クライアントから搬出間伐の依頼をいただき、作業道設計のため、現地踏査を行いました。
立木の形状や径級は、申し分ない人工林なので、良材が採れそうです(^o^)。
一部、急傾斜な所もありますが、比較的、道が付けやすい地形で、緩やかな傾斜も多く、測量兼踏査がサクサク進む♪進む♪
この勢いで、支線を入れようと思い、50mほど測量した矢先、突如、状況が変わる・・・(-_-)。
堆積する落ち葉を除けて、地表面を見てみると、表土が動いた痕跡が・・・
堆積する落ち葉を払いつつ、スギの根元の観察を重ねると・・・
赤い矢印が示すとおり、スギの根が地表面から丸見え・・・。
本来、樹木の根は、地面の中にあります。
その根が、地表面から出ていると言うことは、「表土が動いて、根が剥き出しになった」可能性が考えられます。
もしくは、「この下に岩が埋まっていて、成長した根が下に潜れず、地表面に現れた」可能性も・・・。
今回は、岩石の痕跡らしいものが見当たらなかったし、剥き出した根も小さいので、前者と判断。
この辺り一帯の地表面に動いた痕跡があったので、支線はやめて、退避(回避)場所に変更。
今回は、クライアントに費用負担をかけないことを優先し、この先の管理も視野に入れて、工作物を設けない自然地形を活かした道として設計することにしました。
作業道を設計または作設する際は、根の状態を観察してみると、表土移動の痕跡が見えてくるので、是非、ご参考下さい。
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