猫になりたい

場面緘黙の兄と発達障害の弟と
猫5匹に振り回される毎日・・・

ちゃんとした主婦になりたい!

発達障害について 12

2012-10-19 | 発達障害
本当に長くなってしまって、本来は片付けに集中したいのに・・・

なんか、すいません


うちの子が小学校に入った時、場面緘黙なんて言葉も知らなかった頃

初めての懇談で、「すごくおとなしいですね。まだ声を聞いたことがないです。」

「え聞いたことがない?

アゴが外れそうになるほど驚いた


「今日は学校でどうだった?」とは聞くと、たくさん話しをしてくれた。

ただ、「何を話した?」とは聞いていなかった。

旦那にも話したが、「声を聞いた事がないって?普通じゃないやろ?」

いじめられてるのか?と心配したが、そうでもなさそうで・・・


「休み時間は何してるの?」と聞くと、

「鶏を見てる。」・・・・・・え

「ふーん、おもしろい?」と聞くと、「普通。」・・・・

「先生が外であそびなさいって、教室を出ないとダメなの。」

その日から、細かく聞くようになったが、やはり毎日ニワトリを見ていた。


それを想像しただけで、胸が痛かった。

そして、生活が苦しくなっても仕事はやめるべきだと、夫婦で相談した。

毎日聞いていると、ある日うれしそうに話してくれた。

「今日ね、同じクラスのSくんが話してくれた。

「え~~~~、良かったね、何を話したの?」キャ==

「ドラえもんの秘密道具の話しを教えてくれた。

よく聞くと、聞いてただけなので”話した”わけじゃなかったが・・・


その日から、毎日のようにSくんの話しをしてくれるようになり

1年生の時は、このSくんが救いのヒーローだったが、よく聞くと

クラスにずーとはいないらしく、ちがう所で勉強していると教えてくれた。

このSくんは、ありがたいことに話せないうちの子に何度も話しかけてくれて

このお陰で、Sくんには話せるようになったんです。


先生にお願いして、席を近くにして貰えないだろうかと、相談しようとして

授業参観にいったら、Sくんは先生の横に机を置いていた。

発達障害をもっていたので、席は先生の横で授業は支援クラスで受ける事が

わかった。


なんにも話さない子を、偏見をもたずに話してくれたのは、このSくんだけ。

今もこのSくんには足を向けて寝られないほど、拝みたくなるほど感謝している。


彼がいなければ、鶏小屋の前でずーっとニワトリを眺めていたんだろう・・・

不登校にならなかったのは、親の力でもなんでもない、Sくんのお陰です。


いつか、Sくんのお母さんに感謝を伝えたいと思っているが、なかなか会えないでいる。


でも、必ず伝えようと思っている。




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発達障害について 11

2012-10-19 | 発達障害
うちの子が場面緘黙だと思って病院を探したとき、ネットで探したりしたが

あまり情報がなくて児童相談所に電話した。

「場面緘黙だと思うが、どこの病院にいけばいいか教えてほしい。」

「どんな病気ですか?」・・・・ひょっとして・・・・

「家では話すが、外では話せないんです。」

「家では話せるんですね?言葉は理解してるんですね?」・・・やっぱり・・・

知らないな・・・・


知らない事が悪いわけではないが、なんだか腹が立った

私はこの病気を特殊な病気とは思っていない

なんだったら多いんじゃないかと思っている、重い軽いはあると思うが・・・

とりあえず説明をしたら、何件か教えてくれた。

「一応、情緒障害はここの病院が有名です。」・・・・・

「情緒・・・・・障害・・・・」・・・・

ガーン ガーーーーーン


教えてもらった病院に電話をして、予約を入れた。

行くまでの間に、封筒が送られてきて4~5枚のアンケートを書いて

送り返すんですが、不安でたまらなかった。

封筒の返信先が精神医療センターと書いてあったから・・・・

オイオイ、ちょっと待ってくれ、うちの子は精神がどうにかなってるわけじゃ

ないんだぞ

しかし、この頃は「病気なら有効な治療法があるはずだ。」不治の病ではないはず・・・・

本などでも、「スモールステップが大事。」と書いてあるし・・・

その病院がここしかないなら、しかたがないな・・・・


初めて行った時に、ドアを入ったら鍵を掛けて下さいと書いてある。

その鍵は子供が手の届かない上の方についてあり、正直ビックリしました。


待合室で待っている間も、回りが気になってしまい、ついつい観察してしまった。

たぶん、この待合室が一番落ち込んだ。


先生らしき人達は、みんなカードを持っていて、子供に話すときは

カードをめくりながら話していたので、「へえ~。」と感心したり・・・

プレイルームみたいな所で遊んでいる子もいたり、ぶつぶつ言いながらウロウロ

する子がいたりして、「どうしよう ちがう病院に来たんじゃないか?」

と不安で不安でたまらなかった。


私たちが呼ばれた時も、先生はカードを持っていて

「今から、あの部屋に入ります。少し、質問をします。お話しするのは、先生です。」

いちいちカードを見せていた。

その扱われ方にショックを受けた、”ちがう、うちの子はちがう”

心がボキボキに折れていた、「来るんじゃなかった・・・

本当に後悔していて、今すぐ帰りたいと思っていた。


「他に場面緘黙の子供は通っていますか?」

気になったので聞いてみたら、「人数は少ないけど、いらしゃいますよ。」

人数が少ない・・・めずらしいのか?

そんな事はないと思うのに・・・・・

「場面緘黙は、家では普通に話すでしょ?学校では話せないけど、先生達からしたら

 おとなしいだけで、手がかからないから問題視されにくいんです。」

そうだろうけど・・・・・・・・

「ですから、病院に来るのは不登校になってからの子が多いんです。」

すごく考えさせられた・・・


待合室に戻り、子供ではなくお母さんを見た。

みんな子供に目をかけ、寄り添って一生懸命だった。

よく見ればお母さんもカードを持っている、その子はお母さんの目を見ずに

カードを見ていた。

急いでトイレに行き、泣いてしまった。

すごいな・・・どうやって受け入れたんだろう?

私に出来るかな?  そんな事を考えて泣いてしまった。



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