乳がん☆乳ガン☆乳癌☆日記

●05年5月乳癌左乳房全摘腋郭清手術●13年6月再発 失くしたモノより今を見つめ前に歩くナリ♪  再発しちゃいましたぁ~

自分のままで

2005年10月19日 02時47分07秒 | 乳がん1年生
乳がんになって思うこと。 乳がんになって感じること。
背負うものが大きければ大きいほど、大切なものが有ればあるほど、不安も悲しみも抱えることが出来ないほど大きい。それはけして言葉では言い尽くせない、人それぞれの人生の重み。「普通であること」 全てがいとおしい・・・当たり前のように生活することってありがたい。病になっても『 心を健全にたもつ 』このことが一番大切。そして、難しい・・・・。だから少しでも気晴らしになることがあればそれをやってみるのも手です。好きなことやりたいことをありのままの自分にさせてあげる。良いも悪いも関係ない
すべてをひっくるめてまず自分を大切にすることから。
2005.6/17(金)・・・・入院中の日記から・・・・
ある女性が退院・・・回復しての退院ではない。こんなに、やるせない悲しみがあるのか。そして、こんなに癌が憎い!と思ったことはない。ガンなんてこの世からなくなればいい!なにもしてあげられなかった。彼女は緊急入院で病室に入ってきた。何度も入退院をされていたとのこと。2週間後少し歩けるまでに快復するが、直ぐに悪化。大腸癌、腸閉塞、炎症・・・絶食で水も口に出来ない。高熱も常にの状態で、幾度となく家に帰りたいと先生にお願いしていた。何度もご家族と医師が夜遅くまで話し合いを重ねていた。以前・・・洗面場で、「なんで、私がこんなめにあわなければならないの・・・・!!」と胸の奥から絞り出すように言った。
あの時の彼女の顔が瞼にこびりついて離れない。あの時の声が今でも耳に残っている。そして末期癌であることを私に話したの。ベッドで痛みに耐え、グチ1つこぼすわけでもなく静かに横たわっている姿が私の彼女に対する印象でした。しばらくして、自宅で療養する事に。専門の業者の人がストレッチャーで彼女を運び出した。そのときストレッチャーに横たわった彼女の土気色した細い手が真っ直ぐ 私に伸ばされた。すぐさま駆け寄り彼女の手を握りしめたが・・・・言葉が・・・・
言葉が出てこなかった・・・・それでも、やっと出てきた言葉がなにもしてあげれなくて ごめんなさい」・・・だった。頑張れとは言えなかった・・・喉まででてきたのに・・・彼女の目から見る見るうちに涙が出てきて・・・・か細い声で「ありがとう・・・」と・・・言われた。私は、我慢できずに泣いてしまった。そしてただただ、ご家族の方に頭を下げていた。心の中で「彼女を宜しくお願いします」・・と願いながら・・・
私が
この病(乳がん)から逃げない!と誓ったのはこの事が大きなきっかけでした。
私は彼女から学びました・・・学ばなきゃダメだと思いました。
生きなきゃダメなんだ。生きることに責任を持たなきゃダメなんだ。「生きる」という・・・この事への無頓着は、ある意味幸せなのかもしれない。でも・・・知ってしまった。「生きる」ことの理由を考えさせられた。知ってしまったからには、目を背けることは出来ない・・・。人生に悔いや後悔は付き物だけれど、今、この瞬間に後悔はないという生き方もきっとあると思う。頑張ることが出きるだけでも・・・幸せなんだ。怖いことに立ち向かう勇気を!胸を張って誇れる生き方を

デカドロン

2005年10月19日 01時03分17秒 | 抗癌剤1~6
。。。。。。デカドロンについて。。。。。。 
乳がんの抗ガン剤に追加注入される薬。デカドロン(副腎皮質ホルモン)(・・・どんな薬?知らないな・・・こりゃイカン)!確かにこのデカドロンの注入時におきる作用として全身に「ピリピリ」とした。しびれが30秒~1分ぐらいの間おきます。気持ち悪いのよね~モゾォッて感じが!私はこれで気分が急速に悪くなります。ムカムカ(吐き気)と軽い頭痛が私の副作用です。うっ・・・今思い出しただけで気分悪い・・・ 乳がんの抗ガン剤は本当に人それぞれなんだといつも思います。癌撲滅のために我慢してるけれど・・・いんや、ダメダメ弱気になっちゃ沢山の闘っている人たちと共に おいらも負けないゾォ。明日は病院だ!・・・内科だからちょっと憂鬱だわぁ

お母さんと旅行

2005年10月19日 00時35分38秒 | 乳がん1年生
乳がんの告知をされて・先ず、考えたことの1つに、お母さんと何処でもいいからでかけよう!でした。 (二人での1泊旅行はしたことないモン)
以前何度も計画しては断られてきたからナ~。外出・外泊の嫌いな母をいかに連れ出すのか悩みました。お金を無駄に使うことをしてはいけないと散々怒られていたから。普段が、普段で放蕩娘なモンで。でも、それが出来たの。会社の人の多大なる協力もあり実現したのです。スッゴイコトなんだから ホントに嬉しかった 。だって約束していても、当日キャンセル(ドタキャン)有り!の人(母)だから。おまけに、近日まで喧嘩しまくっていたから。会社の人にも諭されました。「子供が折れなくてどうするの?」スミマセン。。。。。かわいげのない人間で。。。心配ばかりおかけして。。。それに、本当はそうとう母も私に気を遣ってくれていたのです。仲直りしたときに素直になって良かったと思いました。
帝国ホテルに泊まって、翌日国技館で大相撲観戦(五月場所) 
ホテルでは母の日フェアーで部屋に花束(とても広いゆったりとした部屋)
お食事も事前に予約して完璧!国技館までタクシー。A枡席の東四列目。帰りはライナーのグリーン (全部会社の人が手配・準備をしてくれたのデス感謝、感謝です 大切な時間をいただきました。あたたかな真心に心からお礼を申し上げます
初めての母娘だけの旅行
丁度母の日だから説明に困らなかったけれど、本心は乳がんの手術で胸を切り取ってしまう前に。お母さんにもらった躰のまんまのうちに。感謝の気持ちをメ~イッパイ込めて二人だけの時間が欲しかったの。たわいない話が出来て嬉しかった 心配をかけるけれど、その分、一生懸命頑張って治療するからネ。
絶対に治すからネ。 お母さんより先に死なないからネ。
後日談
旅行中撮りました写真が出来上がり母に見せたところ「なぁ~に此の写真 全然ちゃんとしたのが一枚もないじゃない」「こんなんじゃ、誰にも見せられないわ」お叱りのお言葉。まぁ~確かにダメ写真でした(認めます・・・さらに・・・反省してますゥ) 今も、写真を撮るのが『下手くそ』とののしられていますが・・・ご愛嬌 。笑って誤魔化しちゃェ こうして旅行に行けたのも周りの人の理解と協力があってこそ。きっと、この旅行だけではなく全てのことに共通する事なんだと思います。人からもらったこのあたたかな思いを今度は私が人に与えられるように生きていきます。