やまかん日記

小学校教員、上級教育カウンセラー、嘱託社会教育主事、学級経営スーパーバイザーとしての活動を紹介します。

総合教育技術2008年12月号が発刊になりました

2008-11-18 00:45:04 | Weblog
総合教育技術2008年12月号が発刊になりました。
私八巻寛治は、今年度の連載で、職員室で活用できるカウンセリングの技法の紹介をさせていただいています。ぜひ手にとって一読下さい。魅力ある教育情報が満載です。
【特集】
問われる!「全国学力調査結果」の活用力
2度目の「全国学力・学習状況調査」を終えて、昨年同様の課題が浮き彫りになった。今後、課題解決に向け、学校はどのように取り組んでいけばよいのか。 調査結果で上位に位置する各県の取り組みをもとに考察していく。
●巻頭インタビュー
今年度の「全国学力調査結果」。子どもたちの国語、算数・数学における学力にはどのような課題が見られるのか?また、学校はその課題解決に向けてどのように取り組めばよいのか?
文部科学省初等中等教育局教育水準向上プロジェクトチーム総括リーダー 藤野公之さん
●研究者提言
知識・技能の定着・活用に見られる課題を解決するために、子どもたちへの指導上、まず何から取り組めばよいのか?
1)「小学校国語」金沢大学准教授 折川 司
2)「小学校算数」弘前大学准教授 中野 博之
3)「中学校国語」富山大学教授 米田 猛
4)「中学校数学」福井大学教授 黒木 哲徳
●先行事例
「国語、算数・数学」知識・技能の定着・活用に見られる課題に対して、小中学校ではどのように取り組み、課題解決を図っているのか?~秋田県の場合
1)インタビュー/秋田県教育庁義務教育課「算数・数学学力向上推進班」 佐々木孝雄副主幹
2)実践レポート/東成瀬村立東成瀬小学校、由利本荘市立道川小学校 ほか
【特集2】
学校文化をひき継ぎ、育む
近ごろ学校は、「あれができない」「これができない」と批判されてばかりであり、また学力を伸ばすことのみが強く求められているような状況に陥っている。そういった風潮のなかで、「教師と子ども」、「学校の歴史や伝統」、「地域の風土や人々」、それらによって育まれる「校風」=学校文化というものがないがしろになっていないだろうか。学校の役割、教師の責任について改めて考える。
提言1
世界に誇る日本の学校文化~これまでの学校が「できていたこと」
オックスフォード大学教授/東京大学大学院教授 苅谷剛彦さん
●提言2
見直したい学校文化~学校でしかできない豊かな学び
東京都大田区立久原小学校校長 清水一豊さん
●実践報告
明治39年制定の「校訓五箇条」を復活、“温故創新”主義で学校の伝統受け継ぎ、守る
……宮城県石巻市立石巻小学校の取り組み/ほか
【Special Interview】
イルカさん(歌手)
「なごり雪」でおなじみのミュージシャンであり、また絵本作家、エッセイストとしても活躍するイルカさんに、これまでの足跡を訊く。
【押し寄せる教育改革の浪を読み解く!】
必読特別資料&解説
文部科学省
「教員免許更新制とは? ─解説とQ&A─」
【別冊付録】
NEW SCHOOL LEADER
2008年度 学校管理職研修
教頭・主任必携!論述で磨く学校経営術
【特別付録】
教育技術CD-ROM 08-09冬版
○年賀状&クリスマスカード&寒中見舞いカード集 08-09
○学級経営実務テンプレート集
○季節のイラスト&レタリング集&型紙(1月~3月)
○学年・学級通信&あいさつ文例集(1月~3月)
○お役立ちカレンダー(2009~2010)
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次号の内容総合教育技術 1月号
12月15日ごろ発売
定価840円(税込)【特集1】
平成21年度「移行措置」期間の実りある学力向上を設計する
4月からいよいよ「移行措置」期間1年目がスタートする。授業時数の増加、単元の増減など、主要課題について、文部科学省、現場実践者、各教科の専門家から、要点を指摘してもらう。
巻頭インタビュー(1)
「移行措置」1年目、子どもへの指導のためのポイントは何か?
文部科学省初等中等教育課程課長 高橋道和さん
巻頭インタビュー(2)
「授業時数の増加」学校独自にどう工夫する?
立命館大学教授 陰山英男さん
●課題別提言/新学習指導要領の一部追加、現行要領の一部省略を含め、「移行措置」において押さえておかねばならない具体的なポイントは何か?
(1)「算数」………………青山学院大学教授 長嶋清
(2)「小学校理科」………麻布大学非常勤講師 矢野英明
●課題別提言(3)/「小学校外国語活動」平成23年度からの実施に向けて、「移行措置」期間はどのように準備を進めていけばよいのか?…………大阪教育大学教授 田中博之
●Q&A/まだまだ知りたい「移行措置」のポイント
【特集2】
教師力の継承 ~プロの技をどう引き継ぎ、どう受け渡せばよいのか~
教師の世代交代が急速に進むなか、プロとしての教師の技はどうやって継承していけばよいのか。ベテランと若手を分かつ深い世代の溝を乗り越えて、技の継承に励む具体的な事例を紹介する。
●提言/世代格差を超えて教師力を継承するには
鍛える国語教師研究会主宰/授業道場野口塾主宰/植草学園大学教授
野口 芳宏さん・ほか
【Special Interview】
松本明慶さん(仏師)
日本を代表する仏師である松本さん。その手から創り出される仏像は、全国各地で人々に慈しみの心を伝えている。40人もの弟子を率い、日々作品づくりに励むコツは何か、その弟子育成の方法などを語ってもらう。
【好評企画】
TREND 2009
著名人が綴るエッセイ「このごろ思うこと」
(1)フリージャーナリスト 江川紹子
(2)料理研究家・食育研究家 吉原ひろこ
【必読特別資料&解説】
「新学習指導要領」実施の基本精神と、「管理職試験論文」執筆の要諦がここに!
「教育基本法」改正前後・比較表
【連載企画】
・教師花伝書 東京大学大学院教授 佐藤学
・1月の学校だよりと学校経営の実務
・事例で考える実践教育法規セミナー
・情報パック/研究会・研修会ガイド/ほか
【入選者発表】
・第44回「わたしの教育記録」
・第9回 ドラえもん大賞 全国作文コンクール
─新学習指導要領「言語活用力」育成イベント─
【別冊付録】
NEW SCHOOL LEADER
2008年度 学校管理職研修
教頭・主任必携! 論述で磨く学校経営術

