embeddedなブログ

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IoTとWindows

2014-06-12 11:35:08 | Windows Embedded CompactまたはCE

IoTという言葉をよく耳にします。Internet of Thingsの略で、あらゆるモノ(Things)がインターネット、つまりクラウドに接続されることを表現します。 そして、もっとも重要視される点は、そのモノが周りの状況をセンシングし、そのデータをクラウドに上げることにあります。 あらゆるモノから上げられる大量のセンシングデータの活用、いわゆるビッグデータ活用が最も大きな期待を込められた言葉がIoTです。

さて、ここでいうセンシングとは、温度センサで監視する温度であったり、カメラで撮影した画像であったり、POSレジであるお客が購入した商品リストであったり、あらゆる可能性を持つ情報のセンシングです。 また、データの活用についても地域ごとの温度推移履歴を活用して地球温暖化対策を検討したり、監視カメラデータを顔認識を通すことにより指名手配犯の発見に役立てたり、いろいろな活用方法が考えられます。 しかし、あまりにも可能性が広がりすぎて、単にIoTに対応しようと思ってもどこから手を付けて良いか分かりません。
 
そこで、まずスタートとしては既に存在するデバイスをクラウドに接続し、その範囲のデータを活用するところからサービスを立ち上げてみて、そのサービスの中から新しい可能性を創造し、新しいデバイスやサービスを追加していってみてはどうでしょうか?

そういった既存の資産を活用し、さらにそこから拡張をしていくという点で、Windowsはとても扱いやすいと思います。 

  • デバイスにWindows、クラウドにMicrosoft Azureを使うことで、接続親和性が高く、比較的容易にシステムを実現できる
  • デバイスからクラウドまでVisual Studioを用いて統合的に開発できる
  • 共通Windowsプラットフォームでデバイス側とクラウド側を構築しておけば、あとからデバイスの機能をクラウドに移行(オフロード)しやすい(その逆も)

もちろん、AzureはWindowsデバイスとの接続だけに特化したものではなく、iOSやAndroidなどのデバイスはもちろん、あらゆるプラットフォームのデバイスとの接続が簡単にできるようになっています。 よって、上記でWindowsの利点を述べましたが、すべてのシステムに当てはまるものではないと思っています。 ただ、まずは既存の資産からという点で考えたときに、Windowsからはじまる可能性はひじょうに高いと思っています。 パソコンはもちろんですが、実は、POS端末もほとんどがWindowsです。 今度買い物でレジでお金を払うときにレジ端末をよく見てみてください。Microsoft Windows何とかというラベル(COAラベルと言います)がどこかに貼られています。 また病院でドクターがカルテを見ているのも普通のWindowsパソコンです。カーナビも実はWindows Automotiveというカーナビ専用のWindowsが多く使われています。 アーケードゲームもWindowsが多く使われています。 これらをクラウドに接続することで広がりを持たせられるサービスはとても大きな可能性を秘めています。 考えるだけでワクワクしてきませんか?


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