仙石線 鶯色の戦前型旧国 (蔵出し画像)

　かつて仙台－石巻を結ぶ仙石線に鶯色の戦前型旧型国電が走っていました。かなり以前は旧国鉄気動車色の17m車が入っていたようですが、その時代は到底知りようもなく、その後20m級が投入されることになって、横浜線などから移った73系と共に、快速用として関西から51の一統が鶯色に塗られて入りました。

　残念ながら私が訪問したときは、73系は残っていたものの、51一族は、103系そっくりの車体に載せ替えた73系のアコモ改善車に押されて、一部は大糸線に転属、一部は廃車の運命を辿っていましたが、辛うじて廃車前に第二種休車となって留置されていた、仙石線特有の押し込み式ベンチレーターに載せ替えられたクモハ54103(仙リハ)を撮影することができました。

　留置されていた場所は、東日本大震災で被災し、廃墟となってしまった旧野蒜駅です。







　午前中に現地を訪問したときは大雨で、レンズが開放だったため、コンパクトカメラのレンズの悪さがもろに出て1枚目の解像度は今ひとつ。その後あちこち撮影して回って夕方には天気が回復したため再び現地を訪れると、今度は正位置では逆光が強すぎて撮影できず...

　でも鶯色の旧国を直接この目で見られたのは何より幸いでした。

　仙石線の今年東日本大震災からの復興と鉄道記念日を記念してこの写真をアップします。