授業づくりネットワーク2008年12月号が発刊になりました

2008-11-16 11:30:03 | Weblog
授業づくりネットワーク2008年12月号が発刊になりました。
12月号は、東北青年塾のメンバーが沢山原稿を掲載しています。まるで「東北青年塾ちらし丼」のようです。(彦麻呂さんのようにはいきませんでした…m(_ _)m)
 掲示板には授業づくりネットワーク2009イン函館の案内もあり、私が初日に行う貴重体験型セッション「今必要な教師のチカラ」として、体験講座をさせていただくコマも載っていました。ぜひ内容盛りだくさんですので、お読み下さい。
http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
定期購読は下記アドレスからどうぞ…
https://w3.gakuji.co.jp/cgi/gakujisec.cgi?act=teiki_apply&magazine=05277

授業づくりネットワーク2008年12月号

特集:「学習ゲーム」定番ベスト10
熱中! 学習ゲームの現在/上條晴夫
国語 学習ゲームの定番ベスト10/佐内信之
社会科 学習ゲームの定番ベスト10/阿部隆幸
算数 学習ゲームの定番ベスト10/蔵満逸司
理科 学習ゲームの定番ベスト10/真田伸夫
学習ゲームの授業運営法/平山雅一
第2特集:生活習慣の新しい指導法
返事―教師と子どもの関係性をつくる指導/佐藤正寿
挨拶―「おはよう」「さようなら」の指導/秋澤美加子
言葉遣い―人を傷つける言葉を言わない指導・タメ語を使わない指導/堀 多佳子
学習行動―基本的学習行動としての起立・着席・挙手の指導/片野靖久
給食―楽しい食事をするための基本マナーの指導/米望久美子
【たのしい実践】
「○○雨」を考えて日本語の豊かさを知る
(国語・小学校高学年)/中嶋卓朗
【たのしい実践】
心の玉を磨く時間!~自問清掃~
(特別活動/道徳・小3)/渡辺恵輔
連載

リレー連載 教室サバイバル~はじめの3年間~
 私を変えてくれた子どもと先生/桑原健介
授業成立の基礎技術・わたしの実践/竹松克昌
 子どもも教師もやる気を出すために
特別支援教育おすすめ教材・教具/池田康子

わたしのインターネット手帳/星 彰
教室がなごむお笑いのネタ/高橋なんぐ
ひねくれ教育日誌/吉田 孝

あすの授業(12月)
国語(小3)/渡邉謙一
教科書かくれんぼ
社会(小4以上)/平嶋 大
都道府県名当て連想ゲーム
算数(小4)/藤原なつ美
陣取りゲームで広さ調べ
理科(小5)/太田昭夫
全員が授業に取り組めるように展開することが理解につながる
体育(小5・6)/清野雅紀
フェアプレイ(ボール運動)
学級活動(小全学年)/若月安明
中国の遊び“チェンズ(鍵子)”で体を温めよう!
青年塾ネットワーク
編集部に届いた本
バックナンバー
掲示板
ひろば
次号予告・編集後記

宮城県小学校特別活動研究協議大会の案内が東北ネットに

2008-11-15 08:41:33 | Weblog
青森の種市先生のご配慮で、「東北ネット」に宮城県地区別活動研究会の案内を紹介していただきました。
 他にも、算数や附属小学校の公開等の案内が載っています。ぜひご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/eastnorth2008
さて,第34回宮城県小学校特別活動研究協議大会を下記のとおり開催する
こととなりました。
つきましては,各地区よりの実践を持ち寄り,大会主題にせまる特別活動の在り方を求め,実り多い大会にしたいと考えております。
多くの会員の皆様のご参会を賜りますようご案内申しあげます。

