初詣 ３

私達はバスの止まっている駐車場に向かって歩いて行きます。

この道を確か左に曲がって、と曲がろうとすると妻は「まだまっすぐよ!!!」と言うのです。

そうかなア？と思いつつ妻の言うとおり進みますが、やはり違うように感じました。

すぐにＵターンし、私は先ほど曲がろうとした道の方に進みます。でもこの道もちょつと違います。

注意して周りを見ると、平行している隣の道を同じバスの人が歩いているのを見つけました。

私が曲がった道はバスに戻る道の一本先の道だったのです。

すぐに正しい道が分かったのでバスに問題なく着きました。

バスの出発時間になりました。

添乗員さんはツアー客の人数を数えています。

添乗員さんは「５人まだバスに戻って来ていない。」と言いました。

添乗員さんは５人を探しに行きました。

添乗員さんが探しに行っている間に１人戻ってきました。

添乗員さんが帰ってきましたがまだ、４人戻ってきていません。

もう出発時間を２０分過ぎています。

もう一度、添乗員さんが探しに行きました。

“もし、妻の言う通り行動していたら私達も、帰ってこれない人達と同じ運命だったろう！と感じました。

添乗員さんが戻ってきました。４人を探し出したそうです。

“凄い”

添乗員さんは息が切れていました。戻って来たのはおばさん２人のグループとおじいちゃん、おばあちゃん夫婦です。

おじいちゃんは座席に座るとき足がもつれていました。

バスを探してかなり歩き回ったようです。

バスは約３０分遅れで出発しました。