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洩矢神社😐😐😐上海アリス幻樂団制作「東方風神録」のモデルとして聖地の一つになっている神社

2020-09-11 17:00:00 | 神社仏閣

JR中央本線「岡谷駅」から徒歩約15分、長野自動車道「岡谷インターチェンジ」から車約15分の「旧橋原村」(現在の「岡谷市川岸」)にある「洩矢神社(もりやじんじゃ)」は、土着神「洩矢神(もりやのかみ/もりやしん)」と、「建御名方神(たけみなかたのかみ)」の異名ともされる「藤島明神」を祭神とする旧社格「村社」の神社だ。
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地域の伝承では、「古事記」の説話「国譲り(くにゆずり)」において、力競べに敗れた「大国主神(おおくにぬしのかみ)」次子「建御名方神」率いる出雲系稲作民族が、諏訪へ進出したので、「洩矢神」を長とする狩猟系先住民族は、「天竜川」辺り(他説に「諏訪大社上社本宮」周辺の「守屋山」麓とも)で対峙したという。当時、「天竜川」辺りにあったそれぞれの陣地跡が、「岡谷市川岸」にある「洩矢神社」と「藤島神社」だったと伝えられている。
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凌駕された狩猟系先住民族は、共棲の道を選ぶことになり、「洩矢神」子孫「守矢氏」は世襲神職「神長官(じんちょうかん)」として「建御名方神」子孫で神霊が宿る対象「依代(よりしろ)」とされる世襲神職「大祝(おおほうり)」の「諏訪氏」、1601(慶長6)年の祭政分離後は「諏方(すわ)氏」(惣領家が「諏訪氏」を名乗った)に仕えることになったのが顛末だという。

 ❖ 阿像(獅子)吽像(狛犬)  神聖な場所を邪気から守る役割をもつという空想上の守護獣像で、向かって右の角がなく開口するのが「阿(あ)像」の「獅子」、左の角があって(簡略化され角がないものも多い)口を結ぶのが「吽(うん)像」の「狛犬(こまいぬ)」だ。現在は「獅子と狛犬」という呼称が、魔除けのために置かれる像「拒魔犬(こまいぬ)」から、「狛犬」という言い方で定着して来ているという。
〈追記〉 上海アリス幻樂団「東方風神録(とうほうふうじんろく)」で、「東風谷早苗(こちや さなえ)」「八坂神奈子(やさか かなこ)」「洩矢諏訪子(もりや すわこ)」の住む「守矢神社」のモデルとして聖地の一つになっているというが、作者「ZUN氏」は聖地巡礼するファンに「派手なことをして地元民に嫌われないようにしてほしい」と、節度をわきまえるようにコメントしているという。