親心、子心

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生存欲求

2015年03月12日 20時23分13秒 | 教育全般(非分類)
震災の追悼式で、宮城県の遺族代表として話した菅原さんの話が、話題になっているようだ。

助けられない母が「行かないで」と言うのに対し、「ありがとう、大好きだよ」と言葉を残し、逃げたという。


表面上は誰もが、母も、菅原さんも肯定的に受け止めているが、心の中は賛否両論なんだと思う。

だれもが本当に「仕方ないよな」と思っていたなら、それは素晴らしいことだ。生死を身近なものとして感じているのだと思えるから。


人間には、生存欲求がある。

しかし、今の日本で命の危機を感じることは少ない。
だから、命に関わる教育は、忘れられてしまうことが多い。


…しかし、生命の安全をいい加減に扱って、それ以上のことを考えさせることはできないのだ!
…と、私は思っている。

…自分の命が安全だと感じて初めて、人は成長できるとも思っている。


…震災は、風化させてはならない教訓、教育的題材だ。

しかし、いま現在。震災に関わらず、命をおびやかされている人々がこの日本にもいるのだと、忘れてはならないと思う。

そして、そういう人々がいることこそが、いまの日本の教育問題に根本的につながっているのだ。

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