かかるとして、70分だ。
5時間は超えちゃうけど、電車には、なんとか間に合うぞ。
もう全部歩いちゃおうかな 


でもさあ、いまだ5時間越えたフルマラソンないんでしょ?
ここからもうひと踏ん張りすれば、4時間台でゴールできるよ 



    しばし葛藤


結局、また、走り始めましたよ、ええ。
ゆっくりですけどね。(あんたはエライ!自分で褒めちゃう!)


40kmのあたりで、後ろから女性の声。

「5時間のペースメーカーでーす!一緒に行けば5時間内ですよ~」

と大声を上げながら走っている。振り向かなかったが声の感じからして
すぐ後ろではない、少なくとも5m以上は離れているだろう。
ペースメーカーは、ネットタイムでのタイムだ。
スタートラインまでのロスを差し引けば、悠々5時間未満だ。
少し安心したけど、ここで、「5時間」 の集団に追い越されたら
たった2kmとはいえ、ずるずると落ちる可能性もある。
振りかえることなく前を向き、ゴールのことだけを考えて走ることにした。

ゴール直前、海実子さんが声をかけてくれた。
ちょこっと左手を上げるだけしか反応できず…
最後の直線はダッシュしてフィニッシュが常だけど、今日はそれもできず…
よたよたとゴールゲートをくぐる。
  よれよれの図 

自分の時計を見ると、4時間57分台(グロスタイム)。
スタート時に、12分のロスがあるので、ネットタイム (プライベートタイム) なら
45分台だ。これまでのワーストタイム (ホノルルマラソン) がネットで47分台
(喜多マラソンはグロスで47分台、ネットでも46分くらい) だったので、
ワースト記録は免れた。


タイムはワーストではないけど、消耗度は間違いなくワーストだったと思う。


駅のホームでは耳鳴り、脳貧血。
電車内では、吐き気と戦った。


そんなこんなで、今シーズンのフルマラソンは、オシマイ。
あとは、ビール工場メインの金太郎マラソンと、マラソンというより遠足気分の
いわて銀河100km を残すのみとなった。