岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」公式ブログ

山口敏太郎プロデュース!岐阜市・柳ケ瀬商店街にて開催されるお化け屋敷「恐怖の細道」の公式ブログです。

さらば、我が青春のお化け屋敷。

2019-09-07 02:19:53 | 日記
 始まりがあれば、必ず終わりは訪れる。

既にSNS上やマスコミ報道でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」は、現在開催中の「消えた子どもたち」の終了をもちまして、8年間の活動に幕を下ろすことになりました。

 これまでの皆様のご愛顧に、心より感謝を申し上げます。


 今回、活動停止という判断に至った理由は多岐にわたり、一つに絞ることは出来ませんが、大きな理由を挙げるとすれば「私たちの出来ることは、やり終えた」という実感を得たこと、そして私たち「やながもん」メンバーが本業と並行してお化け屋敷を運営していくことが難しくなってきたこと。この2つになるでしょうか。

 私たちが第1回の「恐怖の細道」を開催した2012年当時の柳ケ瀬商店街は、大型店舗の撤退が相次ぎ、ただ座して死を待っているような街に見えました。かつて「肩をぶつけ合いながら歩く」と言われた街は、残念ながらゴーストタウンのような状況になっていました。


 そんな柳ケ瀬を何とかしたい!かつての賑わいを取り戻したい!そんな思いで始めた「恐怖の細道」は、私たちの想像を超える大ヒットになりました。連日のようにマスコミ取材が入り、入場まで4時間待ちの日もありました。当時の柳ケ瀬商店街の理事長からは「この10年で柳ケ瀬がマスコミに取り上げられた数より、この2ヶ月の方が多かった」という言葉もいただきました。

 あれから7年。現在の柳ケ瀬商店街は、少しづつですが活気を取り戻しつつあります。シャッターを下ろしたままだった店舗に少しづつお店が入りはじめ、高島屋南エリアや、センサの跡地は整地されて高層マンションの工事が始まっています。柳ケ瀬は、今まさに生まれ変わりつつあります。

…かつて私たちが憧れた、商店街としての姿とは違うとしても。


 私たち「やながもん」は、柳ケ瀬の人間ではありません。かつての賑わっていた柳ケ瀬に思いを持つ、岐阜市の企業経営者が集まって組織された任意団体です。柳ケ瀬が、旧来の商店街という姿ではないにせよ…生まれ変わるために歩き出した今、当事者ではない私たち「やながもん」の果たすべき役割は終わった、のかも知れません。



 8年という月日は長いものです。かつて「若手経営者の集団」と呼ばれていた私たちも、そろそろ企業人として果たすべき役割が大きくなって来る年代に差し掛かりました。メンバーの中にも、本業の都合で、泣く泣く「やながもん」の活動から離れることになった者も出てきました。

 お化け屋敷を開催するのであれば、まずは柳ケ瀬のために。そして全力で恐怖というエンターテイメントを提供するのが、私たち「やながもん」の信条です。それが難しくなってきたのであれば、潔く活動を終了しよう。それが、今回の決断に至った理由です。
 

 最後の「恐怖の細道」、「消えた子どもたち」の開催期間は残すところあと8日間となりました(9月は土日祝日の限定開催となります)。令和元年、昭和の都市伝説・口裂け女たちは闇へと帰ります。ラスト8日間は「最恐ヴァージョン」「口裂け女メイク体験」など、さまざまなイベントをご用意して皆様のご来場をお待ちしています!
 どうぞ、最後の最後まで我が青春のお化け屋敷「恐怖の細道」を見届けてください。

…いつか、このお化け屋敷が皆さんの心の中で新たな都市伝説になることを祈って。

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