この季節、山や森の中を車で走っていると、色々な色の花が咲いていますね。
特に、写真のような黄色い花は、美しいな~と、目を惹かれてしまいます。
しかし!
見た目が美しいこの花に、近づいてはいけません。
これは「ジャケツイバラ」。
非常にやっかいな棘を持つ、危険なつる性木本類です。
ジャケツイバラはマメ科なので、一輪の花をじっくり観察すると、フジの花(というか、マメの花)にそっくりです。
葉は偶数羽状複葉。
葉も丸みがあって、可愛いように見えますが、トゲがエグい・・・(>_<)。
若いジャケツイバラに至っては、丁寧なことに棘の返しまでついてます。
若いジャケツイバラの群生に突っ込んでしまうと、トゲと服が絡んでしまい、身動きが取れません・・・。
無理矢理引きはがすとトゲが残ったり、服が破けたり・・・。
もちろん、肌もボロボロです(T_T)。
蛇も絡むからジェケツイバラ(蛇結茨)。だそうです。
下刈りの現場で、こやつに出会うと、嫌になる。
刈り払っても刈り払っても、服にしがみつく!
外しに掛かると、今度は、手袋に絡みつく!
下刈りの隔年刈り?無下刈り?
ジャケツイバラが生える場所で、そんなことしたら、大変ですね!
「隔年刈り×ジャケツイバラ」の組み合わせは最悪ですね!
2年も放置されたジャケツイバラなんて、出会いたくもないですね!
雑木や草の生え具合だけじゃなく、種類を把握した上での判断も必要ですね。
明るい環境に生えるので、林内が暗くなれば、自然消失します。
なので、日当たりの良い林縁部に残ることが多いです。
日当たりの良い林縁は、山から落石を防ぐ落石防止の金網ネットが道路際に施工されています。
そういう場所に、生えていることが多いので、車に乗っているときに、よく見かける。というわけです。
皆さんのエリアに、ジャケツイバラってありますか?
ジャケツイバラの前では、タラノキもカラスザンショウもキイチゴも可愛く見えますよ。ホント。
※2019年5月の記事をリメイク