「いま、とても幸せな日々です」
そう自信を持って言える人がいま、どれほどいるのでしょう
いまの不安定な時代をどう生きていくのか不安な人は多いはずです
「大きな企業に勤めているから」
「家があるから」
「貯金があるから」
だから安心して生きてける…
そんな簡単な時代ではなくなってしまいました
With(or After)コロナ時代をどう生きていくか
心に限界を迎え、さまざまな心の病に苦しむようになる患者さまも最近より多くなりました
●うつ病
●睡眠障害
●双極性障害(躁うつ病)
●統合失調症
●適応障害
●過換気症候群
●心的外傷後ストレス障害(PTSD)
●パニック症(パニック障害)
●強迫症(強迫性障害)
●神経症
●身体表現性障害
●自律神経失調症
●不安神経症
●不安障害
●不定愁訴
●ジスキネジア
●解離性障害
●パーソナリティー障害
●摂食障害
など
僕が出会った患者さまの中だけでも、程度の差はあれ、いろいろな心の病に苦しんでいる方がいます
そんな患者さまにもよくお伝えするセルフケアの方法があります
それは「マインドフルネス」です
分かりやすく言えば「瞑想」です
グーグル、インテル、フェイスブック、ナイキなど、アメリカの最先端企業でも「マインドフルネス」と呼ばれる仏教由来の瞑想法が、社内活動のカリキュラムに取り入れられています
マインドフルネスにはいくつか定義がありますが、ある専門家は
「瞬間瞬間の体験に対して、今の瞬間に、判断をしないで、意図的に注意を払うことによって実現される気づき」
と説明しています。
(『グーグルのマインドフルネス革命』サンガ編集部編著より)
要は「“いま・ここ”の現実をありのままに受け止める」といった意味でとらえます。
マインドフルネスが脳にもたらす効果として以下のことが言われています
効果1 集中力・注意力の向上
何かに注意を向けると、前頭前皮質という脳の部位が活性化するといわれています。ハーバード大学の心理学者、マシュー・キリングワース氏の研究結果によると、働いている時間のうち、今やっていることと違うことを考えている時間は47%もあるそうです。つまり、仕事をしている姿勢だとしても、頭では違うことを考えている時間が、就業時間のうち、約半分あるということです。マインドフルネスの実践により、注意散漫な状態から意識して集中する状態を作ることが可能となります。
効果2 感情のマネジメント
不安や恐怖は、扁桃体という脳の部位が作用しています。身の回りに脅威や危険を感じると扁桃体が反応し、怒りや恐怖、不安などの衝動的な感情を生み出します。また、扁桃体の反応によりコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されると、体は、呼吸が浅くなる、心拍が速くなる、緊張するなどの反応を示します。これがストレス状態です。マインドフルネスにより、扁桃体の反応が抑制され、衝動的な反応を抑えることができます。
効果3 自己認識力の高まり
自己認識力と関連があるのが、島皮質という身体感覚を司る脳の部位です。島皮質が体で起こっている反応をキャッチしており、島皮質が活発であるほど、自己認識力も高まります。他者の身体感覚や感情の理解も島皮質が司っています。よって、島皮質が活性化されると他者に対する共感力が磨かれるともいえます。
また、ハーバード大学では「1日20分8週間のマインドフルネスが脳にどのような変化をもたらすのか」というMRIでの研究が行われました。
そこでは、海馬の灰白質(学習や記憶、自己意識、同情心、考察に関係する脳の部分)の密度の向上=「記憶力や観察力の向上」につながったり、扁桃体の灰白質(ストレスや不安を抱かせる脳の部分)の密度の減少=「ポジティブな思考」につながるということがわかってきています。
では、どれくらいの時間、行えばいいのでしょうか?
