山崎裕二 活動誌 ブログ版

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水田農業振興に関する意見書(案)

2022-07-23 11:45:25 | 文書質問・意見書・要望書

水田農業振興に関する意見書(案)

 我が国の水田農業は、私たち日本人の主食であるコメを生産する場であるだけでなく、水源の涵養や国土の保全、良好な景観の形成など、多様で多面的な役割を果たしており、米作りを通じて、これらの機能を維持してきた。

 一方で、主食用米の需要量の推移は、全国ベースでみると、中長期的に減少傾向にあり、最近は、人口減少や高齢化を背景に、その減少幅も年10トン程度に拡大している。

 さらに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、業務用米の需要が低迷しているため、在庫量の増加が生じ、米価下落・肥料価格の高騰など、農業者にとって経営の先行きが不透明な厳しい状況となっている。

 このようななか、水田農業を維持し、持続的に発展させていくためには、基幹的農業従事者が高齢化している状況をふまえ、安定した担い手の確保を図るとともに、水田を有効活用し、所得を確保する必要がある。

 よって、国においては、水田農業の持続的発展を図ることが重要であることに鑑み、下記の事項を実現されるよう、強く要望する。

1 国内の米価や肥料価格及び燃料価格の動向をふまえ、収入減少緩和対策の制度改善など、万全なセーフティーネット対策を講じること。

2 主食用米の需要に応じた生産に向け、水田フル活用の推進に必要な経営所得安定対策等の交付金に係る十分な予算措置を講じること。

3 新たな米政策にかかる十分な検証を行うとともに、地域の担い手の確保・育成など、さらなる環境整備を確立していくこと。

 以上、地方自治法 第99条の規定により、意見書を提出する。


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