はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

タカサゴキララマダニ

2015年09月19日 | 危険な生き物のお話

 シカの調査で植栽地の調査に行って来ました

(絶景~)

 半日以上、林内をウロウロし、下山したら・・・

 あ~・・・マダニがいたよ~。

 シカが歩いた道を歩いたからね・・・

 タカサゴキララマダニ。

 ちなみに、SFTS(重傷熱性血小板減少症候群)ウイルスの保有が確認されているマダニ

 ズボンに喰いついていただけなので、とりあえず、強引に外す

  牙はこんな感じ。

 このマダニには、よくズボンに喰いつかれるんです。

 が、一度も、体を咬まれたことはありません

 いつも、ズボンの裾を靴下にいれて、地下足袋をはいて、脚絆を巻いているからかな~

 

 これだと、足元からマダニが上がって来ても、裾から侵入されない・・・・かも

 あと、上半身は、スポーツ用のフィットTシャツ(?)というのかな、身体機能を高める・・という体にピタッと張り付くような長袖のTシャツを着てます。

 これも袖から侵入されないし、手首から侵入されても体の中まで侵入されにくい・・・気がする

 身体機能も高まって、一石二鳥

 首元はタートルネック・・・でも、夏は暑いからな~

 

 ちなみに。

 タカサゴキララマダニがお腹いっぱい吸血するとどうなるのか。

 国立感染研究所のHPに写真があるので、見てみてね。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/lab/478-ent/4682-testudinarium.html

 体は何倍にも膨れ上がって、足なんて、体に埋もれてる。

 気持ち悪いでしょ・・・。

 

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クスノキ ヤブニッケイ シロダモ ~葉の違い~

2015年09月17日 | 樹木・草花のお話

 山でよく見かけるクスノキ、ヤブニッケイ、シロダモ。

  

 この3種類ともクスノキ科の樹木で、なかなか見分けられない・・・という方もいるかと思います。

 慣れると、すぐにわかるんですが、慣れていないと、3種類とも同じように見えていると思います。

 今回は、クスノキ ヤブニッケイ シロダモ この3種類を葉っぱだけで、簡単に見分ける方法をお話したいと思います。

 まず、葉の裏を見て白っぽいのが「シロダモ」です。

 クスノキやヤブニッケイの葉の裏は白くありません。

 なので、葉の裏が白ければ「シロダモ」。

 

 次に、クスノキとヤブニッケイの違い。

 この2種類は、葉柄(ようへい)で見分けられます。

 葉柄が真っ直ぐだと「クスノキ」、曲がっていると「ヤブニッケイ」。

 

 左がクスノキ、右がヤブニッケイ。

 見比べると、ヤブニッケイの葉柄が曲がっているのが分かるかと思います。

 あと、葉の厚さもヤブニッケイの方が厚くて丈夫です。

 また、葉の縁が波打っているのが「クスノキ」で、あまり波打っていないのが「ヤブニッケイ」。

 でも、同じヤブニッケイでも、生えている環境によって、葉の厚さや波打ちに違いがあるので、見分ける決定打に欠けることがあります。

 まず、葉の裏を見て、白かったら「シロダモ」

 葉の裏が白くなかったら、葉柄を見て、真っ直ぐなら「クスノキ」

 葉柄が曲がっていたら「ヤブニッケイ」

 の順番で観察すると、3種類を見分けやすいと思います。

 

 あと、「ヤブニッケイ」は、葉っぱを揉むと、「コカ・コーラキャンディ」の香りがします。

 コカ・コーラではなく「コカ・コーラキャンディ」の香り

 ヤブニッケイを見つけたら、葉っぱを揉んで、香りをかいでみてください。

 なので、「コカ・コーラキャンディ」の香りなら、ヤブニッケイ。

 「八ツ橋」っぽい香りなら、クスノキ。

 という見分け方(嗅ぎ方?)もあります。

 

 ちなみに、シロダモは、シカが食べない(嗜好性が非常に低い)ので、山の中では、結構、増えてきています。

 クスノキ ヤブニッケイ シロダモ この3種類の見分け方、一度、試してみてください。

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ツクツクボウシ

2015年09月11日 | 昆虫類+αのお話

 ミンミンゼミ続いて、今回はツクツクボウシ。

 ツクツクボウシの鳴き声にも気に入らないところがあります

 「ツクツクボ~シ、ツクツクボ~シ、ツクツクボシ、ツクツクボシ・・・・」ときて、最後に「ナニヨ~、ナニヨ~、ナニヨ~、イ"~」(イ"=イの濁音)と、まるで怒っているように聞こえるから。

 女性にプロポーズをするも、相手にされず、最後に「何よ何よ何よイ"--」と怒る。

 自分に原因があるんちゃうん?

