高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

尾瀬の花々 (4) - 至仏山の花 2

2015-07-20 07:23:05 | 植物
 今回の写真の多くは、花に近づける場合は、Ai Micro-Nikkor 55mm, 登山道から距離があって近づけない場合はキットレンズのAF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDを使っています。カメラはD3200。55-200mmはとにかく軽いのがよいですね。ただ80cmか、せめて90cmまで近づけると非常にありがたかったのですが。後継レンズはVRが強化され、30g程軽量化されているのはよいのですが、撮影距離が縮まっていないのが残念。
 この日は特に東斜面で風が強く花が激しく揺れるので、55-200mmを使う場合はシャッター優先モードでISOを1600まで上げ、シャッター速度を1/400~1/500程度で撮っています。Ai Microは当然フルマニュアルモードで。

ホソバヒナウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)
 東北の高山に見られるヒナウスユキソウの変種で、至仏山、谷川岳の特産。


タカネシュロソウ (ユリ科シュロソウ属)


ミツバノバイカオウレン (キンポウゲ科オウレン属)


ショウジョウバカマ (ユリ科ショウジョウバカマ属)
 雪解け間もない湿原に見られます。いまは至仏山のみ。


ハクサンイチゲ (キンポウゲ科)


タカネクロスゲ or ミヤマクロスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)
 これ、南アルプスなどでもよく見かけるのですが...


イワイチョウ (ミツガシワ科イワイチョウ属)
 東北や北アルプスの雪田湿原に多く見られますが、もっと早い時期なら尾瀬ヶ原でも花を見られます。


シナノキンバイ(キンポウゲ科)
 ちょっとシナノキンバイらしい写真が撮れました。


ハクサンシャクナゲ (ツツジ科)
 この写真を撮ったのは至仏山頂上です。


イブキジャコウソウ (シソ科)


ホソバツメクサ (ナデシコ科タカネツメクサ属)


コメツツジ (ツツジ科ツツジ属)


ミヤマノガリヤス (?)


ウメハタザオ (アブラナ科ハタザオ属)
 イワハタザオの高山変種。既に遅めのようで満開のものは見つかりませんでした。


イワオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)


ハクサンコザクラ (サクラソウ科)
 至仏山にはよく似たユキワリソウもありますが、本種の方が花びらの切れ込みが深く、またユキワリソウは湿り気の多い蛇紋岩の岩場上に生えるのに対し、こちらは雪田湿原に生える点が異なります。



ミヤマキンバイ (バラ科)
 まだ時期が早いのかあまり見つかりませんでした。


コイワカガミ (イワウメ科)
 尾瀬ヶ原にもありますが、この時期は標高の高い至仏山でしか見られません。



ミツバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)





エンレイソウ (ユリ科エンレイソウ属)


サンカヨウ (メギ科)
 雪解け間もない亜高山帯で見られますが、花を見たのはこの一株だけ。ちょっと時期的に遅かったので。


ミヤマキンポウゲ (キンポウゲ科)
 今回は至仏山の比較的標高の低い湿原でしか見つかりませんでしたが、おそらく雪が消えてしばらく経ってから咲くのでしょう。


スミレサイシン (スミレ科)


ノウゴウイチゴ (バラ科)


高尾山の植物 (7月第3週)

2015-07-19 07:35:21 | 植物
ハグロソウ (キツネノマゴ科)
 高尾山盛夏の風物詩です。




ヤマユリ (ユリ科)


ムラサキニガナ (キク科アキノノゲシ属)


ヤマトウバナ (シソ科トウバナ属)


タマゴタケ (テングタケ科テングタケ属)


ツルニガクサ (シソ科ニガクサ科)


ヤマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)


アカショウマ (ユキノシタ科チダケサシ属)


ミツモトソウ (バラ科キジムシロ属)


ジャコウソウ (シソ科ジャコウソウ属)




ダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)


タマアジサイ (ユキノシタ科アジサイ属)


ツユクサ (ツユクサ科ツユクサ属)


ヌスビトハギ? (マメ科ヌスビトハギ属)


ミズヒキ (タデ科)




アキノタムラソウ (シソ科)

