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子安神社😐😐😐底の抜けた柄杓を奉納し安産祈願と健康な子どもの誕生を祈るという神社

2020-09-13 14:00:00 | 神社仏閣

「諏訪大社上社前宮」から徒歩約5分、「諏訪大社上社本宮」から徒歩約20分/車約5分の「茅野市宮川」にある「子安神社(こやすじんゃ)」は、古くから縁結び・安産・子育ての守護神として「お子安様」と親しまれて来た「諏訪大社上社前宮」の末社だ。
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全国に鎮まる「子安神社」は、神話の中でもとりわけ美しいとされる女神で、「天照大神」の孫「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」の妃神「木花之開耶姫(このはなのさくやびめ)/木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)/木花咲弥姫命(このはさくやひめのみこと)」を祭神とする安産子育ての信仰の神社だが、ここ「諏訪大社」末社の「子安神社」は、「諏訪大社」主祭神「建御名方神(たけみなかたのかみ)」の母神「沼河比賣神(ぬなかわひめのかみ)/高志沼河比賣命(こしのぬなかわひめのみこと)」が祭神だ。
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同社の例祭日は、12月22日だが、妊娠5ヶ月目の戌の日に、祈祷に続いて底の抜けた柄杓を奉納し、水が軽く抜ける柄杓にあやかって楽なお産が出来るようにとの安産祈願と、健康な子どもの誕生を祈るという社だ。もとより「お諏訪さま/建御名方神」は、十三柱(資料によっては最大二十三柱)の御子神をもうけたとされ、古くから子授けの信仰がある神社で、「上社本宮」と「下社秋宮」で午前9時から午後4時まで、祈祷を受け付けているという。
〈補記1〉 新潟県糸魚川市では、「大国主神」と「越(古志/高志とも)の国」(古代の北陸地方の国名)の「沼河比賣/高志沼河比賣」との間に生まれた「建御名方神」が、「姫川」をさかのぼって諏訪に入ったとの伝承が残っているという。
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〈補記2〉 「古事記」で「神阿多都比売(かむあたつひめ)/木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」、「日本書紀」で「神吾田鹿葦津姫(かむあたかあしつひめ)/木花開耶姫(このはなのさくやびめ)」と記されて、神話に登場する国津神「大山津見神/大山祇神(おおやまつみのかみ)」の娘は、皇祖神「天照大神(あまてらすおおかみ)」の孫[「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」の妻だ。第1子が「海幸彦(うみさちひこ)」として知られる「火照命(ほでりのみこと)」で、第2子は「山幸彦(やまさちひこ)」として知られる「火遠理命(ほおりのみこと)」で、初代天皇「神武天皇(じんむてんのう)」の祖父になる。神話の中でもとりわけ美しいとされる女神「木花之佐久夜毘売」を妻とすれば、桜とされる木の花が咲くように咲き栄えるが、御子の命は木の花のようにはかなく、故に子孫となる天皇の命は神々ほどに長くはなく儚いと語られる。

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