山のじいやん

平日の休みって最高。
一日だけ、っていうのがミソ。

何から何までやってやろうという気になる。

というわけで、ずっとずっと気になっていたおじいちゃんのお見舞いへ行ってきた。

うちの家族は崩壊するのかと思った。ここ最近。
家族がこわれてゆく・・・という流れをいやというほど見てきた。
これまで築いてきたものががらがらと壊れていくようだった。

おじいちゃんが緊急手術をして４ヶ月。
ちょくちょくお見舞いに行っていたのだが、なんだか様子が変。
おそらく入院が長引いたイライラからか、
脳にまで、病気がいってしまったか・・わからないけど
どうやらうちの家族を嫌っているようだった。
それで、みんな落ち込んで、見舞いに行けなくなった。

今日、勇気を振り絞り、おじいちゃんの顔を見にいった。

帰れ！といわれるかとビクビクしたが
「お前の顔をまた見れるとは」
という言葉。

「わしは、病気のせいで、おかしなことも言うだろうが、みんな元気にやってるのか？」
と。

嫌ってたんじゃなかったのか。
やっぱり病気のせいだったんだ。
よかった・・・・。

すぐにおかあさんに電話だ。

亀裂が入ったまま、おじいちゃんは死んでいってしまうのかと、
絶望的な気持ちになったが、
よかった、ちゃんと道は開かれる。

「場所はどこでも、幸せにならなあかんで。」
「最後まで、添い遂げるように。」

その言葉を、大事に大事に、この家に持って帰ってきた。

が、しかし。
おかあさんは間違いなくおじいちゃんの子だ。
おじいちゃんがこんなに素直になったにもかかわらず、
頑固。まあ、いいか。

今日はかなり大きな一歩だったと思う。

マジで家族がだめになると思ったのだ。
なんか行動を起こせば、道は開いていくのだと思った。