大会主題「かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動」

1 日 時 平成20年11月28日(金)
       9:30~15:30

2 会 場 仙台市泉区中央市民センター
  
3 主 催 宮城県連合小学校教育研究会 特別活動部会

4 後 援 宮城県教育委員会、仙台市教育委員会

5 日 程  9:00~受付 
       9:30~ 開会式
       9:50~領域別分科会
       12:00~昼食・休憩
       12:50~パワーアップ講座Ⅰ・Ⅱ
       15:00~分科会報告
       15:20~閉会式
6 領域別分科会 9:50~12:00 各会場

○学級活動【下学年】
かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動
~もっとかかわり合いたいと思う子どもたちを育てる学級活動をめざして~
発表 仙台市立川平小学校  岡田 久美子

かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動
~活発な議論,本音のぶつかり合いを生み出す『AorB』の話し合い」~
発表 仙台市立上杉山通小学校 佐藤 百合恵

○学級活動【上学年】
学級活動に生かす教育相談的手法の一試み
~学級活動や朝の会・帰りの会におけるSSTとSGEの実践をとおして~
発表 登米市立東郷小学校  橋 聡 子

かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動
~人間関係を深める活動をとおして~
発表 栗原市立岩ヶ崎小学校  多 田 豊 隆

○児童会活動
かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動
~一人一人が意欲的に関わり合える代表委員会を目指して~
発表 仙台市立将監小学校 黒 坂 光 幸

かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動
~児童集会「ニコニコ栄っこ会」の取組をとおして~
発表 仙台市立中野栄小学校 井 手 未 央

○クラブ活動
かかわり合い,認め合い,高め合う集団をつくる特別活動
~伝統文化を取り入れたクラブ活動の工夫~
発表 石巻市立石巻小学校 久保田 健一

地域の方と共につくるクラブ活動
発表 仙台市立南材木町小学校  橋 興

7 パワーアップ講座 12:50~15:00
◆講座 Ⅰ
①新学習指導要領対応!人間関係づくりを中心にした学級活動をどう展開するか
講師 仙台市立向山小学校 八巻 寛治
②「三つの柱で学級づくり」クラスネーム 係活動 朝・帰りの会
講師 仙台市立桜丘小学校 中嶋 卓朗

◆講座Ⅱ
○ワークショップ みんなで考えよう! 新しい特別活動の年間指導計画
講師 仙台市立東六番丁小学校 熊谷 裕行
※ 県内の特別活動の実践家が,みなさんのために秘伝の技を公開します。
※ 新学習指導要領の実施に向けて,大いに参考になる内容です。
※ 講座Ⅱは,全体での演習になります。

8 参加申し込み
(1)申し込み方法
参加申し込み書にご記入の上,郵送またはFAXで事務局にお申し込みください。
〒983-0011 仙台市宮城野区栄3-12-1
仙台市立中野栄小学校  相 馬 典 明
TEL 022-258-8080 FAX 022-258-8059
(2)申し込み期限
平成20年11月7日(金)→期日に関しては事務局にご相談下さい。

(3)その他 午後のみの参加も大歓迎です。その際,参加費は通常どおり
申し受けます。

9 その他
(1)参加費  資料代として,当日受付で1,000円を申し受けます。
(2)昼 食  ご希望なさる方は,「参加申込書」に記入してください。当日受付時に食券をお渡ししますので,昼食時に受付でお弁当・飲み物と交換してください。(800円)
(3)駐車場  会場には駐車場はありません。西友駐車場をご利用いただくか,会場付近の有料駐車場をご利用ください。なお,西友駐車場は許可を得ております。

~おすすめサイト~
・教育ブログ(算数・数学科)http://education.blogmura.com/sugaku/
・Eduブログhttp://edublog.jp/Top.blog
・やまかん日記 http://edublog.jp/ktsn1213/archive/1286
・種市算数研究所 http://blogs.yahoo.co.jp/jyugyoken

子育て支援講座①カウンセリングの技法を活かしたかかわり方

2008-11-14 03:29:11 | Weblog
子育て支援講座(1)カウンセリングの技法を活かした関わり方 
子育ては悩みがあって当たり前、大人として、親として、それにどう向き合ってゆくか?

■日時:11月22日(土)14:00~16:00 
■場所:南光台市民センター 3階 集会室
■講師:八巻 寛治(やまき かんじ)先生
 ・日本教育カウンセラー協会上級教育カウンセラー
・学級経営スーパーバイザー・國分カウンセリング研究会員
・仙台市嘱託社会教育主事 ・仙台市立向山小学校教諭
■参加費:無 料 (託児は300円) 
■申込:地域生活支援オレンジねっと 
☎251-6435(留守電あり)・FAX253-2872
      Eメール:youko_aratyan@yahoo.co.jp
■子育ての悩みや先生への質問を事前にお受け致します。

自分自身を見つめることの大切さを中心に、関わりの中から「自分自身に気づく」をテーマにお話しをします。「いい子」「いい親」「いい人」を捨てて、自分らしさを出せるようになってもらえたらという講座です。日頃の子育ての悩みをほんの少し肩から重荷を下ろして、心地よい感じで帰っていただけたらと思っています。構成的グループエンカウンター、心ほぐしミニゲーム、社会的スキルなどの教育カウンセリング(育てるカウンセリング)の手法を活用して、「子どもと親との関係づくり」や「かかわり方」を体験していただき、心のコミュニケーションづくり(心のキャッチボール)に役立ててほしいと思います。
 この事業は、泉区まちづくり推進事業として行われています。

