多文化共生のすすめ

Toward a Multicultural Japan

日比経済連携協定:看護師・介護福祉士

2006年09月11日 | Weblog
フィンランド訪問中の小泉首相とアロヨ・フィリピン大統領が、9月9日に日本とフィリピンの経済連携協定に署名し、協定の中にフィリピンからの看護師・介護福祉士が盛り込まれていることを、9月10日の各紙が伝えた。

また、9月11日の報道によれば、厚生労働省は、当初2年間は、フィリピンで看護師の資格を持つ400人と、同じく介護福祉士の資格を持つ600人を受け入れることにしたという。来日後、6か月間の日本語研修を経て、日本の病院や介護施設などに就労し、日本人と同等以上の報酬が約束される。看護師は3年以内、介護福祉士は4年以内に日本の国家資格を取得すれば、日本での就労が無期限に延長可能となる。

日経新聞の9月10日の記事は「看護師・介護福祉士-初の『労働開国』」と見出しをつけているが、この見出しは誤解を招くものだ。国内の外国人労働者は、専門・技術的労働者に加え、日系人や技能実習生、超過滞在者などをあわせれば、すでに100万人近いからだ。また、今回の協定で受け入れるフィリピンからの労働者は、年間数百人規模に過ぎない。

最新の画像もっと見る