目安としては、5〜20分やると良いと言われています
この理由には、脳の幸福ホルモン「セロトニン」に深く関係があります。
セロトニンは、リラックス作用を与えてくれ、5分で増え始め20分でピークを迎えます。
また、太陽が高い時にセロトニンは出やすいため、午前中にマインドフルネスを実践することがより効果的です。
そうすることで、快眠をもたらすメラトニンが夜に出やすくもなります。
やり方は以下の通りです
1. 椅子に座る
2. 背筋をまっすぐ
3. 足の裏を地面につける
4. 手は自由(出来れば掌が上)
5. あごをひく
6. 視線は1m先を見る
7. 眼を閉じる(または半眼)
8. 鼻から吸う(4秒)
9. 息を止める(7秒)
10. 息を吐く(8秒)
11. 呼吸のことだけを考える
息を吸って、止めて、吐いてを繰り返します
呼吸の際のそれぞれの時間はだいたいで問題ありません
姿勢も床に座った方がやりやすい場合は、そちらでも構いません
そして、呼吸に意識を集中します
しかし、やっているうちに雑念がわき注意がそれます
注意がそれたら、その雑難を手放し再び呼吸に意識を戻します
これらを繰り返します
大切なことは「いま」に集中すること
人は過去の失敗や後悔に心を痛め、辛く感じます
そして、未来に対して不安や心配を抱き、心を乱してしまいます
呼吸しているのは「いま」です
「いま」をしっかり感じることが、今を生きていることにつながり、それが過去にも未来にも振り回されないことにつながります
「Carpe diem(カルペ・ディエム)」
唐突ですがこの言葉を、この言葉が出てくる映画をご存じの方はなかなかの映画好きかもしれません
1989年のアメリカ映画で、ロビン・ウィリアムズ主演の「いまを生きる」という映画です
この言葉はラテン語で「その日を摘め」「一日の花を摘め」「一日を摘め」などと訳されます。
また英語では「seize the day」(その日をつかめ/この日をつかめ)とも訳されます。
紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する語句であるといわれています。
ホラティウスは「今日という日の花を摘め」というこの部分で、「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」と言おうとしています。
「その日を摘め(Carpe diem)」はより長い句の一部分であり、句の全体は「Carpe diem quam minimum credula postero」、つまり「明日のことはできるだけ信用せず、その日の花を摘め」と言っています。
詩全体では、神々がどのような死を我々にいつ与えるかは知ることは出来ず、知ろうと苦しむよりも、どのような死でも受け容れるほうがよりよいこと、短い人生の中の未来に希望を求めるよりもその日その日を有効に使い楽しむほうが賢明であること、が歌われています。
また、最近再注目?されている言葉で【 Memento Mori(メメントモリ)】があります。
ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味。
「人の死を忘れるな」ということではなく、「人間は死すべき運命にあることを自覚して生きよ」という警句です。
死は隣り合わせという考え方は、遥か昔、14世紀から存在しています。
当時はヨーロッパはじめ世界各地で黒死病【ペスト】が大流行しました。
現代のような、高度な医療技術のない時代には、「見えない感染症」「いつ死ぬか分からない病」への恐怖が最高潮に達していました。
自分や周りの家族、友人、恋人が今は元気そうに生きていても、いつその人たちが、いつ自分がペストにかかって死んでしまうのか分からない。
そう、人間はいつ死ぬかわからない。
幸福もいつ来て、いつ終わるか分からない。
だからこそ、今やれることは今やろう。
そんな思想があるのだと思います。
つまり「Carpe diem」も「Memento Mori」も「いま」という時を大切にすべきと言っているのだと思います
過去や未来ではなく「いま」
そんなことを考える時間を作ってみることも、心の病からの改善の糸口になるのではないでしょうか
「息」
という漢字は
自分 + 心
と書くんですね
【 何もかもが変わっていく瞬間があります
今まで嘆いていたことが
突然どうでもいいことに思えてくるのです 】
― ジーン・アイリス・マードック ―
― Jean Iris Murdoch ―
( アイルランド出身、哲学者、作家、詩人 )
【 どんな日であれ
その日をとことん楽しむこと
ありのままの一日
ありのままの人々
過去は、現在に感謝すべきだということをわたしに教えてくれたような気がします