次回は、12月20日(土)14:00~16:00 南光台市民センターにて
国立病院仙台医療センター 小児科医院長 田澤 雄作先生の講話を予定しております。

学校マネジメント2008年12月号が発刊になりました

2008-11-13 02:15:05 | Weblog
学校マネジメント 2008年12月号が発刊になりました。
今回の特集テーマは、「ギスギスしない教員評価=改変点31」です。
私のいただいた課題は、「研究・研修力の診断と評価項目の再検討/八巻 寛治」でした。
なかなか魅力的な話題が満載です。ぜひ手にとってお読み下さい。
学校マネジメント2008年12月号
毎月12日発売 定価: 840円
新教育課程でもっとも強調されたのは、やはり何といっても「特色のある学校づくり」です。それだけに現場が何にどう取り組んでいくのかが、すべてのカギ!といえるようです。本誌は、そのための全国規模の情報提供のためのネットワークづくりの誌上展開を試みています。

▼目次
特集 ギスギスしない教員評価=改変点31

新指導要領から考える教員評価の新しいモノサシ
新しい時代の教員評価=システム&モノサシを提案する
能力開発型の教員評価―診断項目の再検討
人間関係がギスギスしない教員評価の工夫点
評価要素ごとの評価基準とよい例・ダメな例
される側から見た教員評価:反発を感ずる視点と文言

刊行: 2008/11/10 対象: 小 中
仕様: B5 80頁 在庫: あり
定価: 840円(税込) 出荷予定: 2008/11/13

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目次
学校マネジメント 2008年12月号 Vol.47.NO.625

特集 ギスギスしない教員評価=改変点31

新指導要領から考える教員評価の新しいモノサシ
指導指針と指導方法の相互理解/穂坂 邦夫
移行措置の期間こそ学校組織のスクラップ&ビルドを教員の〝やらされている〟感を脱却するために/大竹 晋吾
新たな環境に向かう挑戦動機と効力感・達成感/木岡 一明
カリキュラムマネジメントへの対応/田邊 俊治
教職員の協働性を高める校内相互研修と教員評価/玉井 康之
「元気の出る」教員評価/大川 一毅

新しい時代の教員評価=システム&モノサシを提案する
キー・コンピテンシーからの教員評価/立田 慶裕
学力向上の視点からの教員評価/鈴木 正彦
特別支援教育の視点からの教員評価/平山 諭
保護者対応力の視点からの教員評価/天笠 茂

能力開発型の教員評価―診断項目の再検討
目標設定の診断と評価項目の再検討/諏訪 英広
授業力の診断と評価項目の再検討/小松 眞
学級経営力の診断と評価項目の再検討/水出 正一
生徒指導力の診断と評価項目の再検討/藤平 敦
校務分掌力の診断と評価項目の再検討/垣 由幸
研究・研修力の診断と評価項目の再検討/八巻 寛治
後輩指導力の診断と評価項目の再検討/北神 正行

人間関係がギスギスしない教員評価の工夫点
勤務状況の把握と指導助言の工夫点/田村 壽秀
双方向性のシステムづくりの工夫点/浅野 良一
自己申告・自己評価のシステムづくりの工夫点/大串 正弘
透明性・公開性のシステムづくりの工夫点/田崎 敬修
面談のモノサシと指導助言の工夫点/生形 章

評価要素ごとの評価基準とよい例・ダメな例
意欲・責任感の評価基準とよい例・ダメな例/楳内 典明
識見・問題開発力の評価基準とよい例・ダメな例/宮 俊哉
管理力の評価基準とよい例・ダメな例/阪部 保
課題解決力の評価基準とよい例・ダメな例/安冨 篤
対人関係能力の評価基準とよい例・ダメな例/伊津 寿美

される側から見た教員評価:反発を感ずる視点と文言
教頭時代に反発を感じた評価視点と文言/田山 修三
教務主任時代に反発を感じた評価視点と文言/吉田 高志
指導教諭時代に反発を感じた評価視点と文言/神永 典郎
学校評議員に反発を感じた評価視点と文言/堺 正司

連載講座
教育思想の温故知新―日本の古典に学ぶ9
 『葉隠』の説く人間形成(その3)/梶田 叡一
最強の反教師論―文句あるなら出てこい9
 世間を惑わすタブー意識!/戸田 忠雄
学力・授業力upにつながる学校評価マネジメント9
 校長が学校を変える/千々布 敏弥
指導主事は授業のどこを見ているか9
 子どもを信じる教師/間嶋 哲
新しい学校経営ウオッチング9
 コミュニティスクールのデパートで/中西 茂
教師の気になる言動―止めさせる効果があるアプローチ9
 聞き手のいないメッセージ~生徒指導編~/鈴木 健二
戦後教育問題史―あの時代は何だった?9
 形だけの平等主義で学力格差は解決できない/勝方 信一

