倉庫番のバンソウコウ

まだまだ発展途上のブログですので予告なしにデザインが変わったりします。とりあえず日々思ったことなどを綴っていく予定です。

天狗に会いに、高尾山へ

2008年03月03日 | 日々のつぶやき
よく晴れた日曜日。久し振りにバイクで遠出をしました。
目的地は「高尾山」。天狗伝説で有名な山です。

きっかけは「日本妖怪大百科」vol.3の天狗特集でした。
表紙を開くと、大見得を切った2体の天狗像の写真が見開きページを飾っていました。
鼻の長い山伏風の大天狗と嘴を持った鴉天狗風の小天狗の銅像がある場所が高尾山薬王院。
お二方にはひと目会いたいとずっと思っていました。

愛車のAPE100で自宅を出て約1時間。
中間地点の高幡不動尊で休憩。新撰組鬼の副長こと土方歳三の銅像が出迎える中、持参した熱い紅茶をすすって暖を取りました。
日野市は土方歳三生誕の地でありますので、高幡不動尊周辺には土方グッズや隊士の顔抜き記念撮影ボードなんかもありました。
私的には直先の交差点で見た、生コンや建築資材を扱っている「HIJIKATA」さんの看板がgoodでした。時代が変われば職も変わる。

高幡不動尊を発つ事、約1時間。
ルート20号沿いの高尾山口駅に到着しました。
バイクを停めて、お土産物屋の並ぶ石畳の通りを登っていくと、ケーブルカーの駅があります。
日本一の急勾配31度を誇るケーブルカーに乗り、山頂付近まで一気に移動できます。
・・・31度ってどれくらい?と思った方、分度器で計ってもいまいち実感が湧きませんよ。
銀河鉄道999が宇宙へ飛び立つ線路の傾斜くらいと思っていただけると分かり易いかと。

ケーブルカーは約6分間後ろ向きに軽いGを感じながら山頂駅を目指して進みます。目を瞑ると、おんぶをされて移動している様な感覚を味わえます。
かなり眺めがいいらしいのですが、人が多くて外の景色が良く見えなかったのが残念です。秋の紅葉時期は最高らしいです。

山頂駅から目的の薬王院までは徒歩5分程度です。
杉の木が立ち並ぶ(って程立ち並んではいないけど)参道沿いには、根っこがタコの足の様にくねっている「蛸杉」やら、天狗が座って遠くを眺めるのにもってこいな「天狗の腰掛杉」など、幹の太く立派な御神木があります。
途中で「杉苗寄贈者」の名前が数多く張り出されていて、「ああ、花粉症の根源がまた増える・・・」などと思いつつも、「あれ程の巨木になるにはあと何年かかるのだろうか」と遥か未来に思いを馳せたりしました。
まあ、花粉症については杉花粉が悪者というよりは、排気ガスなどの化学物質が悪い訳で、杉も傍迷惑な話ではありますが。

山門、仁王門を潜るといよいよ本堂です。
そこで出迎えてくれるのがあの2体の天狗像です。
そこに居りました。堂々としておりました。
でも最近作られたただの銅像ですから、別段感動はしませんでした。「あ、写真と同じだ。」という当たり前の反応。

しかし、その横にある納礼堂にある木彫像の方には心を惹かれます。尖った嘴と背中には羽を持った鴉天狗の様相のこの像は、「飯縄権現(いづなごんげん)」というそうです。
「日本妖怪大百科」vol.3に記事が書かれていますので、興味のある方はご覧下さい。

さて、この木彫像の両脇には木の実風の赤い玉の入った箱が設置されています。「南天」を模したもので「難が転じる」という縁起を担いだものです。
この赤い玉は100円で購入でき、中に入った紙に氏名を記入して奉納するとご利益があるそうです。私も納めてきました。
また、扇子型のおみくじも楽しいグッズです。扇子の中央に占い結果が書かれていて、開くと文字が見えます。
ひとつ購入して開いてみると「大吉」というありがたい文字が。・・・あ、南天のご利益を使い果してしまった感じ(笑)。

一応目的は達成しましたが、折角だから山頂を目指すことにしました。
薬王院から30分程度で高尾山頂へ到着します。道幅も極端に狭くなく、坂道の傾斜も緩やかですので、散歩気分で登れます。
所々、積雪が残るなか、ぬかるんだ場所もありましたが、無事に山頂へ到着することが出来ました。ちょっとふくらはぎが張ったかな(笑)。

最後に、高尾山周辺の店舗で「高尾山の冬そばキャンペーン」を実施中です。21店舗の名物とろろそばを是非ご堪能あれ。
そばの割引や素敵な商品が当たります。3月31日までですので、お早めに!
・・・という私は、東京近郊にチェーンを展開する「山田うどん」で遅い昼食を取りました。予想以上にセットメニューのボリュームがあったので、満腹後の帰路はひたすら眠かった(笑)。