未来を心配してばかりいたら
現在を思うさま楽しむゆとりが奪われてしまうわ 】
― オードリー・ヘップバーン ―
― Audrey Hepburn ―
( 英国の女優 )
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
〒358-0055
埼玉県入間市大字新光211-1
◆Tel&Fax 04-2968-8941
◆ ホームページアドレス
http://www6.plala.or.jp/yasu-A-M-B/
◆メールアドレス
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↑(病気や怪我などについてご質問のある方はこのアドレスにメールを下さい)
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そう自信を持って言える人がいま、どれほどいるのでしょう
いまの不安定な時代をどう生きていくのか不安な人は多いはずです
「大きな企業に勤めているから」
「家があるから」
「貯金があるから」
だから安心して生きてける…
そんな簡単な時代ではなくなってしまいました
With(or After)コロナ時代をどう生きていくか
心に限界を迎え、さまざまな心の病に苦しむようになる患者さまも最近より多くなりました
●うつ病
●睡眠障害
●双極性障害(躁うつ病)
●統合失調症
●適応障害
●過換気症候群
●心的外傷後ストレス障害(PTSD)
●パニック症(パニック障害)
●強迫症(強迫性障害)
●神経症
●身体表現性障害
●自律神経失調症
●不安神経症
●不安障害
●不定愁訴
●ジスキネジア
●解離性障害
●パーソナリティー障害
●摂食障害
など
僕が出会った患者さまの中だけでも、程度の差はあれ、いろいろな心の病に苦しんでいる方がいます
そんな患者さまにもよくお伝えするセルフケアの方法があります
それは「マインドフルネス」です
分かりやすく言えば「瞑想」です
グーグル、インテル、フェイスブック、ナイキなど、アメリカの最先端企業でも「マインドフルネス」と呼ばれる仏教由来の瞑想法が、社内活動のカリキュラムに取り入れられています
マインドフルネスにはいくつか定義がありますが、ある専門家は
「瞬間瞬間の体験に対して、今の瞬間に、判断をしないで、意図的に注意を払うことによって実現される気づき」
と説明しています。
(『グーグルのマインドフルネス革命』サンガ編集部編著より)
要は「“いま・ここ”の現実をありのままに受け止める」といった意味でとらえます。
マインドフルネスが脳にもたらす効果として以下のことが言われています
効果1 集中力・注意力の向上
何かに注意を向けると、前頭前皮質という脳の部位が活性化するといわれています。ハーバード大学の心理学者、マシュー・キリングワース氏の研究結果によると、働いている時間のうち、今やっていることと違うことを考えている時間は47%もあるそうです。つまり、仕事をしている姿勢だとしても、頭では違うことを考えている時間が、就業時間のうち、約半分あるということです。マインドフルネスの実践により、注意散漫な状態から意識して集中する状態を作ることが可能となります。
効果2 感情のマネジメント
不安や恐怖は、扁桃体という脳の部位が作用しています。身の回りに脅威や危険を感じると扁桃体が反応し、怒りや恐怖、不安などの衝動的な感情を生み出します。また、扁桃体の反応によりコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されると、体は、呼吸が浅くなる、心拍が速くなる、緊張するなどの反応を示します。これがストレス状態です。マインドフルネスにより、扁桃体の反応が抑制され、衝動的な反応を抑えることができます。
効果3 自己認識力の高まり
自己認識力と関連があるのが、島皮質という身体感覚を司る脳の部位です。島皮質が体で起こっている反応をキャッチしており、島皮質が活発であるほど、自己認識力も高まります。他者の身体感覚や感情の理解も島皮質が司っています。よって、島皮質が活性化されると他者に対する共感力が磨かれるともいえます。
また、ハーバード大学では「1日20分8週間のマインドフルネスが脳にどのような変化をもたらすのか」というMRIでの研究が行われました。
そこでは、海馬の灰白質(学習や記憶、自己意識、同情心、考察に関係する脳の部分)の密度の向上=「記憶力や観察力の向上」につながったり、扁桃体の灰白質(ストレスや不安を抱かせる脳の部分)の密度の減少=「ポジティブな思考」につながるということがわかってきています。
では、どれくらいの時間、行えばいいのでしょうか?
