かずまんの日記

美味いモンをトコトン探求するかずまんの日記

醤油考

2005-05-31 11:29:06 | 今日の一言
たべデパでようやくお醤油を紹介することになりました。
この醤油は九州薩摩は枕崎の添田醸造の醤油。
この醤油。我が家では昔から台所に鎮座している醤油。
とにかく甘い醤油なんです。

何で甘いか・・それは何を隠そう醤油に砂糖が入っているんです。
ただそれだけなんですがそのブレンドが絶妙なんです。

どんな料理にでも合う。オールマイティな醤油。
魚料理はもとより、自分は餃子のたれに使います。
酢を8、後の2はさしみしょうゆ「太陽」を加えて作る餃子のたれはそれの“黄金比”と言えます。
もちろん「太陽」だけで餃子を食べる人もいますけどね。

あと、ほうれん草のおひたしに入れると泣くほどうまいです。
昔、パーティでそのほうれん草のおひたしを出したら、「こんなうまいおひたし食べたの初めて!」とかの有名な華道家の家元になるであろう人が感動してました。

また、この醤油で豚の角煮を作ってパーティのメインに出すと、5キロくらい作った豚の角煮が10分くらいで一瞬に売り切れになったくらい。レシピ教えてと懇願する人が続出する始末。

海外に住んでいたときも、この醤油を箱ごと持って行ったほど他の醤油を使えなくなる半ば中毒性の或る(いい意味で)醤油だと思います。

ここから本題。

醤油はそれぞれの家庭により違いますよね。
キッコーマンを使う家庭があれば、ちょっと贅沢して根昆布醤油を使う家庭もある。
もともと子供のころから慣れ親しんだ醤油の味って大人になってもあまり変わらないでしょう。
九州の人が東京に出てきて醤油がもともと甘くないことに初めて気付き、東京の醤油があわず、田舎から醤油だけ送ってもらっているところも多いと思います。

この添田醤油を長年使い続けていた大関若嶋津(現・松ヶ根親方)と結婚した高田みづえさんもコラムに東京に嫁いだけれど醤油が合わず今でも鹿児島から添田さんの醤油を送ってもらっている人の一人。

もともと慣れ親しんだしょうゆを他のブランドに変えるのは容易なことではないと思うのですが、何か衝撃的なしょうゆとの出会いがあれば、新しい文化を受け入れるマゲを切りザンギリ頭になるほどの覚悟がいるかもしれませんが、その文明開化がその人の未来の食文化に多大な影響を与えるのは言うまでもありません。

実際、自分の周りでも昔はキッコーマンを使っていた人でも今は添田さんの醤油でないと目玉焼きが食べられないという人もいます。「醤油なくなったから送って」とアメリカから言って来る人もいたりして。

もう少し待ってください。今週末お届けに参ります。
ごぞんじ。