やすとみせんせいの気保養記

日常診療や院の取り組みなどを紹介していきます!(^^)!

花粉症対策②

2019年02月16日 | 治療理念
今年も『花粉症』の季節がやってきました


以前にも、花粉症へのアドバイスとしてブログを書きました
https://blog.goo.ne.jp/yasu-a-m-b-2008/m/201702

毎年のように「例年より飛散量が多いです」と聞いている気がしますが、今年も多いという予測です

『2019年 春の花粉飛散予測(第4報)2019年2月14』


最新情報はこちらでご確認下さい
日本気象協会(花粉情報)

そんな中、当院でも毎年この時期には「花粉症」への問い合わせ、治療希望者が急増します

当院で行える「花粉症」に対する治療は『鍼灸』です

鍼灸と聞くと中には、二の足を踏んで「やってみたいけれど…」という患者予備軍の方も良くお聞きします

当院の特徴として
・「ハリが痛かったからもう二度としたくない」
・「灸が熱かったからもう二度としたくない」
・「寒い思いをして風邪をひいた」
・「恥ずかしい思いをさせられた」

など、嫌な思いをしたと言う理由で、当院での治療終了や拒否をされたことは、開業以来一度もありません

こんなに刺すことはありません

驚きの感想としては
・「何故そんなに私の身体の事が、伝えていないことまで分かるの?」
・「伝えていないことだけど、確かに過去にそんな不調がありました」
・「以前やってもらった鍼灸院では、ハリが痛かったけど「我慢しろ」と言われて耐えた。だけど、治らなかったからもう行かなかった。でも、今やってもらったハリはいつ入ったのかも分からなかったし、刺さっていることもビックリなくらい分からなかった。」
・「言われてみれば、確かに最近食べ物に偏りがあります」
・「そんなことまで、鍼灸で治るのですか」
・「薬を飲まなくなったのに、鍼灸だけで症状が出ていません」
・「あんなに辛かった症状がウソみたい」

などと、鍼灸の効果を実感できている患者さまは、多くいらっしゃいます

強い刺激を求める患者さまも中にはいますが、ほとんどの患者さまが思うのは「痛くない・熱くない」でも「治る」ということだと思います


初めて鍼灸をされた方は、当院全鍼灸治療患者さまの7割近くになります

患者さまの多くは、最初に「ハリって痛そう」「お灸は熱いんでしょ」などと不安を言ってきますが、説明と同意の上、治療を行うと

「え‼ハリ打ったの❓こんな感じなんだ~」
「お灸はちょっと熱かったけど、これなら大丈夫」

そんな感じで、鍼灸に対する不安がなく受けられます

鍼灸治療は整形外科的な疾患は当然として、内科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・婦人科・小児科・眼科・皮膚科・脳神経外科・心療内科・形成外科など適応となる疾患は、取り扱ってきた疾患は数多く存在します

薬で症状を「抑える」のではなく、鍼灸で「治る」病気になるように!

花粉症で悩まれている方、一度試してみませんか

効果は人それぞれですが、治療への後悔はしません

また、以前より言われていることに「腸内環境」の影響があります



高齢者向け運動教室「おたっしゃ教室」でも、話した内容です




代表的な腸内細菌は作用によって「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(ひよりみきん)」の3種類に分類されます


善玉菌は消化吸収の補助や免疫刺激など、健康維持や老化防止などへ影響がある菌で、代表的な菌にはビフィズス菌や乳酸菌があります

反対に悪玉菌はからだに悪い影響を及ぼすとされ、代表的な菌にはウェルシュ菌・ブドウ球菌・大腸菌の有毒株があります

また日和見菌は健康なときはおとなしくしているが、からだが弱ったりすると腸内で悪い働きをする(日和見菌感染症の発症)菌で、代表的なものにバクテロイデス・大腸菌(無毒株)・連鎖球菌があります

3群の腸内細菌の比率は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」のバランスが理想といわれています

善玉菌が2割存在している腸は、悪玉菌の働きが抑制されます

悪い影響を与える悪玉菌ならすべていなくなってしまえば良い、と思いがちですが、悪玉菌“0”になると腸内環境は崩れ、調子が悪くなると言われています

善玉菌で悪玉菌を抑えていられる環境が良いのだそうです



腸内細菌の働きは、腸の中だけにとどまりません

脳の働きにも影響するなど、以下の5つの作用があることが知られています

① 病原体が体内に侵入したとき排除する
② 食物繊維などの消化を助ける
③ ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンKなどのビタミン類を合成する
④ 幸せな気分をもたらす物質であるドーパミンやセロトニンを合成し、その前駆体を脳に送る
⑤ 免疫力のおよそ7割を腸内細菌と腸粘膜細胞との共同作業でつくる