表紙2・グラビア1
 NIEで“言語力up”の教育活動をつくる9/小原 友行
グラビア2・扉
 食育ネットワークで学校をもっと楽しく9/安岡 一恵
色紙4
 “反徳目主義”の道徳授業―その虚像と実像9/石井 昌浩
表紙3・4
 日本語と英語で学ぶ“ことわざ”9/加藤 宣行・池田 紅玉

※表紙・デザイン/千野根 あゆ子

【本号でご紹介したサイト一覧】
http://www.nier.go.jp/08chousakekka/01chousakekka_point.pdf

※ここでご紹介しているリンクは原則として発行時のまま掲載しております。

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編集後記

○…「不機嫌な職場―なぜ社員同士が協力できないのか」
 書店の平台に積んであった新書の書名に惹かれて思わず買ってしまったのですが、半年で13刷りですから、私のように、ずきっときて購入した人が多いと思われます。
 この本の前半は、一口でいうと、隣の人ともメールでやり取りする職場環境がナマのコミュニケーションを阻んでいることの大きな原因ではないかというもの。
 ところで、PISA型読解力が注目されていますが、OECDでは、リテラシーではなく、コンピテンシーという概念が圧倒的に注目されつつあるようです。
 では、いうところのコンピテンシーとは? 大きくは、
 1道具(言語とか、知識・技能)を用いる能力 2異質な集団と交流する能力 3自律的に活動する能力
 というようなことのようです。
 たしかに、どこでも? いつでも? 対立をあおる? というか、対立を鮮明にすることが、問題点を明確にするという構図があったと思います。しかし、苦手な人と対話できる能力こそが、これからの社会にとって大事な能力ではないか―という問題提起だと思います。
 教員評価もこのような流れ、新しい方向をも射程に入れながら、評価をした結果、かえって状況が悪くなったとならないような、さまざまな改革点、工夫点をご示唆いただきました。
(樋口 雅子)
○…昭和三三年に告示された学習指導要領に「道徳の時間」が初めて登場した。あれから今回の改訂は五度目となる。すでに半世紀を迎えたことになる。当時私など明治図書に勤め始めたころであり、「特設反対」の気持ちが強く、当時は勤評反対闘争や安保反対などの渦中にあり、私もその一人であった。「道徳の時間」の特設には、さまざまな反対論があったが、識者が言うごとくその主たる論点は、政治的中立性の侵害というイデオロギーの対立であった、といえよう。その主張の中心には日教組が重要な役割を果たしていたといえる。
○…当時、東大の宮坂哲文氏と意気投合していた私は、大阪で開かれた日教組教研に参加し、講師団会議で特設道徳反対の研究団体・生活指導研究会の結成を宮坂先生と共に訴えたものである。当時、まだ三十歳前の若いころの話だ。翌年、全生研が東京で結成されたのだが、あれから半世紀。今は道徳教育改革を推進する立場である私自身を振り返ると我ながら大きな変わりように驚いているこのごろである。
(江部 満)

仙台・宮城デスティネーションキャンペーン

2008-11-12 21:25:05 | Weblog
 ある方とのやりとりで、仙台・宮城デスティネーションキャンペーンについての話題になりました。確認の意味で紹介させていただきます。
 秋深まるみちのく東北へどうぞおいで下さい。様々な特典がありますよ。
宮城県では2008年秋、「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」を開催します。豊かな自然の恵みを受けた海・山・里の多様な食材、美しい景色を表す「美味し国」で、脈々と息づく伊達文化を感じる「伊達な旅」を存分に味わえるこの期間中は、イベントやプレゼントなども目白押し。「美味し国」へ「伊達な旅」に出かけませんか?

【仙台・宮城デスティネーションキャンペーンとは】
2008年10月1日(水)~12月31日(水)に開催される、JRグループと宮城県及び宮城県内市町村と観光団体などが一体となって実施する大規模な観光キャンペーンです。

美味し国伊達な旅 宮城県観光協議会サイト
http://www.sendaimiyagidc.jp/

発達障害者を支援する人のための「メンター超入門セミナー」

2008-11-11 02:49:43 | Weblog
こばせんさんから詳しい案内をいただきました。年明けの1月31日(土)に実施される講座の案内です。

「わが子と向き合うコツ~自己理解を促進するために」
 ~発達障害者を支援する人のための『メンター超入門セミナー』~

主催:就労支援推進ネットワーク

後援:特定非営利活動法人 日本ホームスクール支援協会 

 2007年度は「特別支援教育元年」と呼ばれ、 学校教育法等の一部改正され
ました。2008年度に入っても様々な取り組みが、学校現場にて実施されてい
ます。この数年のうちに、子どもたちの就労の問題が取り上げられるのも、
確実かと思います。

 就労問題で取り上げられるのが、子どもたちの自己理解です。
 そこで、上級教育カウンセラーである八巻寛治先生にお越しいただき、『お
互いに心の垣根を低くし、相手を知ることで安心感を得る手法』の「エンカウ
ンター」を学ぶ超入門セミナーを開催します。

 ワークショップは、丸々5時間学べるようになっており、エンカウンターの
超入門セミナーとしては、お薦めです。

 さらに、このエンカウンターを基礎に、発達障害者の支援(メンター)が、
子どもたちが「個」としての自分を充分に知り、認めらえるようになるための
『関わりの力』を育てるコツをご教示いただきます。