 グッとくるようなプロポーズをしなさいよ

 と、思ってしまいますね。

 

 ちなみに、図鑑では、鳴き声を「ジュクリヨ~、ジュクリヨ~、ジュクリヨ~、ギ~」などと書かれていました。

 でも、僕には「ナニヨ~、ナニヨ~、ナニヨ~、イ"~」って聞こえるわ・・・

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ミンミンゼミ

2015年09月09日 | 昆虫類+αのお話

 今、ミンミンゼミが鳴いてます

 まぁ、他にもヒグラシやツクツクボウシも鳴いてますが、今回はミンミンゼミのお話を・・・

 「ミーン、ミーン」と鳴くからミンミンゼミ。

 「セミの鳴き声」と言われたら、一番最初に「ミ~ン、ミ~ン、ミン、ミン、ミン、ミ~~・・」を思い浮かべる方が多いかと思います。

 鳴くセミはオス。

 鳴く理由は、メスを誘うため。

 人間でたとえるなら、男性が女性にプロポーズをしているようなもの。

 な・の・に

 ミンミンゼミの鳴き声は、真剣にプロポーズをしているとは思えない

 「ミ~ン、ミ~ン、ミン、ミン、ミン、ミ~~・・・」の最後の「ミ~~・・・」が下がるところが気に入らない

 1~2週間という短い寿命の中で、天敵にも襲われないように気を付けないといけない人生なのだから、そこは、「ミ~~」ではなく、「ミ~~」やろ

 もっと、やる気を出しなさい

 もっと、真剣に女性にプロポーズをしなさい

 そんな生半可な気持ちで、女性にプロポーズしてはいけない

 と、思ってしまうので、ミンミンゼミの鳴き声を聞くと、少しイラッとしちゃいます

 

 でも、ミンミンゼミの鳴き声が聞こえるのも、あとほんのわずかですね・・・・

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ツマグロヒョウモン

2015年09月08日 | 昆虫類+αのお話

 山をウロウロしていたら・・・・

 ツマグロヒョウモンの幼虫を発見

 イラガのような棘を持っていますが、触っても大丈夫

 というか、”なでなで”したくなる程、気持ち良い

 成虫はこんな感じ。

 これはオス。

 メスは翅の両端が黒色・白色・灰青色の模様が入ってます。

 

 ツマグロヒョウモンは、本州(関東以南)・九州・四国に分布する比較的よく見かける蝶です。

 幼虫の食草はスミレなので、スミレを観察しているとよく見かけます。

 そして、近くの枯草や枯れ枝で蛹化します。

 人家の壁とか植木鉢でも、蛹を見かけたりしますね。

 調べてみると、暖かい地方だと年4~5回の発生で、成虫も3~11月とほぼ年中見かけることができるそうです。

 

 うちの次男がツマグロヒョウモンの幼虫が大好きで、庭に生えているスミレを調べては、幼虫をかき集めています。

 そして、この時期のイベント「運動会」をツマグロヒョウモンで再現し、幼虫を一斉に並べて、「徒競走」をさせて、遊んでいますね・・・・

 

 見た目から想像できない気持ちいい毛並(?)をあの子たちは持っているんです

 皆さんも、ツマグロヒョウモンを見かけたら、優しく撫でてみてください

 (でも、触り過ぎると、幼虫が弱るので、ほんの少しに留めてくださいね

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イラガ

2015年09月06日 | 危険な生き物のお話

 あぶない奴らと出会う季節になりました。

 イラガ

 触った瞬間、電気が走ったようなビリッとした痛み。

 勝手に木から人の腕に落ちてきて、ビリッ

 こっちがイタズラしてビリッならわかるけどさ

 刺された瞬間、イライラするような痛みが残るので、別名「イラムシ」とも言います。

 

 ヒロヘリアオイラガ

 一番よく出会うイラガではないでしょうか。

 サクラ、カエデ、ケヤキ、クリ、カキ、クロガネモチ、ザクロなどなど。

 サクラの花が終わって、新しい葉が展開された時、こいつらは現れる。

 初夏~秋にかけて、年2回発生。

 気を付けろ!

