高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

すっかりマニュアルカメラとして使っているD3200

2015-07-02 08:43:27 | カメラ

 ニコンのD3200を昨年購入してからは、山に遠出をする時はニコンのカメラを持って行くようにしていました。ただその後せっかくのE-5が手に入ったことから、近場の高尾山などはなるべくE-5を持って行くようにしていたので、今ひとつ出番が少ない状況でした。それにキットレンズの18-55mmの標準ズームも不格好ですし (その後継のD3300のキット標準ズームはかなり良さそうですが) 。

 ただこの春、たまたま久しぶりに高尾山にD3200とフィルムカメラ時代に使っていたAi Micro Nikkor 55mm を持ち出して撮影したところ、改めてAi Micro Nikkor 55mm の描写力を再確認させられました。D3200にこのレンズを組み合わせた方が格好良いです。どうもこのレンズかなりラチチュードが広いレンズのようで、明暗の差が激しく、暗いところが黒つぶれしがちな場合や、ピーカンの場合でも、それなりに柔らかく表現してくれるようで、このような撮影条件の厳しいところでもそれなりに描写してくれます。逆に画像が眠くなってしまう場合もあるのですが...
 とりあえずこのブログに上げている植物写真の多くはD3200+ Ai Micro Nikkor 55mmで撮っています。

 というわけで、最近はAi Micro Nikkor 55mmを使いたくて野外にはほとんどD3200を持ち出すことが多くなっています。D3200を買った当初はAi NikkorはVRも効かないし、D3200では露出計も連動してくれず (D7100だと連動してくれますが) 別途露出計がなければ露出もはかれない。やっぱりデジカメで使うメリットはあまりないので、85mmマクロでも買おうかと思っていました。
 ただ改めてAi Micro Nikkor 55mm の描写力を見直すなかで、Ai Nikkorを使う場合は、感度をISO400、シャッター速度1/125で基本決め打ちし、後はマニュアルで露出を調整して使うか、シャッター速度や光が足りない場合は、それに合わせて感度をISO1600や3200に上げて使うように対応を代えました。VRが効かない分感度を上げてシャッター速度を上げ手ぶれを防止する作戦です。画素数が多い分感度を上げても画像の荒れが目立ちにくいことを活用することにしました。ワーキングディスタンスも、APS-Cで使うとほぼ85mm相当になりますので、マクロとしてはむしろフルサイズよりも使いやすいという感じです。それにレンズ自体の軽さも魅力です。それにフィルムカメラと違って液晶モニタで写った状況を確認できますので、露出がまずければ撮り直せば良いだけです。

 それと、山へ出た時はやはり広角でスケールのある風景を撮りたいので、D3200を購入後最初に買い増したレンズが、中古で買ったAF-S Nikkor 12-24mm、F4通しの広角ズームでした。フィルムカメラ時代は24mmレンズを愛用していたのですが、APS-Cだとこれではほぼ35mm相当になってしまいます。山のスケール感を出すにはやはり最低24mmは必要だと思います。で、このレンズもVRが効きません。

 というわけで、今のメインラインナップは、12-24mmの広角ズーム、55mmのAi Micro、それでカバーしきれない場合は、55-200mmのキット望遠レンズになっています。たまにキットの標準ズームも出すことがありますが... キット望遠レンズはVR付ですが、VRを効かせても200mm端で手持ちのシャッター速度が1/500が限界という感じですので、これも200mm近くで使う時は常にシャッター優先モードで使っています。

 D3200を買った当初は、D3200のオートモードの優秀さに感心したこともありましたが、大抵使うのはマニュアルモードかシャッター優先モード、VRも望遠を除いては使わず、AFもあまり使わずと、ほとんどマニュアルカメラのような使い方に。結局、フィルムカメラであるFM2の使い方にほぼ戻った感じです。

 ただ、最大の不満点はやはり光学ファインダーにおけるマニュアルでのピント合わせがしにくいという点と、Aiレンズで露出計が働いてくれないという点でしょうか。あとやはりイメージセンサーの埃払い機能はオリンパスに負けます。E-520も含めてオリンパス機では一度もセンサーに埃がついたことがなかったのですが、D3200は埃払いをオンにしていたにもかかわらず、センサーに埃がついてボンベ式のダストプロアーで埃を払うことに。

 E-5やE-P3のボディ内蔵手ぶれ防止機能の優秀性もD3200と比べて改めて見直しましたが、日中であれば感度を上げることでD3200でもかなりカバーできそうです。

 とりあえず、マニュアルでのピント合わせのしやすいペンタプリズムを採用した (できればフォーカシングスクリーンも交換可能で) 光学ファインダーが付け加わり、Ai Nikkorでも露出計が働いてくれさえすれば、軽量であることもあり、D3200でも結構満足できるというところでしょうか。レンズよりもむしろ本体の方がデジタル時代ではむしろ消耗品ですので... と書くと、D7200を買えと突っ込みが来そうですが、ペンタプリズム搭載で550gぐらいに収まってくれるとありがたいんですよね。でボディ価格が7-8万円程度で... って、結局FM2のスペックになる訳ですが。

... と思っていたら、今年3月に発売されたペンタックスのK-S2が、私の理想のカメラに近そう。防塵防滴の堅牢ボディでも比較的小型でしかも視野率100%の光学ファインダーにフォーカシングスクリーンも交換できます。といっていまさらレンズ資産を全部代える気には...

 ただペンタックスのこのような野心的なカメラが、きちっと評価されて、売れて欲しい、いや売れてくれなければ、結局デジタルカメラ市場自体がスマホに埋没して消失してしまうという気がします。