 ぜひ、子どもたちの自立のために、保護者・家族・特別支援教育に関わって
いる方々のご参加をお待ちしております。


■日時:2009年1月31日(土)09:50~16:10

 09:20-    受付
 09:50-10:00 主催者挨拶
 10:00-12:00 セミナー(午前の部)
        「わが子と向き合うコツ~自己理解を促進するために」
          ~発達障害者を支援する人のための
                『メンター超入門セミナー』~
 12:00-13:00 休憩
 13:00-16:00 セミナー(午後の部)
 16:00-16:10 まとめ

■場所:すみだ産業会館 第1・第2会議室
    〒130-0022 東京都墨田区江東橋3丁目9番10号
    http://www.sumidasangyokaikan.jp/info/access.html
    JR総武線、錦糸町駅南口前

■対象:保護者・家族・特別支援教育に関わっている幼稚園・小中学校・高校
    ・大学の先生方、保育士、就労支援・地域生活支援に関わる方、発達
    障害臨床に関わる支援者の皆様 他

■テーマ
 「わが子と向き合うコツ~自己理解を促進するために
  ~発達障害者を支援する人のための『メンター超入門セミナー』~」

 ●講師:八巻寛治先生(仙台市立向山小学校教諭)
      上級教育カウンセラー・学級経営スーパーバイザー・仙台市嘱託
      社会教育主事、仙台市内の小学校、研究会、市民センター等を始
      め、東北各県、全国からの講座依頼の要請に応じている。
      著書に、『エンカウンター実践テキスト(3号)特集 対人関係能
      力を育てるエクササイズ集』『構成的グループカウンタミニエク
      ササイズ56選』他、多数。

■定員:70名(定員になり次第締め切ります)

■参加費:3,000円(会員・学生2,000円)
  *当日お支払いください。

【就労支援推進ネットワークとは】
 働きたい人がその個性にあった最善の就労サポートとキャリア教育を受け、
 安心して就労できることを支援します。また、障がいを持った当事者、保
 護者、学校、受入れ企業などの関係する人々が交流できる機会を設け、関
 係するすべて人たちの悩みを解決することをめざします。

★お申込み方法
 いずれかの方法でお申し込みください。
  1.申し込みフォームより申し込む
   以下のURLよりお申し込みください。
   http://form1.fc2.com/form/?id=362383

  2.メールで申し込む。
   件名に「第1回発達障害就労支援研究会」を記載し、
   1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号、
   5)勤務先、6)メールアドレスを明記の上、お申し込みください。

   送付先 seminar0131@shuro-shien.net
      (@は半角に修正の上、ご送付ください)

  3.FAXで申し込む。
   1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号、
   5)勤務先、6)メールアドレスを明記の上、お申し込みください。

   送付先 020-4669-6822

★問い合せ先
 就労支援推進ネットワーク 事務局 小林浩一
 Tel 050-5534-7109 / FAX 020-4669-6822
 e-mail seminar0131@shuro-shien.net URL:http://shuro-shien.net/

363636件総アクセス数に心から感謝

2008-11-09 18:42:19 | Weblog
先週総アクセス数が36万件を超えましたが、何と今日現在で363636件になっていました。たまたまの数字ですが、結構なアクセス数で心から感謝です。
 逆に、先日も書きましたが、11月に学級が落ち着かずに、苦しんでいる先生方が多いからかも知れません。少しでも役に立ってもらえばありがたいと思います。

 明治図書さんのEduブログのオフィシャルブログとして混ぜていただいています、私、八巻寛治のブログ「やまかん日記」http://edublog.jp/ktsn1213/は、お陰様で昨日の段階で「総アクセス数が36万件」を超えていました。
2年11か月でまさか…という気持ちと、ひょっとしてこのままアップし続けると50万件も夢じゃない?という気持ちでいます。日頃のアクセスに心から感謝いたします。本当にありがとうございますm(_ _)m
 また、先日もお話ししましたが、「小学館さんの教育技術おすすめリンク集執筆者サイト」に混ぜていただきました。リンクなので同じ内容ですが、著名なK先生やS先生方達のブログともリンクしていて、参考になるものが多いので、良ければどうぞご覧ください。
http://www.ed.shogakukan.co.jp/link/03-02kojin.html 小学館さん教育技術ホームページ
自分としては信じられない気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。そして、よけ
れば、これからもお付き合いいただければ幸いです。

 Eduブログ オフィシャルブログ「やまかん日記」アクセスデータ 
総アクセス数 363636
総記事数 1313
総コメント数 1960




S学園高等学校さんN高等学校さんの校内研修

2008-11-09 03:45:42 | Weblog
 S学園高等学校さんと、N高等学校さんの校内研修の結果まとめのアンケートの結果をいただいた。
 どちらも①エンカウンターを学級懇談会、クラス保護者会で活用していただくこと、②Q-Uの活用と分析の仕方を知り、今後の学級経営に活かすこと の2つをねらいにしていました。
 どちらの高校さんも8割近い満足度をいただき有り難い限りです。
 S学園高等学校さんでは、「こころの支援システム」として教育カウンセリングの技法を活用したり、心理検査を援用しようとシステム化に向けて積極的に取り組まれており、参考になるものが多いので、ぜひ今後も継続的に取り組まれることをお勧めしたいと思っています。
 N高等学校さんは、教育相談の研修会でしたが、以前よりも先生方が、前向きに不適応を起こしている生徒さんに関わっていらっしゃるので、感心しました。
 どちらの高校さんとも部活動で運動部の活躍が目立つ学校さんなので、ぜひ不安や悩みの解消、心のエネルギーの補填を意識したプログラムの構築を期待したいものです。

