地下鉄サリン事件で、特にマスコミにおいてほとんど検証されていないのは、「警察の体質」であろう。一連のオウム事件、特に地下鉄サリン事件は、警察がもう少しマシな捜査をしていたら防げたのではないか。というのも、オウムが先鋭化するきっかけになった「坂本弁護士“失踪”事件」で、オウムが坂本弁護士を拉致した証拠があるにも拘らず、神奈川県警は「坂本は勝手に失踪したんだ」で片付けていたのである。
これには理由があった。坂本弁護士は、神奈川県警が共産党の国際部長・緒方靖夫氏宅を盗聴した事件で、県警を追及する弁護士グループの一員だったのである。神奈川県警は敵(共産党)の敵(オウム)は味方とでも考えたのであろうか、結局オウムがサリンを撒くまでこの事件をまともに捜査しかなった。
上九一色村でも、オウムが住民とトラブルを起こしたとき、長野県警の機動隊が出動したが、機動隊によって排除されたのはオウムではなく、村民であった。
このような「市民」を敵視するような警察の体質が、オウムのようなテロリストをのさばらせたということを忘れることはできない。
これには理由があった。坂本弁護士は、神奈川県警が共産党の国際部長・緒方靖夫氏宅を盗聴した事件で、県警を追及する弁護士グループの一員だったのである。神奈川県警は敵(共産党)の敵(オウム)は味方とでも考えたのであろうか、結局オウムがサリンを撒くまでこの事件をまともに捜査しかなった。
上九一色村でも、オウムが住民とトラブルを起こしたとき、長野県警の機動隊が出動したが、機動隊によって排除されたのはオウムではなく、村民であった。
このような「市民」を敵視するような警察の体質が、オウムのようなテロリストをのさばらせたということを忘れることはできない。