「拉致被害者を救う会」や被害者の家族、特に横田さん一家が北朝鮮への経済制裁を求める心情は理解できる。拉致された直後のめぐみさんの写真を見て、めぐみさんのお母さんが「どんなにか怖かったろう」「ごめんね」「いつもは泣かない双子の弟達も一緒になって泣いた」などと講演で語っているのを聞くと涙が出る。
だが、横田さんが「北朝鮮は人の命をもて遊んで平気でいる国」「だから北への制裁は必要」と言うのはやめた方がいい。拉致された偽りの「遺骨」を送りつけられた親の気持ちとしては当然ものだとは思うが、拉致問題を本気になって解決しようという立場に立つなら、このようなことは言うべきではない。
横田さん一家など家族会の人が言うのならまだ分かる。だが、特に国を代表するような政治家が、めぐみさんのお母さんのような発言を軽々しくすべきではない。(この点で、小泉首相や町村外務大臣が冷静な発言をしているのは当然のことだ。)
有害なのは、核武装論者の阿部前自民党幹事長が横田さんと同じ様な発言していることだ。かつて日本は「人の命をもて遊んで平気でいる国」だったし、自民党や民主党の中にはこの事にまったく無反省な議員がたくさんいる。イラクの問題でだって、日本は「人の命をもて遊んで平気でいる国」を軍事的に支援している国である。
そんな政治家がいる日本に、韓国や中国が「北朝鮮への経済制裁」に理解を求められても、はいそうですかといって簡単に支持するとは思えない。(もしかするとアメリカも支持しないかも知れない)
「経済制裁」は、現状では、選択肢としてはあり得ないと思う。
だが、横田さんが「北朝鮮は人の命をもて遊んで平気でいる国」「だから北への制裁は必要」と言うのはやめた方がいい。拉致された偽りの「遺骨」を送りつけられた親の気持ちとしては当然ものだとは思うが、拉致問題を本気になって解決しようという立場に立つなら、このようなことは言うべきではない。
横田さん一家など家族会の人が言うのならまだ分かる。だが、特に国を代表するような政治家が、めぐみさんのお母さんのような発言を軽々しくすべきではない。(この点で、小泉首相や町村外務大臣が冷静な発言をしているのは当然のことだ。)
有害なのは、核武装論者の阿部前自民党幹事長が横田さんと同じ様な発言していることだ。かつて日本は「人の命をもて遊んで平気でいる国」だったし、自民党や民主党の中にはこの事にまったく無反省な議員がたくさんいる。イラクの問題でだって、日本は「人の命をもて遊んで平気でいる国」を軍事的に支援している国である。
そんな政治家がいる日本に、韓国や中国が「北朝鮮への経済制裁」に理解を求められても、はいそうですかといって簡単に支持するとは思えない。(もしかするとアメリカも支持しないかも知れない)
「経済制裁」は、現状では、選択肢としてはあり得ないと思う。