アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

抜刀隊 1

2008-11-05 11:24:28 | 音楽
先月、見に行った陸海軍軍楽隊(平均年齢83歳の旧陸海軍合同軍楽隊です。)の演奏会場で2枚のCDを買いました。

「歴史的日本陸軍軍歌集」と「歴史的日本海軍軍歌集」です。それぞれ陸上自衛隊と海上自衛隊の音楽隊が演奏したものです。歌詞があるものは歌が入っています。(ほとんどの曲は歌が入っています。)

「歴史的日本陸軍軍歌集」の1曲目は『抜刀隊』です。これは陸軍の『観兵式分裂行進曲』と言う曲で陸軍軍楽隊指導者のシャルル・ルルーが作曲、明治18年7月鹿鳴館で初演されました。

鹿鳴館は当時、上流階級の社交場でイメージ的にはオーケストラが演奏していた感じがしますが、実際はほとんど陸軍軍楽隊と海軍軍楽隊が演奏していたようです。

『抜刀隊』は明治10年日本最後の内戦「西南戦争」の西郷軍抜刀隊(日本刀を使った切り込み隊)に対抗するため、政府軍は士族の中から選んで抜刀隊を組織したのですが、西郷軍抜刀隊に圧倒されてしまいました。

政府軍は今度は警視庁派遣の巡査から選抜した抜刀隊を作り西郷軍抜刀隊と互角の戦い繰り広げたのでした。

この官軍『抜刀隊』の奮戦を讃えた歌で、文学者外山正一の詩にシャルル・ルルーが曲をつけた物です。
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