槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

【お知らせ】2023年シーズンのご予約受付中です

2023年04月28日 | 日記

槍平小屋では2023年シーズンのご宿泊予約受付をスタートいたしました。ご予約は以下の専用フォームからお願いいたします。

ご宿泊予約専用フォーム

お電話によるご予約は、”ご利用日の一ヶ月前から”のみとなります。

ご予約日に制限のないインターネットからのご予約をお勧めいたします。


【小屋泊利用の計画休業日に関するお知らせ】2022/08/06 更新

2022年08月06日 | 日記

本シーズンも大勢のお客様にご利用頂いております。誠にありがとうございます。表題にあります通り、今シーズンの計画休業日(小屋泊のみ)についてお知らせいたします。

【計画休業日 2022年8月31日(水)】※ スタッフ休養、小屋設備メンテナンスのため

※ テント泊、小屋売店、キャンプ場トイレ・水場の利用は平常通り可能です。また、事故・行方不明者発生時などの緊急対応も平常通り行います。

 

コロナ禍は山小屋にあらたな困難をもたらした一方、”これまでにも存在していた課題だが、存在そのものに慣れてしまっていた”課題を浮き彫りにした現象でもあります。慢性的な人手不足、日々の長時間労働については槍平小屋もその例外ではありません。

計画休業日の設定は2022年の今年が初めての試みとなります。持続可能な山小屋営業に向けての小さな、しかし大切な一歩にして参りたいと考えております。皆さまのご理解、ご協力を何卒宜しくお願い致します。

 

槍平小屋

 

 

 


槍平小屋ニュース 2022/07/12

2022年07月12日 | 日記

断続的に強い雨も降る一日となりました。我々も皆様と同じように、スマホ・PCの液晶画面に穴が開くほど!週間天気予報を見つめています。好天の兆しを願いつつ、けれども冷静な判断も忘れずに、という姿勢がやはり大切ですね。

毎シーズン、山小屋ではいろんなことが起こります。予想していなかったこともたくさん。そのたびに悩んだり困ったりもするのですが、「花たちに見られているからな。恥ずかしい態度だとみっともないな」と、儚げな見た目の花々ではありますが、叱咤激励されているような気分にもなります。

シーズンの営業が始まったばかりの山小屋、きっとこんな感じに蕾が開き始めたところでしょうか。たくさんのお客様をお迎えして、しっかり皆様に信頼して頂ける山小屋として花が咲かせられるように今シーズンもスタッフ一同頑張って参ります。あらためまして、2022年シーズンもどうぞよろしくお願いいたします!


【最新登山道情報】槍ヶ岳・飛騨沢ルート 2022/07/09 更新

2022年07月09日 | 日記

槍平小屋より上部の槍ヶ岳・飛騨沢ルートの状況をお知らせします。本日現在、登山道に影響する積雪はなく、夏装備で通行可能です。

標高2470m付近の涸れ沢のトラバース箇所に土砂崩落があり、通行が危険なため一部迂回路を設定しています。

槍ヶ岳から稜線を歩いて南岳方面、さらに南岳新道通行予定の方は上部雪渓の状態を南岳小屋さんから出される情報で確認して下さい。

 

 

大喰沢(標高2150m付近)。

 

最終水場は取水可能です(標高2250m付近)。

 

標高2470m付近、涸れ沢トラバース箇所の土砂崩落。迂回路にピンクテープの印があります。

 

迂回路は数メートルです。

 

標高2550m付近。飛騨乗越・千丈沢乗越分岐です。本日救急箱を設置しました。靴のソール剥がれ応急処置セットが入っていますが、修理後は必ず下山して下さい。

 

標高2600m付近。

 

標高2700m付近を下山する登山者。

 

標高2700m付近。標高2850m付近にかけて登山道脇に雪渓がありますが通行に支障はありません。

 

標高2850m付近。

 

標高2900m付近。

 

飛騨乗越(標高3020m)。飛騨沢ルートで槍ヶ岳が見えるのは穂高平小屋からと、この飛騨乗越からになります。

 

 

 

 

 

 

 

 


槍平小屋ニュース 2021/10/12

2021年10月12日 | 日記

小屋スタッフ下山の今朝は雨模様となりましたが、前日夕方に恒例の槍平神社へのお参りを済ませました。先月は大きな地震もありましたが、槍ヶ岳・飛騨沢ルートでは怪我人が出ることもなく、そしてなにより、小屋スタッフ全員が元気に下山の日を迎えられたことを感謝。

 

さぁ、いよいよ下山です!ガスガスの中を歩くのもきっと思い出に残るはず。はるちゃん、かほサン、特別なシーズンの中で本当に頑張ってくれました!ありがとう!そして、4代目小屋主人にとってもコロナ後初宿泊営業のシーズン。あまり顔には出さないタイプだと思うのですが、神経をすり減らしながら、けれども前を向いて頑張る姿勢には頼もしさが年ごとに積み重なっているなぁ、と、身内びいきは別としても感じています。

 

”秋の入場門”を後にして下山開始。

 

コロナ禍となった昨シーズンより、槍平小屋へだけでなく、山小屋全体へ大勢の皆様からたくさんの応援を頂きました。あらためて、お礼申し上げます。登山を愛する多くの方から、山小屋の役割へのご理解や感謝の言葉を頂くたびに、嬉しい気持ちだけではなく、身が引き締まる思いを感じています。皆様の期待を裏切らず、山小屋として一番大切にしなければいけないものは何か、ということを模索し続けていかなければならないと再認識したシーズンでもありました。山小屋は大自然に囲まれているだけではなく、様々な”状況”の中に置かれています。どうぞ皆さま、これからも槍平小屋をあたたかく、また時に厳しい視点から見守って頂ければ幸いです。

靴裏に感じる、落葉のやさしいクッションが下山の疲れを減らしてくれます。シーズン中の様々な出来事も思い起こしつつ、無事に下山。そして、三ヶ月ぶりに街に降りてきてもっとも衝撃的だったこと。それは・・・。

「ガソリン、めっちゃ高いやん!」(苦笑)。プチ浦島状態を早く脱却しなくては!

あらためまして今シーズンのご利用、また小屋への応援をありがとうございました。まだ槍平小屋未体験という皆さま、新緑眩しい2022年の夏にお待ちしております!どうぞお元気にお過ごしください!