目安としては、5〜20分やると良いと言われています
この理由には、脳の幸福ホルモン「セロトニン」に深く関係があります。
セロトニンは、リラックス作用を与えてくれ、5分で増え始め20分でピークを迎えます。
また、太陽が高い時にセロトニンは出やすいため、午前中にマインドフルネスを実践することがより効果的です。
そうすることで、快眠をもたらすメラトニンが夜に出やすくもなります。
やり方は以下の通りです
1. 椅子に座る
2. 背筋をまっすぐ
3. 足の裏を地面につける
4. 手は自由(出来れば掌が上)
5. あごをひく
6. 視線は1m先を見る
7. 眼を閉じる(または半眼)
8. 鼻から吸う(4秒)
9. 息を止める(7秒)
10. 息を吐く(8秒)
11. 呼吸のことだけを考える
息を吸って、止めて、吐いてを繰り返します
呼吸の際のそれぞれの時間はだいたいで問題ありません
姿勢も床に座った方がやりやすい場合は、そちらでも構いません
そして、呼吸に意識を集中します
しかし、やっているうちに雑念がわき注意がそれます
注意がそれたら、その雑難を手放し再び呼吸に意識を戻します
これらを繰り返します
大切なことは「いま」に集中すること
人は過去の失敗や後悔に心を痛め、辛く感じます
そして、未来に対して不安や心配を抱き、心を乱してしまいます
呼吸しているのは「いま」です
「いま」をしっかり感じることが、今を生きていることにつながり、それが過去にも未来にも振り回されないことにつながります
「Carpe diem(カルペ・ディエム)」
唐突ですがこの言葉を、この言葉が出てくる映画をご存じの方はなかなかの映画好きかもしれません
1989年のアメリカ映画で、ロビン・ウィリアムズ主演の「いまを生きる」という映画です
この言葉はラテン語で「その日を摘め」「一日の花を摘め」「一日を摘め」などと訳されます。
また英語では「seize the day」(その日をつかめ/この日をつかめ)とも訳されます。
紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する語句であるといわれています。
ホラティウスは「今日という日の花を摘め」というこの部分で、「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」と言おうとしています。
「その日を摘め(Carpe diem)」はより長い句の一部分であり、句の全体は「Carpe diem quam minimum credula postero」、つまり「明日のことはできるだけ信用せず、その日の花を摘め」と言っています。
詩全体では、神々がどのような死を我々にいつ与えるかは知ることは出来ず、知ろうと苦しむよりも、どのような死でも受け容れるほうがよりよいこと、短い人生の中の未来に希望を求めるよりもその日その日を有効に使い楽しむほうが賢明であること、が歌われています。
また、最近再注目?されている言葉で【 Memento Mori(メメントモリ)】があります。
ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味。
「人の死を忘れるな」ということではなく、「人間は死すべき運命にあることを自覚して生きよ」という警句です。
死は隣り合わせという考え方は、遥か昔、14世紀から存在しています。
当時はヨーロッパはじめ世界各地で黒死病【ペスト】が大流行しました。
現代のような、高度な医療技術のない時代には、「見えない感染症」「いつ死ぬか分からない病」への恐怖が最高潮に達していました。
自分や周りの家族、友人、恋人が今は元気そうに生きていても、いつその人たちが、いつ自分がペストにかかって死んでしまうのか分からない。
そう、人間はいつ死ぬかわからない。
幸福もいつ来て、いつ終わるか分からない。
だからこそ、今やれることは今やろう。
そんな思想があるのだと思います。
つまり「Carpe diem」も「Memento Mori」も「いま」という時を大切にすべきと言っているのだと思います
過去や未来ではなく「いま」
そんなことを考える時間を作ってみることも、心の病からの改善の糸口になるのではないでしょうか
「息」
という漢字は
自分 + 心
と書くんですね
【 何もかもが変わっていく瞬間があります
今まで嘆いていたことが
突然どうでもいいことに思えてくるのです 】
― ジーン・アイリス・マードック ―
― Jean Iris Murdoch ―
( アイルランド出身、哲学者、作家、詩人 )
【 どんな日であれ
その日をとことん楽しむこと
ありのままの一日
ありのままの人々
過去は、現在に感謝すべきだということをわたしに教えてくれたような気がします
未来を心配してばかりいたら
現在を思うさま楽しむゆとりが奪われてしまうわ 】
― オードリー・ヘップバーン ―
― Audrey Hepburn ―
( 英国の女優 )
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