尾瀬の花々 (3) - 至仏山の花 1

2015-07-18 00:43:49 | 植物
至仏山は蛇紋岩地質を抱えた高山植物の宝庫です。

アカモノ (ツツジ科)


イワシモツケ (バラ科シモツケ属)


(セリ科)


ナナカマド (バラ科ナナカマド属)


ジョウシュウアズマギク (キク科)
 ミヤマアズマギクの蛇紋岩地域変種。葉が細くて小さい。至仏山・谷川岳特産。


タカネニガナ (キク科)


コメツツジ (ツツジ科ツツジ属)


ハイマツ (マツ科)


オゼソウ (ユリ科 [APGではサクライソウ科]オゼソウ属)
 至仏山・谷川岳と天塩地方の特産。


ネバリノギラン (ユリ科 [APGではキンコウカ科]ソクシンラン属)
 尾瀬ヶ原にも見られます。日本固有種。


イワイチョウ (ミツガシワ科イワイチョウ属)


チングルマ (バラ科)
 尾瀬ヶ原では既に種になっています。


クモイイカリソウ (メギ科イカリソウ属)
 キバナイカリソウの蛇紋岩地域変種。至仏山・谷川岳特産。今回1カ所しか見つからなかったのは季節的な問題でしょうか。


ヨツバシオガマ (ゴマノハグサ科 [APGではハマウツボ科]シオガマギク属)
 ちょっと高山植物らしいいい写真が撮れました。



ムシトリスミレ(タヌキモ科ムシトリスミレ属)
 ムシトリスミレとしてはかなり大きく立派な株でした。


ミネウスユキソウ (キク科)


シブツアサツキ (ユリ科ネギ属)
 まだつぼみで開花まで一週間ほどありそうです。シロウマアサツキの蛇紋岩地帯変種。至仏山・谷川岳分布。


タテヤマリンドウ (リンドウ科)


ユキワリソウ (サクラソウ科)
 ここには他にハクサンコザクラもあります。ハクサンコザクラより花弁の切れ込みが浅いのが特徴。



ジョウシュウキバナノコマノツメ (スミレ科スミレ属)
 キバナノコマノツメの至仏山・谷川岳蛇紋岩地帯にに分布する品種。葉がやや厚く毛が少ない。


ハクサンチドリ (ラン科)


ウサギギク (キク科)


タカネシオガマ (ゴマノハグサ科 [APGではハマウツボ科]シオガマギク属)
 いつもタカネシオガマとミヤマシオガマのどっちがどっちだっけと思ってしまうのですが、これはタカネの方。


マルバシモツケ (バラ科シモツケソウ属)


タカネシュロソウ (ユリ科シュロソウ属)


タカネバラ (バラ科)
 咲き始めたばかりで非常に美しいです。稜線上のハイマツ帯に多数見られました。


タカネナデシコ (ナデシコ科)


ミヤマウイキョウ (セリ科)


尾瀬の花々 (2) - 湿原の花

2015-07-17 23:43:47 | 植物
リュウキンカ (キンポウゲ科)
季節的には遅いのですが、僅かに残っていました。


ミズバショウ (サトイモ科)
これも2ヶ月ほど遅いのですが、一輪だけ残っていました。


ギョウジャニンニク (ユリ科)
最近栽培されたものが八百屋に並ぶのを見ることもあります。土砂が堆積した、拠水林の林床に生えます。


レンゲツツジ (ツツジ科)
ヤマツツジと似ていますが、こちらの蜜は有毒です。


サギスゲ (カヤツリグサ科ワタスゲ属)


ワタスゲ (カヤツリグサ科ワタスゲ属)


ヒメシャクナゲ (ツツジ科)
尾瀬ヶ原では既に花は落ちていますが、至仏山の湿原ではちょうど盛りです。


ウラジロヨウラク (ツツジ科)
尾瀬ヶ原だけではなく、至仏山にもかなりたくさんあります。


タテヤマリンドウ (リンドウ科)


ニッコウキスゲ (ユリ科ワスレグサ属)
いわずと知れた、ミズバショウと並んで尾瀬を代表する花。そろそろ尾瀬ヶ原の方では咲き始めたところ。


トキソウ (ラン科)
尾瀬ヶ原では満開で非常にたくさん見られました。


サワラン (ラン科)


カキツバタ (アヤメ科アヤメ属)
これもちょうど盛りで美しい状態です。大群落を形成しています。


ヒオウギアヤメ (アヤメ科アヤメ属)
カキツバタに似ていますが、花弁に網目模様 (綾目) があることが特徴です。


ナルコユリ (ユリ科)


ヤナギトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)


こちらもリュウキンカ?