 

 タイワンイラガ

 クヌギ、オニグルミ、エノキなどで発生。

 夏から秋にかけて、年1回発生。

 

 ヒメクロイラガ

 サクラ、カキ、アブラギリ、ケヤキ、シラキなどで発生。

 初夏~秋にかけて、年2回発生。

 

 テングイラガ

 サクラ、カキ、カエデ、サルスベリ、ザクロなどで発生。

 初夏~秋にかけて、年2回発生。

 

 クロシタアオイラガ

 サクラ、ウメ、クヌギ、クリ、カキなどで発生。

 初夏から秋にかけて、年1~2回発生。

 

 山でも出会う確率の高いイラガ。

 特に、サクラ・クヌギ・カエデ・ケヤキ・カキには注意してください。

 刺されたら、まず、水で洗って、冷やすのが1番です。

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クサギ

2015年09月05日 | 樹木・草花のお話

 今回は、クサギ(クマツヅラ科)についてのお話を。

 少し前から、花が咲いてますし。

 

 葉や茎をちぎるとクサイ匂いがするので、クサギ。

 何のひねりもない、その名のとおりですね

 クサギは、伐採跡地や崩壊地などができると、すぐに生えてくる先駆性樹種(パイオニア)です。

 スギやヒノキの植栽地にも生えており、下刈りをするとクサイ匂いが広がるので、最悪です。(僕は、クサギの匂いが大っ嫌いです

(見るだけでクサイ・・・

 クサギのある植栽地で行う下刈りほど苦痛なものはありません

 暑いし、臭いし、呼吸もままならない

 こんなクサイ葉なのに、若葉を天ぷらにすると臭みが消えて、食べられるらしい

 さらに、葉には殺菌効果があり、腫れ物に効果があったり、日干しした葉は高血圧やリウマチの薬にもなるらしい

 さっきからクサイを連呼していますが、人によっては、「ピーナッツ」の香りに似ているそうです。

 

 観察会でも、「クサイよ~」と教えれば、「クサっ」といいます。

 しかし、その後に「でも、ピーナッツの香りに似てるって言う人もいるよ~」と教えると、手のひらを返したように、「あっ、ピーナッツや。やっぱり、いい匂い。」という人も

 中には、「ポテトチップスのコンソメパンチの匂い!」という人も

 香りって、人によって色々ですね。

 以前、初めっから「ピーナッツ」と思っている人が、「鼻に詰めたいくらい大好き!」と言ってました・・・

 ホント、人それぞれですね・・・・・・・・

 

 クサイ葉とは裏腹に、花はほのかに甘い香りがします

 クロアゲハとかカラスアゲハなどがよく花の蜜に集まっています。

 あと、10月くらいになると実が出来ます。

 結構、可愛らしいというか、キレイな実です。

 カラスやキジバト、ヒヨドリ、ムクドリなどが食べに来ますね。

 

 クサイけど、花や実を食べる生き物が結構いるので、生態系の中では重要な樹木かも・・・

 あ~でも、あの匂いは好きになれない・・・

 見つけたら、真っ先に刈り払いたくなる・・・・

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ミミズ 捕食される

2015年09月03日 | 昆虫類+αのお話

 山で、青くてでかいミミズを見かけると思います。

 

 一瞬、ヘビかと思うほどの大きなミミズ。

 名前は「シーボルトミミズ」。

 別名、「カンタロウミミズ」とか「カンタロウ」などと呼ばれているかと思います。

 

 まぁ、山をウロウロしたり、歩いていると、よく見かけるミミズ。

 

 中には、捕食されているミミズなんかにも、よく出会うので、今回は、捕食シーンを集めたお話です

 以前でも紹介しましたが、クガビルに捕食されるミミズ

 (その時の記事はこちら→ http://blog.goo.ne.jp/yamaikora/e/13a9034a1d24c642ddc7ea51698ef1f6

 

 分かりづらいのですが、地面の下にいるムカデ(?)に襲われているミミズ。

 がっちりと、首?体?が大きな牙で咬まれています。

 

