厚い雲に覆われて

目覚め外を見ると空が厚い雲に覆われて、やけに暗く・・雨がポツ、ポツと
降っており、今にも大雨になりそうな今朝だった、
「チョっちゃ、おはよう、ごはんだよ」と私、
「ぼくは、そんなまずいドックフードはいらない、ウー吐きそう」とチビ太が
長座部の上と玄関マットの上にゲロをした・・
「チョっちゃん、大丈夫？お外に行こう」としばらくの間、玄関につないで
私はゲロを片づけた「チョっちゃんは、やわなんだから、朝から大忙しだ」と・・
その後「お母さん、おはようございます、朝ごはんです」と私、
「トマトさん、ちょっと、話があるだけんど・・わたしゃ、夕べはいっさら
寝えれんで、やたらと涙が出てずっと泣いてただよ、こんなお婆さんが
長生きしてみんなに迷惑ばかりかけて・・生きていることが情けなくて
わたしゃ、みんなに迷惑かけてばかりでどうすればいいずらか・・」と母が
この世の終わりのような顔で・・
「お母さん、考えすぎですよ、元気で長生きは幸せなことですよ、それに
私たちはお母さんに助けられていることがたくさんあります」と私、
「天気が曇っているからだ」と母の曇った顔を見ながら思った・・
「ウワー、ヤバイ、息子のおむすびを作らなくっちゃ」と５分で６個の
おむすびと、お湯を入れるだけのお味噌汁を作った、
その後、そそくさと、自分が仕事に行く支度をし、「遅刻だ、遅刻だ」と
大急ぎで🚙に乗り込み仕事に行った私、
仕事の帰り、ビックでガッツリ買い物をし、落ち込んでいた母のお昼ご飯に
母が大好きはかんぴょう巻を買った、さて、うちに帰って・・
「だだいま、お昼ご飯かんぴょう巻どうぞ」と私、
「わるいじゃん」と嬉しそうな母、
ところで、チビ太にはペリグリーチャムのドックフードを買った、
「チョっちゃん、ただいま、ペリグリーだよ」とどんぶりいっぱいあげた・・
すると「やったー、ぼくはこれが食べたかったんだ、お母さん、もう
安い、ドックフードは買ってこないで、いつもこれにしてね」とチビ太は
おいしそうにパクパクと食べた、
さて、さて、「ただいま、チョっちゃん、明日からまた散歩いっぱい
行こうな」とテンション高く息子が帰ってきた、
「ヤッター、ぼくと兄ちゃんの土日だ」とチビ太、
「チビ太、父ちゃんのこと好きか？いつも朝ごはん一緒に食べてるもんな
父ちゃんだって、ちゃんとチビ太にパンをあげてるもんな、かわいいなあ、
父ちゃんはチビ太のことが大好きだ」と田舎牧師、
「お母さんにもそのセリフを言ってやって、なんか、愛情不足かもしれないよ、
今朝、私が生きてるのは迷惑じゃないだけ・・って暗い顔して言ってたよ」と私・・
「お婆さん、大好きだ、大好きだから大丈夫だ」と田舎牧師は言わなかった・・

 

あなたは高価で尊い、私はあなたを愛している。聖書。

 

　　　　　　２０１７，１０，１３．　　　　　　　　　トマトでした。