第9回特別活動希望の会研究会報告

2008-11-07 01:17:56 | Weblog
第9回特別活動希望の会研究会の報告がアップされました。詳細は書きアドレスへ
http://kibounokai.justblog.jp/blog/18/index.html

日本特別活動学会九州・沖縄支部第6回研究会,第9回特別活動「希望の会」研究会 報告
 10月4日(土)佐賀県佐賀市立春日北小学校において、日本特別活動学会九州・沖縄支部第6回研究会(遠藤忠会長・中川昭則支部長),第9回特別活動「希望の会」研究会(今村信哉世話人代表)を森悦郎実行委員長のもと開催しました。

 当日は、約100人の参加者を迎え、6本の実践事例発表に基づく3つの分科会と杉田調査官によるご講演を通して,研究主題「新学習指導要領における特別活動の実践課題」を深めました。 

 大会総括につきましては,下記のリンクをクリックしてPDFファイルをダウンロードしてください。

第9回研究会「大会総括

十月四日(土)佐賀県佐賀市立春日北小学校において、日本特別活動学会九
州・沖縄支部第六回研究会(遠藤忠会長・中川昭則支部長)、第九回特別活動「希
望の会」研究会(今村信哉世話人代表)を森悦郎実行委員長のもと開催した。
当日は、約百名の参加者を迎え、六本の実践事例発表に基づく三つの分科会と
杉田調査官によるご講演を通して、研究主題「新学習指導要領における特別活
動の実践課題」を深めた。
◆ 第一分科会「学級づくりと学級活動の実践的課題」
司会…黒木義成(沖縄) 会場責任者…廣瀧修一(佐賀)
○ 発表① 福岡県宗像市立赤間西小学校木村篤典
「仲良く助け合う子どもを育てる第一学年の学級活動」
入門期の話合い活動についての提案だった。計画〜実践〜評価と活動過程
を捉え、そこに、次の三つの視点で工夫を取り入れてあった。
これらの視点を明確にして「二くみのうたをつくろう」という議題が、、学
級の文化として生まれ、育っていく様子が伝わる内容だった。
○ 発表② 佐賀県佐賀市立東与賀小学校今村昇治
「よりよい学級生活を目指す係活動のあり方」
PDSAサイクルを係活動の基本過程として子どもと教師が共有し、係活
動を活性化した実践報告だった。理論の明快さと実践の密度の濃さは、説得
力があった。
常時教室環境としてサイクルの図を掲示して、それぞれの係がどういった
計画をもち、どういう段階かが、常に学級全員に分かるようになっている。
係組織内の者にとっても、周囲の者にとっても刺激的で、支援の持続性とい
う意味でも大変興味をそそられる内容であった。
○ 指導助言國學院大學新富康央先生
参観者によるワークショップでは二つの実践から活発な論議がなされた。
これを受け、新富先生が、新学習指導要領の重点「自己の生き方・考え方」
にふれられ、特別活動における不易と流行を分かりやすくご示唆いただいた。
「特活があるけん学校たい!」の新富先生ならではの話が続き、「『「太郎が太
郎になる』挑戦」の話では、特別活動の視点から見ると、世の中の間違った
個性観が浮き彫りになる。「なぜ今特別活動なのか」再確認させられると共に、
強い使命感も与えていただいた。
◆ 第二分科会「人権教育と特別活動の実践的課題」
司会…吉田卓(福岡) 会場責任者…中村尚志(佐賀)
○ 発表① 福岡県福岡市立原小学校土田涼子
「自分の価値を高める特別活動の創造」
〜他者とかかわりながら自分のよさや可能性に気付き始める活動づくり〜
発達段階に応じた育成したい自己価値力(よさや可能性)の内容をもとに、
事前・事中・事後の各段階の指導のねらいと手立てを明確にした実践だった。
子どもが自分の価値の高まりに気付けるように、意欲・態度、役割取得能力、
共感性などの六つの観点で記入していく「個人振り返りカード」の工夫がな
されていた。
○ 発表② 佐賀県教育センター江頭幸子
「人とかかわるよさを実感できる学級活動をめざして」
意図的・計画的に「よりよい人間関係を構築するための人権教育の視点(七
つ)」を学級活動で取り扱い、日常生活に人権意識が広がった実践が紹介され
た。成果として、子どもがだれとでもかかわり、友達関係の固定化を防ぐ手
立てとなったことが挙げられた。
○ 指導助言佐賀大学松下一世先生
人権教育の目標と特別活動の目標には多くの重なりがある。この共通点は、
文科省の「人権教育の指導方法等の在り方についてのとりまとめ」に表れて
いる。この背景については、大きく二つの流れがある。一つは、国連人権教
育十年である。もう一つの流れは、同和教育五十年の歴史である。これまで
の同和教育実践の上に、国際的な人権教育を取り入れて再構築していくため
に、「とりまとめ」がある。