 トカゲに捕食されるミミズ。

 このトカゲ、明らかに自分の体長よりも長いミミズを食べています。

 この後、どうなったのかな・・・・

 

 コウガイビルに捕食されるミミズ。

 ↓ これがコウガイビル。

 で、コウガイビルに捕食されているミミズ。

 何コレ?っと思いになるかと思います。

 コウガイビルの口?は、体の真ん中あたりにあって、そこから消化液を出して、ミミズをドロドロにしながら食べます。

 

 土を肥やし、豊かな環境を育んでくれるミミズ。

 実は、陰で、たくさんの生き物が生きていく糧としての役割も担っているのですね。

 ミミズを追っかけてみると、自然って、厳しい世界だなと、改めて痛感いたしました・・・・

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ビロードスズメ 幼虫

2015年08月28日 | 昆虫類+αのお話

 以前、更新し忘れた記事があったので・・・

 1カ月くらい前の話ですが、ビロードスズメという蛾の幼虫に出会いました。

 ブドウ、ノブドウ、ヤブカラシ、ツタなどの葉を食べます。

 この幼虫の特徴は、体の模様がマムシに似ているところです。

 突っつくと、頭を引っ込めます。

 

 マムシに似てる~

 この姿を見て、鳥などの外敵は、「ギョッ」とするんでしょうね。

 

 マムシに「ギョッ」とした鳥を見たビロードスズメは、

 「なるほどマムシに似せた子を産めば、鳥に食べられないわ

 と、考えたのかもしれませんね。

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立木の伐採方法

2015年08月23日 | 現場技術・安全管理・道具のお話

 マイホームの建築予定地にあるスギの木を伐倒したので、それを基に、立木の伐採方法をまとめてしました

 

①立木を背にし、真下から立木を見上げ、傾き・曲り・枝張りなどを見て、木の重心を見極めます。

 

②木の重心に逆らわず、障害物などがない、安全な伐倒方向を決めます。

(今回は矢印の方向に)

 

③作業の安全性を高めるため、伐倒する立木の足元を整理し、緊急時の避難場所を確保します。

 

④立木の上層部を見て、ツルなどが絡んでいないか、確認します。

 

⑤伐倒の準備が整ったら、立木の直径1/3~1/4の大きさの受け口を作ります。

 受け口は、1回で作ろうとせず、伐倒方向を見定めながら、少しずつ、数回に分けて作ります。

 1発で決めようとして、失敗すると、後戻りできませんし、伐倒時の危険度が上がります。

 上側と下側の切り口は、一致していないといけません。

 1発で決めようとして、失敗した場合、受け口を修正することになり、結果、当初の予定よりも大きな受け口になってしまいます。

 

⑥受け口が出来たら、受け口の正面に立って、形状を確認します。

 今回は、直径がチェーンソーのバーより大きかったので、左右に分けて受け口を作りました。

 当たり前ですが、直径にあったチェーンソーを使用した方が、作業の安全性は高まります。

 ※スギの直径=約54cm、使用したチェーンソーのバー=35cm(14インチ)

 

 ⑦受け口の中心にチェーンソーなどを置いて、伐倒方向を確認します。

 今回は、カメラを置いて、伐倒方向を確認。

 おおむね、当初の予定通りの方向に受け口が作れました。

 

⑧受け口の下から見て、受け口の高さ2/3の位置から追い口を作り、伐倒します。

 受け口の状況や木の重心に応じて、クサビなども使いますが、今回は不要。

 追い口から受け口めがけて、一気に伐るのではなく、木の様子を窺いながら、ゆっくりと追い口で伐倒していき、最後に直径の1/10程度、つるが残るようにします。

 

⑨今回は、おおむね目指した方向に伐倒できました。

 

⑩伐倒したら終わり・・・ではなく、切株から自分の伐倒技術を反省します。

 受け口とつると追い口が、きれいな平行線(?)を描けているとOKです。

 今回は、チェーンソーのバーが短かったため、きれいな平行線になっていません。

 そのため、目的の伐倒方向から右側にズレてしまいました。

 あと、正面や横側から見ても、受け口と追い口がきれいな平行線(?)が描けていたらOKです。

(今回は上々

 

⑪枝を払い、使える部分は有効活用に。

 

⑫今回は、チェーンソーカービングに使います。

 早速、一番重たくて、大きい元玉の部分で「ウェルカムボード」を彫りました。

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