腸が原因とされる病気が全身に及ぶとされているのは、このような腸内細菌の働きがあるからです

そのため腸内フローラのバランスを崩すと、万病を引き起こすことになります

逆に腸内フローラのバランスを整え、腸を健全にすれば病気を予防し、健康になり、寿命を延ばすことにも繋がります

また、腸内の細菌群は、年齢とともに変化します

年をとると悪玉菌の割合が増えてきます

腸内フローラを健やかに保つには、腸内細菌活動を高める食生活が大切です

そのためには以下の点に気をつけて腸によいものを食べるようにしましょう

①、穀類・野菜類・豆類・果物類をとる
植物性食品は腸内細菌の餌となって腸内細菌の数と種類を増加させます

②、発酵食品を食べる
漬物やみそ、納豆、ヨーグルト、チーズなどの乳酸菌やビフィズス菌を含む食品を毎日とることで、腸内の善玉菌を補充するのに効果的です

③、食物繊維やオリゴ糖をとる
善玉菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖は、野菜類、果物類、豆類に多く含まれています。ごぼう、れんこん、大豆、玉ねぎ、ねぎ、にんにく、バナナ、アスパラガスなどを積極的にとりましょう

④、加工食品や食品添加物をなるべくとらない
インスタント食品やハム、ウインナーなどの加工食品は、腸内細菌の数を減少させることがあるため、食べすぎないようにしましょう


ほかにも、よくかんで食べる、適度な運動を行う、自然と触れ合ってストレスを発散する、なども大切です



中でも、花粉症への対策としては「L-92乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株)」がお勧めです


商品としては、カルピス株式会社が提供している「アレルケア」です

第11回日本食品免疫学会(2015年)で発表された内容として

『「L-92乳酸菌」はカルピス社保有の菌株で、これまでに、花粉症・通年性アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎の症状緩和作用や、インフルエンザウィルスの感染防御・風邪様症状の緩和作用を確認しています。
 「L-92乳酸菌」のウィルス感染防御作用のメカニズムについては、これまで、免疫細胞のひとつでウィルスの体内での増殖・拡散を阻止するナチュラルキラー(NK)細胞の活性を高めることを動物を用いた試験で確認しています。体内の感染防御システムは、呼吸器など水際でのウィルス侵入阻止に始まり、ウィルスが侵入した場合に感染細胞への攻撃で増殖・拡散を阻止するという段階がありますが、今回、ウィルスの侵入阻止において重要なIgA抗体に着目し、「L-92乳酸菌の摂取」が唾液中のIgA抗体濃度に与える影響をヒトを対象にした試験で調べました。
【試験結果】
「L-92乳酸菌」の摂取により、摂取4週目に唾液中のIgA抗体濃度が増加しました。
【まとめ】
「L-92乳酸菌」を含む飲料の継続的な摂取により、唾液中に分泌されるIgA抗体濃度が増加したことから、「L-92乳酸菌」はIgA抗体の分泌を促すことでウィルスの体内への侵入を水際で阻止することが示唆されました。
これまでに、「L-92乳酸菌」がNK細胞を活性化することも動物試験で確認されていることから、「L-92乳酸菌」は、ウィルスの侵入阻止と、さらに、感染した場合の、体内への増殖・拡散阻止という2つの感染防御メカニズムに寄与することが示唆されました。』
※IgA抗体:鼻、のど、腸管などの粘膜から分泌され、細菌やウィルスなどの病原体に付着して、体外に排出する働きがある物質です。初乳に多く含まれ、新生児をウィルスなどの感染から守る働きがあることが知られています。




お子様向け用の商品も出ているようです

特に、お子様に「あまり薬を与えたくない」とお考えのご両親には良いと思います

どれ程の効果が期待できるか…は、人それぞれですが、この商品だけ飲んでいれば良いという訳ではないことは確かです

腸内環境は、あくまでバランスです


腸内環境を整えるような努力もせずに、「アレルケア」のみでどうにかしてくれと言っても無理があると思います

今年のシーズンからは、「鍼灸治療」「アレルケア」を試してみる価値はありそうです

( ※腸内環境改善活動は、通年でお願いします


【 この世のすべての病気には、
治療法があるかないかのどちらかだ
もしあるなら、
それを見つけるようにしなさい
もしないなら、
気にしないことだ 】

― マザー・グース ―
― Mother Goose ―
(英米を中心に親しまれている英語の伝承童謡)


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