同和教育実践は、五十年前、学校に行けなかった被差別の子どもたち
の教育権を保障するために始まった。それは、「教師の望む子ども像」から阻
害された子どもを学校の中心に位置付ける、これまでの学校観、子ども観を
転換するものだった。それは、厳しい生活現実にある子どもの思いを大切に
した「仲間づくり」の取り組みとして広がった。こうした取り組みは、もち
・「書く活動」…自分の意見をもち、積極的に意見を出し合う態度を育てる
・「試す活動」…出された意見を確かめ、よりよい集団決定へと導く
・「認め合う活動」…自他のよさに気付き、自分とちがう立場を受け入れられるよう
にする
ろん学級活動を基盤とした特別活動そのものである。
新指導要領では、「人間関係」「生きる力」が強調され、これまで以上に人
権教育との共通点は多い。どちらも、一人一人の子どもの人権を大切にし、
社会の中の他者との関係を通して成長を促す教育と言える。
◆ 第三分科会「道徳教育と特別活動の実践的課題」
司会…井原竹始(佐賀) 会場責任者…佐々木英利(佐賀)
○ 発表① 福岡県古賀市立古賀東小学校藤井龍一
「よりよい学級集団に主体的に働きかける子どもを育てる学級活動」
学級集団に主体的に働きかける三つの特性、「有用感」「信頼感」「期待感」
を身に付けさせるために、学級活動の三つの形態である係活動・集会活動・
話合い活動を関連させた実践報告がなされた。具体的実践として、「実習生を
送る会」と「舞里クリーン作戦」の二つが紹介された。「実習生を送る会」で
は、レク係が企画を全体に広げ、主体的にイベントに関わったことが紹介さ
れた。また「舞里クリーン作戦」では、新聞係の企画・広報活動と学級によ
るクリーン作戦を関連させて取り組まれた。
○ 発表② 佐賀県佐賀市立本庄小学校中村佳代
「積極的に集団に働きかけ、よりよい生活の実現に向けて、豊かな人間関
係を築く子どもが育つ学級活動のあり方を探る」
〜意見交流を取り入れた五年生話合い活動の取り組み〜
話合い活動で、だれもが集団決定に納得できる手立てとして、「とくとくタ
イム」を設定した実践報告がなされた。「とくとくタイム」は、意見が対立し
たり、発言が滞ったりした場面で席を離れさせ、流動的な状態で互いの意見
を交流させることを目的に取り入れた活動である。実践報告の中では、「縦割
り班の1年生と学級探検をしよう」という題材を話された。意見交流の観点
を二つに絞り、A案とB案について話し合わせ、その後、集団決定の場で交
流して互いの立場を尊重した話合いができたことが報告された。
○ 指導助言文部科学省杉田洋調査官
道徳教育をしやすい集団をつくることが大切で、そのために特別活動があ
る。さらに、その特別活動をよりよく進めていくのが教師の力量である。指
導要領に明記された「自己の生き方」は、道徳、特別活動、総合的な学習の
時間、すべてに入っている。
具体的に道徳と特別活動の関連を考えたとき、特別活動での経験を道徳で
使うという捉え方がいい。逆に道徳から特
別活動という流れは、行事をやるための道
徳になりかねない。道徳で特別活動を生か
してほしい。学校の教育活動で道徳的でな
いものはない。ただ、放っておくと道徳的
でない場合がある。話合い活動の意義につ
いては、例えば、ただドッジボールをした
ことと、話合いをしてドッジボールをした
ことが同じなら、意味がない。必ず違いが
ある。だからこそ、子どもたちにとってそ
の活動が道徳的になる。
道徳と特別活動は、ゆるやかなかかわり、
関係を保ってほしい。なぜ学級集団をつく
っているのか。集団の中で一年間過ごす中
で育つ道徳性があるからである。
◆ 講演「新学指導要領における特別活動の実践的課題」
文部科学省杉田洋調査官
・新学習指導要領のキーワードを紹介され、丁寧にその意味するものや目
指すところをご教示いただいた。「よりよい生活や人間関係」「自己の生き
方についての考え方」「自治的能力」「言葉と体験」「学級や学校の生活づく
り」「勤労観・職業観」「食育」「集団宿泊体験」「指導計画の作成と内容の
取り扱い」「人権を尊重する態度」など
・最新の脳科学を紹介された。脳の中の「海馬」でシナプスをつなげてい
く可塑性が、学習のメカニズムに通じるところがあることを話された。話
合い活動中の子どもの様子を例に出され、インプット後に子どもは考えて
いるのかという問題提起をされた。ワークシートにあらかじめ書かれたこ
とを読んでいるだけではないか。みんなで押し黙って途方に暮れている時
間も大事、柱は一つでいいからじっくり考えることが大事というお話には
考えさせられた。
今回の研究会は、前回に引き続き、学会と「希望の会」の共同開催となった。
実り多い研修となったことに感謝したい。