放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

アムド高地旅(10)合作の片隅で核心価値観に出会う

2020年02月25日 | 2018年アムドの旅

郎木寺から、次の目的地である合作へとバスで向かう。
これまで曇天続きだった旅も、ようやく青空が見えてきた。





途中、碌曲という街に寄り、客が乗り降りする。
おそらくこの街は非解放で、外国人の宿泊などはできないはず。
こうやってバスで立ち寄るくらいは問題ないので、車窓から非開放地区を見学した。




バスの中にいた欧米人を撮る。
ブサイクな中国小姐をガイド兼愛人として連れ歩いて、アムドを旅しているっぽい。
おわかりいただけるだろうか。
乗客が少ないのをいいことに、彼が思い切り前の座席に足をブン投げ出していることを。
中国人のマナーも大概悪いが、下層欧米人はそれに輪をかけて品がないわね。




あっという間に合作に到着。
当然、まずは宿探しから。
毎度のことながら、嫁さんは不機嫌そう。







バス停そばにあった、ちょっと良さげなホテル「高原明珠大酒店」にチェックイン。
いきなり訪れて部屋を所望する外国人夫婦を見て、フロントの女性スタッフが戸惑っていたが、なんとか宿泊できるように取り計らってくれた。
宿帳やレシートには、中国人名が書かれていたので、多分外国人が泊まれない宿だったのではないかと思うが…。

最近の中国の宿は、新しい感じのところだったらたいていどこでもキレイだ。
昔っからあるような大きいだけが取り柄の老舗ホテルは、老朽化していて滞在はあまり快適でないことが多い。
中国は、泊まるならば新しいところがハズレないと思う。




荷物を置いて、街を散歩。
数時間のバスの旅で、標高がガクンと下がったので、なんだか身が軽くなった気がしてスイスイ歩が進む。







ヤクのモニュメントがあったり、壁にチベタンテイストのデザインが施されていたりと、チベットを前面に押し出した街づくりが行われている。が、外国人旅行者の姿はまったく見かけない。こういう街をたまに訪れると、ああ中国に来たんだなあとワクワクする。






街には公共バスが走っているが、どこを探してもバス停が見つからない。
手を挙げたら止まるのかもしれないと、呼び止めてみようとするが、完全に無視される…。恥ずかしい…。
上の写真が、どうやらバス停っぽい。
地面に書いてあるだけだし、中国語表記だし。
これ、そうとうわかりづらいよ。

また、街には共産党が示した24字(12個)の社会主義核心価値観のポスターを見かけた。
チベタンテイストになっていて、なかなかおもしろい。












いろいろ探し回ったけれど、「富強」「文明」「和諧」が見つけられなかった。
残念。
その代わりに、ほかのスローガンをコレクション。






「こういうものがあるということは、こういう考え方を強制的に根付かせたいってことよね」と嫁さん。
いい勘してる。
チベタンからすればこんなスローガンなんて大きなお世話と言いたいところであろうが、現状は口が裂けても言えないだろうから、渋い顔で眺めているんだろうなあ。


(つづく)

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