飲みすぎだ、こりゃ。

ようやく引越しも終わって、テレビもやってきて、ネット環境もつながって、就職開始までカウントダウン。
といっても、とくに用意をすることもほどでもなく、なんとなく手持ち無沙汰感がちらほら身の回りに漂い始めた。そんなとき、旅の友人たちが部屋に遊びに来てくれることになった。

集まってくれたのは、タイ・チェンマイで今年出会い、一緒に水を掛けまくったソンクラーンチームの連中だ。
あいにくの雨にもかかわらず、前々日に勢いで誘っただけで遠くは仙台から駆けつけてくれた方や、仕事を終えてすぐに駆けつけてくれた方など。

部屋を決めるときに、一緒に見てくれたりなどの手伝いをしてくれた方もいて「あのときのガランとした部屋がこうなったのかー」と言われながらも、家でビールを飲み始めた。

このテレビいくらしたの？　なんてトークは最初のうちだけで、さすがタイで知り合ったダメメンバーたち。いつのまにか僕の部屋の品評会は終了し、みんながみんな好き勝手に話し始めた。

それにしてもみんな飲む、飲む。
用意していたビール20数本はあっというまに空になり、近所の深夜まで開いているスーパーに二回も酒を買出しに行くほどだった。
翌日朝に空き缶の回収日だったからよかったものの、そうじゃなかったら、部屋中空き缶で埋まることになっていただろう。

酔っ払ってきた我々はさらに飲み続け、焼酎小瓶を二本軽く空けるころには、空はうっすらと白み始め、メンバーのなかの二人はいつしか倒れて寝息をかいており、仕事帰りで駆けつけてくれたH氏は、こんな朝方になっていきなり「朝から仕事」とビックリ告白をしてくれ、結局彼が寝ないように朝まで付き合って、そこから仮眠した。

結局飲みはじめから13時間…。
30歳にもなって半日もかけて飲み続けるとは思わなかった。