皆さんは、草の先端や木の枝葉などにしがみついたまま息絶えたバッタ、そんなバッタの変死体を見たことはありませんか?
これは、「エントモファガ・グリリ」(糸状菌の一種)という菌に侵されたバッタです。
寄生されたバッタは、体を操られ、草の先端や枝の先など高い場所にしがみつき、そのまま息絶えます。
そして、バッタの死体から菌の胞子が放たれ、再び、別のバッタへと寄生し、感染を広げます。
わざわざ草の先端や枝の先など高い場所にバッタを移動させるのは、「胞子をより遠くへ飛ばせるようにする」菌の戦略のようです。
寄生されたバッタは、
菌:「高いところへ登れ!」
バッタ:「はい!了解しました。」
菌:「よし!ここで待機。」
バッタ:「はい!了解しました。」
菌:「胞子の散布が完了するまで、何があっても動くな!」
バッタ:「はい!了解しました。」
と、こんな感じに、忠実に従っていると思います。きっと。
人間に置き換えて考えると、おっかないですね・・・・ (゚Д゚;)。
ちなみにエントモファガグリリに寄生され、まだ生きているバッタやイナゴ達。
指でつつくと、少し逃げようとしますが、大ジャンプ!みたいな逃げ方はしない・・・。
この子は、完全に乗っ取られていました。
逃げないし、体をピクッとするだけ・・・( ゚Д゚)
植栽されたヒノキの枝に抱き着いたまま離れないイナゴ・・・
ヒノキ大好き💛!って、くらい、離れない・・・
そんな、エントモファガグリリに感染したバッタの動画はご覧になりたい方へ・・・ (-ω-)/
株式会社はぐくみ幸房 | エントモファガグリリ | Instagram
動画をご覧のとおり、指でつついても、逃げ方が異常ですよね (^_^;)
たま~に逃げるバッタもいますが、再び登り始めるので、ホント、菌に忠実です (゚Д゚;)
ズラ~っと生えたススキの穂先にしがみついたままのバッタ達が、これまた、ズラ~っと並んでる現場に出会えると、「おぉ~」って、テンション上がる(^_^)v。
※2016年9月改編1
※2020年9月改編2
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