オゼコウホネ (スイレン科コウホネ属)


タチツボスミレ(?)


ミツガシワ (ミツガシワ科ミツガシワ属)
鹿の大好物でかなり食害にあっています。

尾瀬の花々 (1) - 山林の花

2015-07-16 20:08:07 | 植物
 週末に一気に暑くなった八王子を逃げて、尾瀬に行ってきました。そこで見かけた花々を紹介します。まず、山林下の花々です。花の名前の誤りはご容赦下さい。

ノビネチドリ (ラン科)
いきなり登山道の入口のすぐ脇に生えていました。他の地域でしたら外来植物の侵入を許しているような場所ですが、さすがは尾瀬。


クルマムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)
これも林床にたくさんあります。


モミジカラマツ (キンポウゲ科モミジカラマツ属)
尾瀬にはカラマツソウの仲間が三種ありますがその一つです。紅葉のような葉が特徴。


ヤグルマソウ (ユキノシタ科ヤグルマソウ属)
低山帯の山林に、地味ですが非常にたくさん見られる植物です。ユキノシタの仲間だからか暗くて湿り気の多い場所が好きなようです。


ゴゼンタチバナ (ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属)
小さなヤマボウシといった感じですね。近縁種です。


タデ科の植物?


オオバノミゾホオズキ (ゴマノハグサ科 [APGではハエドクソウ科] ミゾホオズキ属)
高尾山ではミゾホオズキが見られますが、これは亜高山帯~高山帯の水辺や湿気の多い場所で見られます。ミゾホオズキよりかなり大きめの花を付けます。


ズダヤクシュ (ユキノシタ科ズダヤクシュ属)


マイズルソウ (キジカクシ科スズラン亜科マイズルソウ属)
これも亜高山帯の林床ではお馴染みの植物。


ツボスミレ


ヒメヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)
尾瀬の薄暗い山林林床に非常にたくさんあります。


コバイケイソウ (ユリ科シュロソウ属 [AGP分類体系ではメランチウム科])
大量に花を付ける年とそうでない年があると聞きますが、今年は当たり年かも?


オオレイジンソウ (キンポウゲ科トリカブト属)


ヤマオダマキ (キンポウゲ科オダマキ属)
まだ早いようで一輪しか見つかりませんでした。


ケナツノタムラソウ (シソ科アキギリ属)


コケイラン (ラン科コケイラン属)


タニギキョウ (キキョウ科タニギキョウ属)
かなりたくさんあります。


クルマバツクバネソウ (ユリ科[APGではメランチウム科]ツクバネソウ属)
尾瀬には近縁のツクバネソウもあります。


ミヤマカラマツソウ


カラマツソウ


ツクバネソウ (ユリ科[APGではメランチウム科]ツクバネソウ属)


ヤマクワガタ (赤紫) (ゴマノハグサ科 クワガタソウ属)。
尾瀬では赤紫の筋が入ったものと青紫の筋が入ったものの2種類を見ました。高尾山にもあるクワガタソウとは、茎の毛が開出毛である点が異なります。高尾山のクワガタソウはこちらをご覧下さい。http://blog.goo.ne.jp/yasuo_ssi/e/ca0a762fd4678738cbbe85a1d07a4a21


ヤマクワガタ (青紫)


ダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)
高尾山でもお馴染みです。


タチカメバソウ (?)


シラネアオイ (シラネアオイ科シラネアオイ属)
科レベルで日本固有の植物です。一株だけ花が残っているのが見つかりました。少し遅めです。6月だったら長蔵小屋の前に植えられているのがお馴染みでしょう。


コミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)。
これも通常は6月に咲く花です。若干標高が高い場所で残っていました。


ヤマトユキザサ(?)


キツネノホタン (キンポウゲ科)
茎に毛の多いものを、変種ヤマキツネノボタンとするようですが、こちらは通常のキツネノボタンでしょう。


サワハコベ (ナデシコ科)


タニウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)